欧州5大リーグでプレーする選手を多く育てたクラブランキング2023
昨年10月のニュースになります。CIES Football Observatory(スポーツ国際研究センター)が「今季のヨーロッパ5大リーグ(イングランド、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)でプレーする選手を多く育てたクラブ」のランキングをレポート(Weekly post 436)で発表しました。
このレポートで2年連続6位(25人)だったバレンシアは今回、統計を取り始めて以来最多となる29人で過去最高となる4位に順位を上げました。5年連続でのトップ10入りです。
ランキングのトップは昨年に続いてレアル・マドリーで44人。2位がバルセロナの40人、3位がリヨンの31人となっています。今回バレンシアは5位のパリSG(28人)、6位のマンチェスター・ユナイテッド(26人)を抜きました。4位までにスペインから3チーム入っているのはすごいですね。
"育てたクラブ"の定義ですが、UEFAの定義では「選手が15歳から21歳の間に3年以上プレーしたクラブ」となっています。ここには選手が15歳と21歳の誕生日を迎えたシーズンも含みます。そのため、ジャウメ・ドメネク、ディエゴ・ロペス、アルベルト・マリらはバレンシアでのカウントではありません。
こちらのデータでは、その中で「今季の国内リーグ戦に出場している選手」という条件で選出されており、GKについては第2GK、第3GKのために「過去2シーズンでトップチームでのプレー経験があること」という条件も足されています。
国別に絞ると、イングランドではマンチェスター・ユナイテッド(26人/5位)、フランスではリヨン(31人/3位)、イタリアではアタランタ(20人/17位)、ドイツではホッフェンハイム(24人/7位)が、それぞれの国の最多人数となっています。育成に力を入れ、ブンデスリーガで最も平均年齢が若いチームとなったホッフェンハイムは順位を大きく上げてきました。
マドリー、バルセロナ、バレンシア以外のスペインのクラブでは、以下のクラブがトップ50に入っています。
アトレティック・クルブ 24人
レアル・ソシエダ 22人
アトレティコ・マドリー 18人
ビジャレアル 16人
オサスナ 13人
セビージャ 13人
エスパニョール 13人
セルタ 12人
ラス・パルマス 12人
今季のヨーロッパ5大リーグでプレーするバレンシアのカンテラ出身選手29人は以下の通りです。
- ホセ・ルイス・ガヤ
- クリスティアン・リベロ
- ウーゴ・ギジャモン
- ヘスス・バスケス
- クリスティアン・モスケラ
- フラン・ペレス
- ハビ・ゲラ
- パブロ・ゴサルベス
- ウーゴ・ゴンサレス
- セサル・タレガ
- マリオ・ドミンゲス
- ラウール・アルビオル(ビジャレアル)
- ナチョ・ビダル(オサスナ)
- アントニオ・シベラ(アラベス)
- フェラン・トーレス(バルセロナ)
- ゴンサロ・ビジャール(グラナダ)
- ビセンテ・グアイタ(セルタ)
- イスコ・アラルコン(ベティス)
- ジャウメ・コスタ(マジョルカ)
- トニ・ラト(マジョルカ)
- ラファ・ミル(セビージャ)
- フェルナンド・マルティネス(アルメリア)
- アレックス・センテジェス(アルメリア)
- クリスティアン・ポルトゥ(ジローナ)
- パウロ・ガッサニーガ(ジローナ)
- ロジェール・マルティ(カディス)
- カルロス・ソレール(パリSG)
- イ・ガンイン(パリSG)
- ユヌス・ムサ(ミラン)
ヨーロッパ5大リーグだけでなく、ヨーロッパ全てのプロリーグ:31リーグを対象にするとバレンシアのリストは37人(34位)、世界のメジャープロリーグ(欧州+北中南米+アジア):48リーグを対象にするとバレンシアは43人(55位)になります。
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