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ガヤのインタビュー「こうなると分かっていたとしても、ためらうことなくバレンシアと契約延長する」

Diario ASのコンラド・バジェ記者によるガヤのインタビューです。スイス合宿中に行われました。

ガヤのインタビュー「こうなると分かっていたとしても、ためらうことなくバレンシアと契約延長する」

4試合の出場停止、軽傷でのカタールワールドカップからの締め出し、降格回避のための戦い...昨季のガヤは非常にドラマチックな1年を過ごしました。ザンクト・ガレンの練習場でもチームで一番初めに姿を見せ、最後に立ち去っていたバレンシアのキャプテンは、昨季を振り返りバレンシアとスペイン代表についての質問に応えました。


──この12ヶ月間、あまりにも多くのことが起こったので何から話せばいいかわからないよ。
「僕もバケーション中に同じことを思いました。今までで一番リセットが必要な一年だったかもしれません」

──切り離すことは大変だった?
「その逆ですね。僕の身体が、そして何よりも心が出来る限り切り離すように自分自身に求めてきました。ベティスのグラウンドで主審が試合終了の笛を吹いた瞬間、ようやく残留が決まった時、とてつもない安堵感がありました」

──バケーションを終えてパテルナに戻ってきた時はどうだった?
「チームメイトたちも僕と同じようにリセットを必要としていました。チームは昨季起きたことを忘れて、新たな熱意を持っているように見えます。その熱意は僕らが失敗から学ぶのに役立つはずです」

──その失敗、について具体的に教えてほしい。
「たくさんありましたが、チームが完全に切断されてしまった期間が最悪でした。ダイナミクスを変えられなかった試合、勝てなかった沢山の試合、クラブ史上最悪の連敗...相手が最初のチャンスでゴールして僕らを沈めた試合もあります。精神的に沈んでいました。そこまで順位が下がるほど悪いチームではなかったと思いますが、窪みにはまってしまい、抜け出すことがとても難しかったです」

──その悲しみと恐怖を誰かに打ち明けることはあった?
「ええ、彼女には。僕は人前で自分の感情を表に出すのが好きではない閉鎖的な人間ですが、彼女は僕がとても苦しんでいたことを知っています。眠れない夜を何度も過ごしました。それでも翌日にはロッカールームに入り、キャプテンとして冷静な姿を見せなければなりませんでした。そんな日は、マスコミやいろいろな人たちの言葉から自分を切り離そうとします。彼らの言葉は、理解していても心に影響を及ぼしますし、さらに深みにはまってしまうものです。そもそも僕らは他の人のことを気にかける以前に、試合中に十分すぎるほどの問題を抱えていました」

──契約延長した時、君はガットゥーゾのプロジェクトを信じたからそうした、と話していた。それから3か月後にそのプロジェクトは消滅した...。
「そうですね。僕はそう考えました」

──何が起きたか理解できた?
「サッカーとはそういうものです。いくつかの敗戦が連鎖すると落ち込んでしまい、そこから抜け出すのは困難になります。僕らは皆、ガットゥーゾに大きな期待を抱いてシーズンを始めました。非常に良いプレーをして、序盤は良い結果を残していたし、ワールドカップの中断前はもっと勝点を獲っていてもおかしくなかったと思います。守備と攻撃のバランスが取れていなかったのでそうなりませんでしたが、いつでも僕らが試合を支配していました。チームも、僕も期待していました...。その後は起こった通りです。あんなに下の順位で自分たちの姿を見ることになるなんて思ってもいなかったからこそ、自分たちには見えなかったものでした」

──もし契約更新をやり直せるとしたら、再び2027年までの契約を結ぶ?
「ええ、もちろん更新します。ためらうことはありません」

──そこまでバレンシアを愛しているんだね。
「ええ、僕はバレンシアを愛しています。どうして愛さずにいられるでしょうか。小さい頃から所属しているチームですし、2年前の国王杯決勝のことも忘れることが出来ません。今の僕の夢はバレンシアをあるべき場所に戻すことです」

──これまでのキャリアを通じて抱いてきた期待感と同じものを今も抱いてる?
「ええ。もちろん今はチャンピオンズリーグに出場するシーズンを始める時のような期待感はないかもしれませんが、いつの日かバレンシアをその舞台に戻して、そこで戦うという野心は持っていますよ」

──バレンシアはこれから何を目指すのだろう?
「当然、上を目指します。これ以上下がることはできません。1試合ずつ進んでいくつもりです。今季がカギとなるでしょう。試合の結果が最終的な順位を決めるのは当然ですが、長期的な目標はいったん忘れて、ポジティブなダイナミクスを捕まえなければなりません」

──バラハは君たちに何をもたらした?
「明確なアイデアです。僕らが置かれた状況では確実なプレーをしなければいけなくて、それはしっかりと守り、ゴールを堅めて、効果的にプレーすることでした。監督はそのメッセージを持ってやって来て、それをチームに伝える方法を知っていました。おそらく彼が望むプレースタイルではなかったと思いますが、チームにはそれが必要でした」

──今、"バラハが望んだスタイルではなかった"と言ったけど、今季はバラハと共に新たなバレンシアが見られそう?
「もちろんです。彼がバレンシアに来てから毎週末が決勝戦でした。今の僕らは新たな熱意を持って、時間をかけてより多くのことに取り組んでいます。監督が何を望んでいるかも明確です」

──新たなバレンシアはどんなスタイルを望んでる?
「監督は内側からのサリーダ・デ・バロンでリスクを冒すのではなく、外側から攻撃することを望んでいます。そこは昨季の僕らがそのリスクにやられて多くの失点を喫したことも影響していると思います。ボールを持った時は主役にならなければいけないし、ハイプレスをし、中盤に強力なブロックを作らなければなりません。後ろ向きに追いかけるようなことはしたくありません。その通りにするためには勇気が必要で、その勇気を培うために練習を繰り返しています。僕らは強いチームにならなければなりません」

──チームには若い選手が多いけど、これはメリットになる?デメリットになる?
「若いことはメリットになると思っています。チーム内でバランスをとる必要はありますが、それを踏まえてもポジティブな要素です。もちろん僕らのような経験を積んだ選手たちも成長する必要があります。自分の経験から、若手選手たちは毎日のように世界を驚かせたいと考えていることを知っています。僕はカンテラーノでキャプテンでもあるので、若手選手たちの模範的な存在とならなければなりません。若い選手たちだけではダメですし、経験も必要です。もっと多くの選手たちが来てくれることを願っています」

──セビージャとの開幕戦まで18日となったけど、補強はペペルのみだもんね。
「きっと新しい選手が来てくれるはずです」

──君個人としては、欧州選手権に出場するための戦いもあるね。
「そうですね。代表に戻るために全力を尽くすつもりです。直近の招集リストからは外れましたが、この4年間で何度もスペイン代表に参加してきたので、代表チームに戻るために戦います」

──ネーションズリーグでは、左サイドバックで負傷者が出たにもかかわらず、君は呼ばれなかった。そのことを受け入れることはできた?
「僕は代表監督の全ての決定を尊重します。大変なシーズン終盤でしたが、受け入れています」

──ネーションズリーグのタイトルは代表チームに何をもたらすだろうか?
「自信ですかね。ワールドカップは期待通りになりませんでしたが、あのチームはEURO2020では決勝まであと一歩のところまで行きました。ネーションズリーグも前回はフランスとの決勝で敗れましたが、今回は勝ちました。代表チームは僕らが目指している場所に近づいていて、今回のタイトルがチームに自信を与えてくれると信じています」

──カタール(ワールドカップ)では心と足首、どちらが痛かった?
「心ですね。あのショックを克服するのは本当に難しいことでした」

──実際にはプレーできる状態だったの?
「証明できないので何と言えばいいかわかりませんが...代表チームのドクターたちは僕に選択肢があると言っていました。でもルイス・エンリケがあの決断を下したので、僕としてはそれを尊重するしかありません。ページをめくる必要があります。僕にとっても、誰にとっても新しい一年になります」

──夏はいろいろな思いをリセットするのにちょうど良いね。
「外からのあらゆるものに導かれてしまうと、最後には沈んでしまうことになります。それはできないし、そうすべきではありません。僕らには再びファンが希望を持てるバレンシアに戻す義務があります。全ては僕らの手の中にあって、それを達成できれば代表チームなどの個人的な目標にも手が届くと思います」

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