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ガヤの契約延長プレゼンテーション

昨日のガヤの契約延長の公式発表から数時間後、メスタージャのトロフィールームでプレゼンテーションが行われました。最初にガヤが、家族、友人、代理人、クラブのスタッフたちに囲まれながらスピーチしました。

ガヤの契約延長プレゼンテーション

「子供の頃、僕の夢はタイトルを獲得することでした。キャプテンになることなんて、夢の中でさえ想像したことはありませんでした。でも僕が常に持っている競争的な性格と野心によって、もっと多くのことを考えるようになりました。今の僕の夢はバレンシアで新たにタイトルを獲得することです。セビージャ(昨季の国王杯決勝)ではタイトルに限りなく近づき、カップを掲げられる可能性もありました。そして僕らはあの場所に戻れることを知っています。次のチャンスは逃さないつもりです」

続いて、チャン・レイフン会長が英語でガヤへのメッセージを伝えました。

「ガヤと2027年まで契約を延長する、と公式にアナウンスできることを嬉しく思います。彼は試合でも大きな影響力を持っており、私たちのキャプテンです。彼の持つ情熱とリーダーシップ、クラブへの愛情により、彼はクラブの模範的存在となりました。私たちが同じ道を歩き続けていけることを誇りに思います。特に最も困難な時期において彼が見せてくれている献身と忍耐は、全てのバレンシアニスタへのメッセージです。彼はペドレゲルから長い距離を通いながら、クラブで成長しました。プロのサッカー選手になるために必要なすべてを皆に示してきました。クララムント、アリアス、フェルナンドに感じたものをガヤにも感じると話すクラブOBも多いので、今回の動画に彼らが出演してくれたこともとても嬉しいです。このクラブの聖火が何年にも亘って灯り続けられるのは、まさに彼らのような手本となる存在が居るからです。ありがとう、ガヤ。私たちはあなたがファンにたくさんの喜びをもたらしてくれることを願っています。同時に私個人としてもあなたの健康と幸せを祈ります。Amunt Valencia、Amunt Gayà!」

続いて、ガヤとメディアとの一問一答となりました。

──まずはシンプルな質問です。なぜ契約延長という決断に至ったのでしょうか?
「ここに居たいとずっと話してきましたが、それが嘘偽りのない気持ちだったということです。僕にとって、他のクラブに行ってより多くのタイトルを獲ることや、より多くのお金を稼ぐことは、それに比べれば重要ではありませんでした。バレンシアで幸せであり、クラブのプロジェクトを信じています。3年間で2度の決勝戦を戦うことができました。僕の希望はここでプレーを続けて、バレンシアをあるべき場所に戻すことです。それがここに留まる理由です」

──ここ数年、何回くらい他のクラブからのオファーはありましたか?
「今なら話すことが出来ます。他のクラブからのオファーがあったことは事実です。でも僕の心がここに居られること、クラブとの繋がりを維持できることを望んでいました。僕にはまだまだ改善の余地が大幅にあります。僕にとってここで成長を続けることが最も重要なことです」

──フェルナンドやアルベルダの出場試合数に届きたいという考えはありますか?
「今まではその数字にこだわっていませんでした。でも、かなりの数の試合をプレーした今は考え始めています。バレンシアで幸せになるために、出場を続けていきたいと思います。数字に取りつかれることはありませんが、いつの日か多くの人の数字を超えられるときが来たら、超えていきたいですね」

──今回の契約延長が、他の選手へのメッセージになると思いますか?
「全ての人に向けたメッセージになると思っています。いつも言っていることですが、僕にとってこんなにも熱心なファンを持つバレンシアより偉大なクラブはありません。国王杯決勝で敗れた後の、ファンの声援は決して忘れることができません。再び重要なことを成し遂げるために戦うつもりですし、バレンシアが偉大なクラブであるということを多くの人たち、選手たちに知ってもらいたいと思っています」

──今後の目標はありますか?
「多くの目標を達成してきましたが、まだまだたくさんあります。個人としてはファンのためにも再びタイトルを獲って、キャプテンとしてトロフィーを掲げたいですね。チームレベルでいえば、監督がいつも言うように集団として一試合一試合で目標を設定していかなければなりません。可能な限り上位に食い込めるように、戦い続けていくつもりです。ここ3年間は最高ではなかったですが、それでもチャンピオンズリーグのベスト16に辿り着き、2度の国王杯決勝を戦いました」

──契約延長に至らないのでは、と心配したことはありますか?
「バレンシアも僕も良い感触を持っていました。長いプロセスでしたが、時間をかけてお互いを理解する必要がありました。最初からバレンシアは僕の希望を知っていて、それが全てをスムーズにしてくれました。僕が望んでいたのはここで長い時間続けていくことであり、最初にしたことはこの喜びを家族と共有することでした」

──あなたを納得させるためにクラブが提示したプロジェクトはどのようなものでしたか?
「それについては特に何も聞いていません。でも、そのプロジェクトにとって非常に重要な監督が就任して、良い補強をした、それを実感しています。今季のバレンシアは恐れを抱かず、非常に良いプレーをしていると思います。大胆で意欲的なチームであり、メスタージャではそれを目にしています。規則性と継続性を欠いていますが、それも日々の努力で手に入れようとしています。今季は良いシーズンになる、そんな気がしています」

──契約延長するにあたって、クラブのレジェンドのキャリアを参考にしましたか?
「他の人がどうしてきたかは考えませんでした。自分にとってベストだと思った、それが僕の決断の基礎です」

──具体的な質問になりますが、5月にアニル・マーシーの音声がリークされました。その内容を知ってもバレンシアで続けていくことに疑問を持ちませんでしたか?
「そうですね。最初にそのことを知った時、不快な気分になったのは事実です。でも結局彼は居なくなり、今はそこにチャン・レイフンが居ます。レイフンが来て、ガットゥーゾ監督が来て...あの時は迷いもありましたが、全てが変わりました」

──ファンの存在はあなたの決断に影響を与えましたか?
「もちろんです。僕らのファンはいつでもチームとともに死ぬ勢いで応援してくれています。僕らが何かを祝う時にはファンはいつでもそばに居てくれます。メスタージャのバルコニーでも彼らの熱量のおかげで特別な経験をさせてもらいました。この数年間、良い成績を残せなくても彼らはいつもそこに居てくれました。我が家のようなメスタージャで愛されていると感じられるのはとても重要なことです。世界最高のファンが居ることは決断するうえで間違いなく重要な要素でした。出来るだけ早く彼らに喜びを届けたいと思っています」

──(クラブが作成した動画[後述]を見て)今、誰のことを思い出しますか?
「感傷的になるのは自分ではどうしようもないことです。ここに至るまでがどれだけ長い道のりだったかはこの動画が示してくれています。これは僕がこれまでの人生で多くの犠牲を払い、沢山の人を置き去りにしてきた記録です。僕と同じことをしたのに、ここにたどり着けなかった沢山のチームメイトがいました。僕がこれまでやってきたことはとても難しいことであり、だからこそ誇りに思うのです」

──これまでで最高の瞬間と最悪の瞬間を教えてください。
「ベニート・ビジャマリンでの決勝戦(バルセロナ戦)に勝った時、審判が笛を吹いた時はこれまでで最高の瞬間ですね。そしてもうひとつの決勝戦が最悪の瞬間です。最悪の瞬間でしたが、それでもあの場所に居られたことを誇りに思いました。もうひとつ、スペイン代表で欧州選手権に参加していて、準決勝でPK戦で敗れてしまった時も最悪の瞬間でした」

──カンテラの子たちにメッセージをお願いします。
「今、僕が居る場所まで辿り着くのは決して簡単なことではありません。僕がアレビン(U-12)でプレーしていた頃から、進む道を失った沢山のチームメイトが居ます。彼らが僕に賭けてくれて、必要なタイミングでうまくやってこられたのは幸運でした。サッカー選手になることは夢であり、いつも遠くから見ていたものですが、近くに来たら楽しまなければなりません。しっかりと準備をして、気負わずに楽しむことを勧めたいですね。サッカーは楽しむものです」

──あなたのような生まれながらのバレンシアニスタにとって契約延長はどのような意味を持ちますか?
「僕にとっては試合に出続けること、毎試合全力を尽くすことがとても重要であり、それ以上の責任は感じないようにしています。ピッチに出て、楽しんで、素晴らしい1年を過ごすことだけを考えています」

──メスタージャの壁に沢山のレジェンドが描かれています。ヌエボ・メスタージャ(新スタジアム)の壁にあなたが描かれるのを想像したことがありますか?
「その質問は僕には適さないですね。このような瞬間をクラブのレジェンドたちと共有できることに感激しています。動画の撮影の時、フェルナンドが僕のシャツにサインをしてくれて、"君がクラブ最多出場記録の2位になることを願う"と言ってくれました。その感じがすごく好きでした。もしスタジアムの壁に自分が描いてもらえるのであれば最高でしょうね」

──2027年のバレンシアの目標は何でしょうか?
「未来は自分でコントロールできるものではないので、未来のことを考えるのは好きではないですね。僕は今この瞬間のこと、今季素晴らしいシーズンを過ごすことを考えています。ただ、論理的に考えれば僕らは再びタイトル争いに加わりたいし、この数年間は重要なことをしていくのだろうと思います。そうでなければ契約書にサインをしなかったかもしれません」

──その時、また契約延長するのでしょうか?
「更新したばかりなのに、もう次の更新についての質問...今回の契約を終えるのは32歳の時になりますが...その話をしても大して意味がないですね。これから先、いろいろなことが起こる可能性があります。僕自身は1000試合でもプレーしたいと思っていますが、さらに更新したいと思ったら、この契約が終わる頃も継続してクラブの信頼を勝ちとっていなくてはなりません。自分自身のベストを尽くしていけば、来るべき時に来るでしょう」

──あなたやウーゴ・ギジャモンのようなクラブへの帰属意識を持つ選手たちが居ることは重要ですか?
「ウーゴの契約延長もとても重要でした。彼は僕と同じ"うちの子"であり、常に貢献してくれる素晴らしいチームメイトです。彼の契約延長も嬉しかったですし、これからも一緒に続けていけるといいですね」

──バレンシアを代表してワールドカップに出場することを期待していますか?
「代表チームに行くときはいつも、自分は今スペインという国を代表しているということを最大限に心がけています。最終メンバー発表まで、まだ試合がありますが、全力を尽くしたいと思います」

──ガットゥーゾ監督はどのような役割を担っていますか?
「契約延長するにあたって、監督は重要な役割を担っていました。最初に接した時からずっと助けてくれていますし、契約延長を決断するに欠かせない存在でした」

──契約延長が正式に行われた後、ガットゥーゾ監督と話しましたか?
「今日の練習でお祝いの言葉をもらいました。僕がクラブに残ること、そして僕がここで幸せであるということを喜んでくれました」

ガヤから6歳の頃のガヤへの手紙

このプレゼンテーションでは、かつてガヤ本人が6歳の頃の自分に充てて書いた手紙が特別な動画に載せて紹介されました。この動画を見たガヤは涙をこらえることが出来ませんでした。


「やあ、ホセ・ルイス。休み時間のたびに足を踏み入れることを夢に見た"僕らの家"からこの手紙を書いています。16年経った今でもおじいちゃんからもらったこのシャツを着たいという気持ちは変わりません。覚えていますか?そのシャツをずっと脱ごうとしなかったことを。たぶん君は感覚的にわかっているはずです。それを心に持っていることを。

なんとなく、僕らはここに居るために生まれたような気がしています。やがて君はアカデミーに入学します。人としてサッカー選手として、どんどん成長します。長年連れ添うことになる素晴らしい友人もできます。今でも、負けるたびに泣いています。全ての試合が決勝戦であることを君から教わりました。

僕らは特別な家族に恵まれました。両親?お父さんは相変わらず、試合を見るたびに苦しんでいます。お母さんは、まあ彼女も心配しているんじゃないかな。何も変わっていません。そしてお兄ちゃんは、今でもこの試合が最後の試合であるかのように生きています。

最後に、僕は夢を勝ち取ったことを君に伝えようと思います。6歳の頃からの夢を、なんとか叶えることが出来ました。僕らの人生の全てを賭けて、ここに居るという夢を勝ち取りました。Amunt Valencia」

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ホセ・ルイス・ガヤ (プロフィール)

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