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TADの判決を受けてガヤの公式会見(2022/8/12)

TAD(スポーツ仲裁裁判所)が、ガヤに対する4試合出場停止処分の取り消し求めるクラブの上訴を棄却した件について12日、ガヤがパテルナ練習場のプレスルームにて公式会見を行いました。ショーン・バイも同席、カピタネスたちも聴衆側で会見に参加しました。

TADの判決を受けてガヤの公式会見(2022/8/12)

会見ではまずショーン・バイがガヤをサポートする旨の言葉を述べました。

「私たちはキャプテンのホセ・ルイス・ガヤをサポートするためにここに集まりました。昨日、リーガ開幕戦の3日前という状況で、ガヤに対する4試合出場停止という重大な処分が、妥当であるという結論を出されました。クラブがあらゆる方法で上訴したにもかかわらず、結論を出すことが引き延ばされ、こんなにも遅れて、しかもどうして妥当であるかの説明もなく、私たちに伝えられました。今回の件は、あまりにも危険な前例を生み出したことになります。また、これは、過去に処分されなかった深刻な例と比較しても不平等な決定です。ホセ、ここにはあなたをサポートするための、あなたのクラブがあり、チームメイトが居ます」

続いて、ガヤの会見となりました。

「まず初めに、ショーン・バイが、僕に向けてくれた言葉について感謝します。そしてここに集まってくれた役員、監督、カピタネスの皆...僕にとって、あなたたちがここに居てくれることは非常に重要なことです。あなたたちは僕の日常の一部であり、僕らが一緒にいるということをこうして改めて感じられることを嬉しく思います」

──今回の件はあなたへの攻撃ではなく、クラブに対する攻撃だと感じますか?
「いえ、クラブへの攻撃とは考えていません。僕の問題です。もちろん僕の背後にクラブはありますが、今回の件は僕個人に対するものだと思っています」

──今の気分を聞かせてください。
「不当に重い処分だと思うので、とても悲しく、失望しています。僕としては、これだけ多くの出場停止を科されるほどのことは言っていないと心から思っています。かつて僕と同じような発言をした選手たちに対して、このような処分は科されていなかったと思います。それが僕を苦しめている理由であり、僕が今日ここに居る理由です。あらゆるチーム、あらゆる選手が平等でなければなりません。何故、自分には処分が科されて、他の人たちの場合には取り消されたのかが、僕には理解できませんし、誰かに説明してもらいたいと思います」

──今回の件で、ワールドカップに行くチャンスを失ったと感じていますか?
「4試合もプレーできないことがハンディキャップとなることは理解しています。でも皆さんは僕のことをよくご存じでしょう。サッカーをしている全ての子供の夢がワールドカップでプレーすることであり、カタールに行くという夢のために僕は戦うつもりです。次にプレーする時に自分の最高レベルに到達できるように、この4週間でさらにハードワークをするつもりです。決めるのは代表監督ですが、僕はいつものようにベストを尽くします。ワールドカップに行くという可能性を全く除外していません。それは今でも僕の夢です」

──ルイス・エンリケ代表監督から連絡はありましたか?
「いいえ、彼からの連絡はありません」

──自分がスケープゴートであると感じますか?あなたが別のチームの選手だったなら、こんなことになっていなかったと思いますか?
「いいえ、そうは考えていません。僕が理解できないのはTADのやり方についてです。バレンシアが上訴してから返答までに42日もかかりました。その間、TADは6回も会合をしているにもかかわらず、7回目まで僕のテーマについて話し合うことをせず、僕より後に上訴されたテーマについて話し合っていました。そこが僕が気に入らなかった点です。正しい手順で話し合ってもらえていれば、もっと早くに結論が出て、監督は別のプランでリーガ開幕戦の準備をできたはずです。そして僕も別の方法でプレシーズンの調整をしたでしょう。明日にはリーガが開幕します。どうしても納得できないのは、この迫った時点で判決を言われたことです」

──クラブとRFEF(スペインサッカー連盟)の関係の悪さが、この制裁に影響したと思いますか?
「いいえ、クラブとRFEFの関係が悪いとは、誰からも聞いたことがありませんし、連盟からも問題があるとは一度も言われたことがありません。僕は連盟を信頼しています」

──クラブと契約延長する意思はありますか?
「今日はそのテーマについて話すための会見ではありません。そして、皆さんは僕が何を望んでいるかを知っているはずですし、経過も順調です」

──今回の件により、バレンシアのキャプテンがメディアでコメントをする機会は減ることになるでしょうか?
「そういうことを考える時間すらありませんでした。僕は主審に"VARに頼るべきだ"と論理的な意見を述べただけです。トップチームに昇格して9年間、誰かを軽視したり、審判を侮辱したことはこれまでに一度もありません。審判を最大限に尊重していますし、いつも彼らをサポートしようとしてきました。だからこそ、このような状況になったことに深く傷ついています」

──今日、会見を行ったことで、彼らがあなたに新たな制裁を科す可能性があると考えたことはありますか?
「いいえ、そう考えたことはありません。僕は自分の意見を述べるためにここに居て、何も恐れてはいません。僕は自分自身、クラブ、選手たちを守るために自分の考えを言わなければなりません。クラブの上訴についてこんなに長い時間がかかることはあり得ません。ラ・リーガ開幕の1日前に決着をつけるというのもあり得ないことなのです。はっきりしていることは、今回の経験を得て僕は強くなるということです。僕は必要なところからチームを助けます。それが僕がずっとしてきたことであり、これからも続けていくことです」

──審判を批判したことを後悔していますか?
「改めて言いますが、僕は審判を批判していませんし、自分の発言についても後悔していません。ベストなやり方ではなかったのかもしれませんし、そういう意見はわかります。しかし、キャプテンマークを付けるということは自分の顔を見せてクラブを守らなければならないということである、このことを理解してもらわなければなりません。もしこの9年間で僕が無礼だったと思っている審判が居るなら、表に出てきてそう言ってもらいたいと思います。僕の両親は、敬意を欠かない価値観を僕に植え付けてくれました。僕は誰に対しても敬意を欠くようなことはしません」

──ルイス・ルビアレス(RFEF会長)から何か言葉をもらいましたか?
「いいえ、ルビアレスとも話していません」

──開幕戦を控えたこの時期に突然チームがキャプテン不在となってしまったことに傷ついていますか?
「はい、監督が完璧な準備をすることができなかったという点について心配しています。僕らは皆、僕の処分は取り消されると思って準備をしていました。なぜなら、それが最も妥当な見解だからです。立ち止まって分析してもらえれば簡単なことです。他の人の場合に取り消されているのですから、今回もそうなると考えるのは当然のことでした。今回の処分はあらゆる面でチームに影響します。全ての試合において同じ準備をすることはできません。もし僕が最初の4試合に出られないともっと前に分かっていれば、チームとしてもプレシーズンの調整の仕方も変わったはずです」

──今後、選手が審判について話すたびにこのようなことが起きると思いますか?
「僕がこれで処分を受けるのですから、今後、同じことを言った多くの選手たちも処分を受けることになるでしょうし、"平等"ということを考えればそうなるべきです。これからどうなるかはわかりませんが、ふと僕が思ったことは、昨季他のチームメイト──名前は明かしませんが──が僕よりも辛辣なことを言った時には何も起こらなかった、ということでした」

──今回、多くのファンがあなたへのサポートを表明しています。
「はい、本当に。処分の確定が発表されて以来、バレンシアのファンだけでなく、多くの人が僕の状況に注目していることに気が付きました。そのことを僕は覚えておきたいと思います。また僕をサポートする全てのメッセージに感謝したいと思います」

また、クラブはガヤの背番号にちなんで、ジローナ戦の前半14分にガヤへのサポートを表明するための拍手をしようとファンに伝えています。

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