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ディアカビのインタビュー「メスタージャは人種差別主義者のスタジアムではない」

ムクタル・ディアカビがメディアに登場することは多くありません。しかし、メスタージャが人種差別主義者のスタジアムでないことを世界に伝えるため、このギニア代表DFはスーペルデポルテでこのテーマについて話しました。

ディアカビのインタビュー「メスタージャは人種差別主義者のスタジアムではない」

──最後のインタビューはいつでしたか?
「覚えてないけど、かなり前だと思います。以前はクラブのためにインタビューに応えたことがありますが、それから長い年月が経ちました」

──ここ数年であなたを取り巻く環境はどのように変化しましたか?かつては多くの人があなたを愛していませんでしたが、今はほとんどの人があなたにクラブに残ってほしいと考えています。
「それがサッカーです。ファンに愛される日もあれば愛されない日もあります。サッカーとはそのようなものです。僕は自分の仕事をすること、物事を上手くやること、常にベストを尽くすことに専念してきました」

──今は愛され、リスペクトされていると感じていますか?
「ええ、もちろん。バレンシアで愛されていると感じますし、幸せです」

──かつてのディアカビと今のディアカビ、何が変わったのでしょうか?
「たくさん。本当にたくさんのことが変わりました。自分自身でコントロール出来ることもあれば、出来ないこともあります。それでもピッチ上で努力し、改善し、ベストを尽くすことに集中してきました」

──昨季のバジャドリー戦、ハビ・ゲラのゴールを全員で守り切りましたが、あの試合はあなたのミスによる失点から始まりました。それでもあなたはやり直し、立ち上がって同点ゴールを決めました。
「メンタル面で大きく成長したということです。本当に。ミスをしても下を向いていてはいけない。立ち上がって、前を見て、自分の全力を尽くす、そうすれば何が起きても大丈夫です。そして、何よりも信じることを忘れてはいけません」

──あなたはバラハ監督にとってCBのファーストチョイスになりました。責任感を感じますか?
「自分がファーストチョイスだとは言えないけど、より大きな責任感を感じていることは確かです。監督の信頼にピッチ上で応えなければなりません」

──DFリーダーとしてチームを引っ張っていく準備は出来ていますか?
「もちろんです。どんな状況にも常に備えておく必要があります。年が替わり、選手も代わり、最終的に今季は非常に大きな責任を負う立場になるかもしれません。どうなるか見てみましょう」

──クラブとは昨年契約延長しました。お金のないバレンシアはだいぶ努力をしたと思います。あなたはクラブから評価されていると感じますか?
「ええ、そう感じています。大切にされているとも。クラブが僕を信頼してることを示してくれたので、とても満足しています」

──より大きなスポーツプロジェクトや経済力を持つクラブは他にもたくさんありますが、何故バレンシアを選んだのですか?
「バレンシアでは良い手ごたえを感じていますし、長い契約を提示してもらいました。もしバレンシアをフリーで退団していたとしても、それは僕にとって喜ばしいことではありませんでした。本当のことを言ってしまえば、他のチームに行けばもっとお金を稼ぐことが出来るかもしれません。でもあの時、僕はバレンシアで良い手ごたえを感じていて、クラブが僕を信頼してくれたのでバレンシアを選びました。結局のところ、その場所で幸せで居られるなら契約延長する、それだけのことです」

──今夏もオファーは届いていますか?
「はっきり言えることは、今日の時点で僕はバレンシアと2027年までの契約がある、ということです。サッカーの世界では明日何が起こるか分からないものですが、今のところ僕はバレンシアに居て、バレンシアで幸せだということです」

──パウリスタもマーケットに出されています。あなたのパートナーとして彼に残ってもらいたいですか?
「ええ、もちろん。彼は良きチームメイトであり、良きサッカー選手であって、チームを大いに助けてくれます。このチームのベテランのひとりで、僕も彼ととても仲良くしています。本当に良い人で、チーム内に良い雰囲気を作ってくれるんです。どのチームにもパウリスタのような選手が必要でしょう」

──あなたの個人的な目標は何ですか?
「僕はチームとしての目標について話す方が好きです。チームレベルでの目標は、成長し、改善することです。僕はここに来て5年経ち、26歳ですがベテランのひとりになります。今季は若い選手がたくさん居るので、良いシーズンにするためにも、彼らをサポートしながら、僕らが得た経験を彼らに伝えていかなければなりません」

──昨季は非常に苦しみました。
「全体的に困難な一年でした。バレンシアの目標達成のために、僕ら年長者は例年以上に多くのものを差し出す必要がありました」

──マルチェナは苦しくて泣いたと言っていました。あなたはあのプレッシャーをどう受け止めましたか?
「プレッシャーはありましたが、それは良いプレッシャーであって、恐怖ではありませんでした。あのような状況になった時、その全てを克服するための個性とメンタリティを持たなければなりません。他のことは忘れて、サッカーに集中しなければなりません。何故ならピッチ上では個性とメンタリティこそが自分自身なのですから」

──バラハはチームを助けましたか?
「ええ、あらゆる面で。カルロス(・マルチェナ)も同様です。彼らは僕らのチームを救ってくれました。特に僕らDFの選手たちは彼らから多くのことを学びました。彼らが解決策を探して、特に守備面で大いにチームを助けてくれました」

──力を取り戻す、それが今季バレンシアが目指す道でしょうか?
「昨季は多くの失点を喫しました。良いシーズンを過ごすためにはより多くのクリーンシートを記録する必要があります。得点することも当然重要な要素ですが、僕はDFであり、DFがゴールを許さないことが試合に勝つ可能性を上げることをよく知っています」

──クラブがバラハと契約延長したことを正しいと思いますか?
「僕は会長ではなく、決定を下す立場でもありませんが、この方針で継続すべきだったと思っています。現時点のバレンシアにおいてバラハ監督は最高の人選だと思います。僕らを助けてくれるのはもちろん、クラブのことを良く知り、スポーツ以外の面で起きていることも理解している。僕らとクラブを助けるのに理想的な人だと思います」

──カンテラーノたちがトップチームを助けてくれていますが、補強が必要なのは明らかな状況です。チームの皆さんは自分たちのチームを強化する必要性を認識していますか?
「ええ、多くの選手が去りましたので。でもまだ補強のための時間は残っています。マーケットが閉まるまで1ヶ月残っていて、多くのことが起こる可能性があります。そして僕らは、補強があるかどうかに関係なく8月11日(開幕戦)に備えて働いて、働いて、働く。自分たちの仕事に専念しなければなりません」

──ムクタル、多くの人があなたから聞きたがっているテーマに入って良いでしょうか。それは人種差別についてです。"ヴィニシウス事件"の後、あなたは沈黙を続けました。多くの人々、特にあなたを理解しているバレンシアのファンはあなたがカディスで経験したことを知っているので、あなたの意見に耳を傾けたいと思っています。メスタージャが人種差別主義者のスタジアムだと多くの人が言いました。あなたはそう思いますか?
「いいえ、メスタージャは人種差別主義者のスタジアムではありません。僕は起きたことを隠すつもりはありません。僕は何かを見た時に"見てない"とは言えない性格なので、差別がなかったとは言えませんが、スタジアム全体がそうだったとも言えません。スタンドから差別の声は聞こえませんでした。僕は皆さんと同じように数人のグループが差別行為をしていたことを示すビデオを見ましたが、メスタージャが人種差別的であるとは言えません。僕自身もメスタージャで奇妙な思いを感じたことはありません」

──バレンシアはヴィニシウスを侮辱した人間を特定し、制裁を下しました。
「バレンシアは良い仕事をしたと思います。このような時は迅速に強力な決断を下す必要がありますが、バレンシアは非常に頑張ったと思います」

──スペインサッカーは人種差別的と言えますか?
「スペインサッカーは人種差別的ではありませんが、人種差別をする人間はいます。その2つは異なります。スペインではサッカー場で何かが起こることもありますし、どこかに行って何かを言うこともできます。僕はどの国に居ても本当のことを話しますが、スペインが人種差別的な国であるとは言えません。それは間違いです。人によります」

──ラ・リーガが用意した人種差別反対の横断幕を持って皆と一緒に写真に写らなかったのは何故ですか?
「僕の一件があった時、ラ・リーガは僕にとって必要なことをしてくれなかったけど、ヴィニシウスの時は...レアル・マドリーに対しては僕らの時よりも熱心に取り組んでいて、これからさらに調査をしようとしています。ラ・リーガはこの問題について何とかしようとしているけど、僕の時は問題を解決するのではなく、彼らは隠そうとしていた、と僕は考えています。問題があればそれに直面し、制裁を加え、行動を起こさなければなりません。今のラ・リーガは改善に向けて取り組んでいることがわかるけど、僕の時は僕に必要なことをしてくれませんでした」

──カディスでの人種差別事件の後、孤独感を感じましたか?
「いいえ、クラブが寄り添ってくれたので孤独だと感じたことはありません。僕だけでなく、クラブにも、チームメイト全員にもプレッシャーをかけられました。あの日何があったかを知ってるので、孤独を感じませんでした」

──ヴィニシウスが証言に姿を見せなかったことについてどう思いましたか?
「応えることが出来ません。彼は彼です。でも何を証言すれば良いのでしょうか?調査があり、映像がありました。対象者を罰しなければなりません」

──アンチェロッティがメスタージャ全員が"mono、mono"とチャントしたと発言したことに怒りましたか?
「僕はその情報を見ていません。本当にいろいろな報道がありました。僕は新聞も読みませんが、僕の時は...メスタージャが人種差別主義者であるとは言えません」

──メスタージャのスタンドの一部を5試合閉鎖するという処分は妥当だと思いますか?
「メスタージャにとって重要なスタンドを閉鎖したのだから、妥当とは思いません。悪いことをした一部の人間のためにクラブが罰金を払う必要があるとは思いません。ただ、多くの人に気が付いてもらうためには何かをしなければならないこともわかります。もしそうしなかったら、部外者は何と言うでしょうか?制裁を受けなければなりませんし、それが僕らの番だったということです。いつか、他のスタジアムで他のチームの番がやってくるでしょう。その時も僕らと同じように、悪いことをした人間に制裁を与えなければなりません。一部の人間のせいでクラブが罰せられることがあってはいけないと思います」

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