マテウ・アレマニーGMが退職
マルセリーノの解任から約2ヶ月、ついにマテウ・アレマニーGMがクラブから去ることが公式発表されました。今日、正式に契約解除の書類にサインする予定とのことで、バレンシアでの最後の公式会見が明日行われることも決まりました。
11月7日、アレマニーはバレンシアとの契約解除を求めて、ピーター・リムと交渉するために何度目かとなるシンガポール訪問をしました。そして最初の交渉から2ヶ月、ついにリムがOKを出したため、翌11月8日に公式発表となりました。
アレマニーの契約解除交渉がここまで難航した理由は大きく2つ、違約金の存在とバルセロナからのアレマニーへの関心です。
アレマニーのバレンシアとの契約には300万ユーロの違約金が設定されていました。クラブが自分を必要としていないことを理由に、アレマニーは違約金の発生しない双方合意での契約解除を求めて話し合いを続けてきましたが、リムはアレマニーを苦しめるかのように彼の訴えを切り捨ててきました。
さらに先月の終わりに、バルセロナがアレマニーの獲得を希望しているという報道が出ました。今年7月にバルセロナのスポーツマネージャー:ペップ・セグラが辞任して以降、空席となっている同職にアレマニーを迎えようという主旨です。
そしてピーター・リムは、アレマニーがバルセロナに行くことを快く思っていませんでした。そのため、アレマニーの退職に違約金を科さない代わりに「2021年6月までスペインのクラブでは仕事をしない」という条件を出していました。
今回、アレマニーは給与の一部と、昨季のスポーツ面の成功によるボーナスを放棄することで、リムにこの条件を取り下げさせることに成功しました。アレマニーは、クラブでの自身への不当な扱いをもって裁判に持ち込むことも出来ましたが、彼自身とクラブのイメージを傷つけないために、最後まで双方合意での契約解除にこだわりました。
リムは話し合いの最後にアレマニーにこれまでの仕事に対する労いと感謝の言葉をかけたとのこと。これでアレマニーが進め、過去2年成功を収めて来たスポーツプロジェクトが完全に終了しました。クラブは、過去10年で最高のフロントスタッフを手放すことになります。
関連記事
マテウ・アレマニーGM解任か 会長は慰留に全力(2019/07/30)
マテウ・アレマニーGM続投へ(2019/08/04)
マルセリーノ監督解任(2019/09/12)
マエストロ外部医師と契約解除、ロンゴリアも退団へ(2019/09/20)
ロンゴリアと契約解除、次はアレマニー退団へ(2019/09/21)