ジャウメ・ドメネクと契約延長
ジャウメ・ドメネク(29)との現行の2022年までの契約を2023年まで1年延長することで合意しました。契約解除金は5000万ユーロに設定されています。
チームのカピタネスのひとりでもあるドメネクは、出場機会こそ多くないもののチームに欠かせない選手のひとりです。2013年の夏にVCFメスタージャに加入し、2015/16シーズンにトップチームデビューを果たしました。そして昨季は国王杯全試合にフル出場。決勝でもバルセロナを破り、11年ぶりの優勝に大きく貢献しました。
現在の彼のモチベーションを支える要素のひとつが家族の存在です。妻バレンティーナさんは現在妊娠中であり、彼女とジャウメは来年の1月に双子の親となります。
契約延長おめでとうございます。
「心から嬉しく思ってる。クラブと俺の双方が望んでいたことだった。サッカー選手として基本であり、絶対的に必要であるチームとクラブでの仕事や、振る舞い献身性を評価してもらえたのだと思う。自分のホームクラブでこれからもキャリアを続けることが出来てとても幸せだ」
この契約延長はあなたにとって何を意味しますか?
「クラブと俺が共に成長し続けるという公約が一歩前進したことを意味する。クラブと手を取り合って成長し、勝者のバレンシアと呼ばれるように強くなること。それが俺の目標であり、昨季のようにシーズンを楽しみ、タイトルを獲得し、目標を達成することをこれからも繰り返していきたい。今回の契約延長により、そのために戦える時間をより多く与えてもらえたことになる」
ロッカールームの中心にはいつでもあなたが居ます。
「常に責任感を感じている。これはチームスポーツにおいてとても重要なものだ。エスクードは個々人のあらゆる状況の上に存在する。バレンシアは夢を生きる機会を俺に与えてくれた。プレーできない時が自分にとって難しい時間であることは確かだが、最も優先すべきはチームであり、試合に勝つことだ。プレー機会が無いときでも常に準備をし、ベストを尽くしている」
あなたはカピタネスのひとりでありながら、キャプテンマークをつける機会がほとんどありません。
「それが自分が置かれた状況であることを理解している。何よりもチームの目標が最優先だよ」
アンドレス・パロップ(元バレンシア、セビージャ)があなたを称賛しています。あなたにとってのアイドルの一人ですね。
「俺の最初のアイドルだ。常に彼の反射神経、弾力性に憧れてきたし、彼の動きを参考にしながらGKとして生きてきた。パロップは努力家で、決して物事を諦めない戦士だった。子供の頃から、常にベストを出せるように準備していた彼のようになりたいと思っていたし、彼のメンタリティに惹かれてきた」
国王杯優勝を決めた後、ゴールマウスに登るというアイデアはいつ考えたのですか?
「決勝戦に集中している中で、オレンジの木が並ぶ道で年配の人にあった時に、キケ(※)の写真のことを思い出した。それから決勝戦では、彼と、俺の故郷アルメナラの全ての人たちへのオマージュとして、勝って同じことをしようと自分に言い聞かせたんだ」
※キケ・マルティン。1954年の国王杯でバルサを破って優勝した時のバレンシアのGKで、試合後にゴールマウスに登ってトロフィーを掲げた写真が有名。
今季初の公式戦3連勝を達成した今、チームは今季最高の状態にいると言えますか?
「先週の3試合で3連勝を達成し、確かにチームはポジティブな流れの中に居る。しかも今のチームは良いプレーをしており、リール戦の後半から内容も充実してきている。このチームは新たなアイデンティティを作り上げたと言えるし、難しいことを成し遂げるためにも、これを絶対に手放してはいけないと思っている」
リーガとチャンピオンズリーグの両方で目標に近づいていますね。
「チャンピオンズリーグでの未来は俺たち自身にかかっており、自力で上に行くことが可能な状態だ。リーガでも結果が出てきており、正しい道を歩けていると思う」
セラーデスの就任と、彼のチームへの入り方をどう感じましたか?
「重要なことは全員が同じ方向を向いていること、監督が何を求めているかをよく理解することだ。俺たちはそれを理解しているし、やれると信じている」