10月29日の夜にバレンシア県を襲った悲劇的な豪雨洪水災害(DANA)。多くの街がこの影響を受け、壊滅的な被害を受けました。

このスペイン史上最悪級の自然災害に対し、多くのクラブの選手・監督、元選手たちが被災地支援を表明しています。元バレンシアのクリスティアーノ・ピッチーニもそのひとりです。

現在メキシコリーグのサン・ルイスでプレーするピッチーニは、VCF公式メディアのインタビューにて、被災地に3000kg以上の食料を寄付したことを明らかにしました。

──寄付について
「とてもつらいことで、僕も妻も映像を見ていて胸が苦しかったです。僕らはこのような形でしか被災地支援することができません。出来るだけ早く日常が戻るように、これから数週間、この活動を継続していくつもりです。

ご存知の通り、義援金詐欺の可能性のあるページがたくさんあり、被災した方々に僕の寄付が届かないのではないかと心配になりました。なので、まずは何が最善の支援方法なのかを知る必要がありました。それを教えてもらうためにX（旧Twitter）に投稿しました」

──メスタージャがフードバンクとなり、100万kg以上の食料を集めたことについて
「その団結は震災で全てを失った人たちにとって重要であり、彼らが名誉と誇りを持って再び立ち上がるためには、それらの支援物資が実際に彼らのもとに届くことが大切です。スペインの人たちは皆、模範的なレベルの団結を世界に示したと思います」

──震災を知った時
「遠くから見ていて、最初は何が起きているのか理解できませんでした。ニュース、写真、ビデオを見ているうちに、とてもつらくなり、私たちは何度も泣きました。私たちはバレンシアに住んでいた時にとても幸せでしたし、バレンシアの街、人々、クラブをとても愛しています。だから今回の震災は私たちにも大きな影響を与えましたし、まるで私たちの身に起きたかのように感じています」

──人々の団結
「この団結力がバレンシアの人たちを良く言い表していると思います。パテルナ練習場には「絶対に諦めない人に勝つのはとても難しい」という言葉が掲げられています。これは、僕が膝のリハビリ中によく読んだ言葉で、僕の座右の銘になりましたし、バレンシアの人たち全員を象徴する言葉だと思っています」

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