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元バレンシアのダビド・ビジャが現役引退を発表

元バレンシアで現在ヴィッセル神戸に所属している元スペイン代表FWダビド・ビジャ(37)が今季限りでの現役引退を発表しました。昨日、アメリカ・ニューヨークのクイーンズ地区を本拠地とするサッカークラブ「Queensboro FC」の設立を発表しており、引退後は、こちらのクラブと自身が世界各地に創設したサッカースクール「DV7 Soccer Academy(DV7)」を通じてサッカーと関わっていきたいという意向を表明しています。

ビジャの引退会見の内容は以下の通りです。

元バレンシアのダビド・ビジャが現役引退を発表

「皆さん、こんにちは。本日はお忙しい中、この記者会見にお集まりいただきありがとうございます。今日は、私が今季限りでプロとしてのキャリアを終えるという決断をしたことを皆さんにお伝えするため、こうして記者会見を開くことにしました」

「これは自分の中で以前から考えてきたことであり、これまで私をサポートしてくれている家族や周囲の人たちにも相談して決めたことです。コンディションとしては、今季ヴィッセルで良いプレーが出来ていると思いますし、チームに貢献するゴールも決めることが出来ていると思います。ただ、以前から、サッカーに引退させられる前に自分の意思でサッカーを引退することが望ましいと、常に自分自身に言い聞かせてきました。その点を踏まえて充分に考えた結果、今が完璧なタイミングであるという結論に至りました」

「スピーチが長くなってしまいますが、この場を借りて、私のキャリアに係わってくれた皆さんに感謝を申し上げたいと思います」

「まず、子供の頃に自分を入団させてくれて、カンテラで育ててくれて、プロになるという夢を実現させてくれたスポルティング・ヒホンに感謝したいと思います。今の自分があるのはこのクラブのおかげです」

「次に、レアル・サラゴサ。スペインの全ての子供たちが持っているプリメーラでプレーするという夢を実現させてくれましたし、タイトルを2つ獲得することも出来ました」

「次に、自分がキャリアで最も長い時間を過ごしたバレンシア。私と家族が最も長く過ごした街がバレンシアになります。大きな舞台でプレーすることで自分が認められる機会を与えてくれたクラブであり、このクラブを通じて私はスペイン代表に定着することが出来ました。私の2人の娘はバレンシア生まれですし、私たち家族にとって、とても大切な場所です」

「バルセロナでは多くの人が史上最高のチームと呼ぶ中の一員として、素晴らしい3年間を過ごしました。ほとんどの人が手に出来ない幸運を得て、素晴らしい時間を過ごしたと思います」

「アトレティコ・マドリーではわずか1年でしたがとても濃密な時間を過ごしました。リーグのタイトルを獲りましたし、クラブ関係者やファンにも特別な思いが生まれました」

「次に国外を出てプレーする機会を与えてくれたシティ・グループの2チーム。短い時間でしたが素晴らしい時間を過ごすことができたメルボルン・シティ、その後4年過ごしたニューヨーク・シティ。アメリカという新たな大陸で活躍する機会を与えてくれました」

「そして、今在籍しているヴィッセル神戸。私に新たな国でプレーする機会を与えてくれました。これまで私も家族も体験してこなかったことをこの素晴らしい国で体験することができました」

「最後にスペイン代表に感謝したいと思います。物心ついた頃からの大きな夢がラ・ロハのユニフォームを着ることでした。98試合もプレーできたことに加え、ワールドカップや欧州選手権といったビッグタイトルを獲ることも出来ました。サッカー選手のキャリアとして、これ以上ない機会を与えてもらったと思っています」

「今、話した全てのクラブやチームで働いている全てのスタッフやファンに感謝の言葉を述べたいと思います。皆さんの力と、皆さんが流してくれた汗によって自分は存在できたと思います。自分にとってかけがえのない存在であることは間違いありません」

「引退後のことについては不安や恐れはありません。自分で準備してきたプロジェクトがあります。昨日発表されたクイーンズボロFCの経営に係わること、そしてDV7の子供たちを育てていくことで、自分がピッチを離れてもサッカー界に貢献して行きたいと思っています。ただ、全てはヴィッセル神戸の一員として天皇杯を優勝した後に、スタートしたいと考えています」

「ここからは個人的に感謝を述べたいと思います。まずはビクトル。私にとって代理人以上の存在であり、私のキャリアをここまで導いてくれた存在です。私がサッカーにかかわるプロジェクトを推進していく中で大きな力になってくれました」

「そして、仕事の後に私を毎日練習に連れて行ってくれた父、家で食事を作って待っていてくれた母、姉妹、義理の両親、私を支えてくれた友人や親族に心から感謝したいと思います。彼らなしに今の自分はありえなかったと思います」

「自分が毎朝起きて、練習に行って、自分と向き合うための力を与えてくれた3人の子供たちに感謝したいと思います。良い時も悪い時も、子供たちが見せてくれた愛情が自分の力となりました。サイダ、オラジャ、ルカ、どうもありがとう」

「最後に、この中で一番大切な存在である妻パトリシアに感謝したいです。彼女は私の人生に欠かせない存在です。私はこれまで人生において様々な決断をしてきましたが、自分にとって最高の決断は彼女との結婚であったと思っています」

「私のキャリアを終えることになるクラブであるヴィッセル神戸に改めて感謝を述べたいと思います。年齢を重ねていた自分を信じて、自分にかけてくれたことに本当に感謝していますし、クラブのスタッフの皆さんひとりひとりに感謝しています。もちろん今日この場に来てくれているチームメイトにも感謝していますし、コーチングスタッフの皆さんを含め、一緒に仕事をしてきた全ての人に感謝しています。ここでの時間は素晴らしいものでしたし、まだこれからもこの素晴らしい時間は続いていくと思います。願わくば、今日この場を設けたことが、残りのシーズンを戦う上で役に立ってくれたらいいなと思っています。特に天皇杯という、このクラブにとって重要なタイトルを勝ち取るための助けになってくれたらと思います」

「もうひとり感謝したい人がイニエスタです。私が日本に来てから、この国とクラブに適応するのをずっと助けてくれました。彼と一緒に過ごせたことはかけがえのないことですし、残りの1ヵ月半も共に楽しみたいと思います。そして最後に彼と全てのチームメイトと一緒に天皇杯のカップを掲げることが出来たら幸いです」

「長いスピーチとなりましたが、最後に強調したいことがあります。今日この場は、引退の決断を発表する場ですが、実際に引退するのは今日ではありません。来年1月1日の天皇杯の優勝を成し遂げた後に引退できることを強く願っています。この会見が終わった後も、家に帰って寝て、明日早起きしてクラブハウスに行って、今まで自分のキャリアの全てでそうしてきたように万全の準備をして練習に取り組み、最高の方法で終えられるように、ヴィッセル神戸のためにベストを尽くしたいと思います」

「今日はありがとうございました。あと1ヵ月半、共に過ごしましょう」

「サッカーはファンがいないと成り立たないスポーツです。その点で、自分は今まで全てのクラブでファンの皆さんに大切にしていただきました。そのクラブに居る間だけでなく、クラブを出た後──特にバレンシアからバルセロナ、バルセロナからアトレティコのようなライバルチームに移籍した後──でも、前のチームのファンが自分をリスペクトし、応援してくれたことに感動しました。ファンの皆さんの存在なくして自分がここまでこられることはなかったと思います。ファンの皆さんにもこの場を借りて感謝したいと思います」

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