元バレンシアのダビド・ビジャのインタビュー
次節バレンシア戦を控えて、代表合宿中のビジャがバルサTVでインタビューに応えました。
──ビジャ、間もなくバレンシアとの対戦だ。きっと特別な感情があるんだろうね。
「ええ、今度の試合は僕にとってすごく特別なものです。バレンシアでは5年間とても幸せに過ごせましたし、その時の素晴らしい思い出が甦ると思います。彼らと対戦するのが待ち遠しいですね。そして、バレンシアに居る沢山の友達と再会できるのも楽しみです。わずか一日だけですが楽しんでこようと思っています」
──ビジャはバレンシアで一流の選手となった。CLでのデビュー、君にとって最初のタイトル・・・
「その通りです。僕は自分のキャリアの中でいくつかのステップを登ってきました。最初はスポルティング、その後にサラゴサ。でも僕にサッカー選手として必要な全てを与えてくれたのはバレンシアです。この5年間で僕は代表に選ばれるようになり、CLにも出場しました、そしてたくさんのタイトルを目指して戦う事もできたし、その中のひとつを勝ち取る事もできました。この5年間は、間違いなく僕の人生で最も重要な期間です」
──ストライカーにとってよくある質問だと思うけど、前の所属チームとの対戦でゴールを決めた時に君は喜ぶ?
「バレンシア戦でゴールを決めたいとは思ってます。僕はプロのサッカー選手ですし、バルサのカラーを守る義務がありますから。でも僕はバレンシアを愛してますし、長い間僕を育て、支えてくれた沢山のバレンシアの人たちをリスペクトしています。だからスポルティング相手に決めたときと同じように、バレンシア戦でゴールを決めても喜ぶ事はありません」
──君は常にゴールを決めてきたけど、特に前に所属していたチーム相手には簡単にゴールを決めているように見える。スポルティング戦で示したようにね。バレンシア戦でも簡単に決められるかな。
「さあ、どうでしょう。僕はまだ彼らと対戦した事がないですからね。ただ、沢山の友達を相手に迎えた特別な一戦ですし、ベストを尽くす事は約束します。でも試合が終わった後は、バレンシアが良いシーズンを送れるよう祈るつもりです」
──当初、シルバとビジャが抜けたバレンシアは昨季と同じチームではなくなったように見えた。でも彼らは今首位であり、非常にファンタスティックな仕事をしている。バレンシアの序盤戦の戦いぶりを見てどう感じてる?
「とても良いですね。素晴らしいチームです。バレンシアは偉大なチームなので、ひとりやふたり・・・いや、3~4人の選手が抜けても決して壊れたりしないんです。それに補強も巧かったですね。彼らは皆よくチームを助けていますし、元々居た選手たちも特別な才能を持っています。バレンシアのような偉大なチームは、何年間も重要だった選手たちが去っても、常に上に食い込んでくるものなんですよ」
──バルセロナに来ていくらか時間が経ったけど、バレンシアにはあってここには無いものってある?もしくはここに来て見つけたものは?
「ここでは何ひとつ不自由なく生活しています。でも、日が立つに連れてバレンシアでの日常が無い事にとても寂しくなってきてるのは事実です。朝パテルナに行く事、仲間と一緒に笑いながら朝食をとる事、ホアキンと一緒に過ごす時間、練習の時にエスパニェータに会う事・・・そういうものが今の僕の生活にはありません。バレンシアでの5年間、僕は本当に幸せな時間を過ごしていたんだと思います。ここで手に入らないものはないかもしれませんが、僕はそれらの全てを失いました」
──最後に。君がビクトル・バルデスと話しをしてるかどうかわからないけど、君はバレンシアで彼の守るゴールに多くのシュートを決めてきた。僕が思うに、君がバルサのユニフォームを着てバレンシアの方に向かって攻めてくれることを彼は喜んでいるんじゃないかな。
「僕がバルサと契約した事を彼が喜んでくれたのは確かです。僕らは昔から、良い関係を築いていますからね。ただ、僕が居なくてもバレンシアはとても素晴らしい攻撃陣を抱えています。僕らは試合を通じて彼らに注意し続けなければいけません。クリーンシートで試合を終えるのがとても難しい、苦しい試合になるんじゃないですかね」