元バレンシアで現在MLSのニューヨーク・シティでプレーしているダビド・ビジャがスペインのラジオ「オンダ・セロ」の番組「Al Primer Toque」のインタビューでバレンシアについて語りました。

今季創設された新しいチームで、ここまで5試合に出場し2ゴールを挙げている"エル・グアヘ"は、今季ピーター・リムにより再生したバレンシアの現状をポジティブに受け止めている事をこのインタビューで語っています。

──今季のバレンシアの好調について
「ここ数年の苦しい時期が終わり、今季はチャンピオンズリーグに出場できなかったけど、バレンシアは再び上昇飛行を始めました。今季チャンピオンズリーグ出場権を手にする可能性は大いにあると思うし、優勝争いが出来るようになるのもそう遠い日の事ではないと思います」

──バレンシアのファンが盛り上っている事について
「バレンシアニスタの皆さんが今季のチームを楽しんでいる事が嬉しいし、自分の意見ではこれこそが最も大切なものです。これからも彼らにとって全てが良い方向に進むことを願っています」

──アトレティコとバレンシアの3位争いについて
「ハードな争いになるでしょうね。両方のチームが来季のチャンピオンズリーグに出場できることを願っています。どちらのチームもそのステージに値すると思うし、欧州の舞台もこの2チームのような競争力の高いチームを必要としているはずですからね」

──ネグレドについて
「お気に入りの選手のひとりです。個人的に彼のプレースタイルが好きで、彼にもそう話した事があります。ゴールだけじゃなく、ボールキープも出来るし、プレーのクオリティも高い。パンチ力もあって、プレースピードも速い。昨季のマンチェスターではケガの影響もあって良いシーズンにならなかったかもしれません。でも今季のバレンシアにとってスペクタクルなプレーヤーである事に疑いの余地はないし、最終的にはチームのための確実な仕事をして勝利をつかむでしょう。僕が一緒にプレーした中で最も完成されたストライカーのひとりです」

──パコ・アルカセルについて
「自分がバレンシアに居た当時に何度か彼と一緒に練習した事があります。当時から、年齢に見合わない彼のハイレベルなプレーに驚かされてきました。彼はバレンシアの全ての人々にとって王冠の宝石です。ネグレドとパコ、彼らのようなハイレベルなストライカーを2人揃えている事はバレンシアにとって大きなアドバンテージだと思います」

──ニューヨークでの生活について
「とても興味深いチャンスでした。このような街に住む可能性について自分だけじゃなく、子供たちもイメージした事が無かったですからね」

──ニューヨーク行きの決断について
「自分にとって良い決断だったと思うし、この一年間だけでなく、ここに居られる全ての時間が良い方向に進んでくれる事を願ってます」

──アメリカでのサッカー人気について
「5番街のような観光エリアでも南米系の人だけでなく、多くの北米人が自分に気が付いてくれます。そういう時に、ここアメリカのサッカーが成長しているんだな、という事を実感できますね」

──バレンシアへの復帰の可能性について
「彼らが自分を必要としてくれるのかはわかりませんが、自分にとってバレンシアのシャツを着る事はいつでも喜びです。バレンシアは僕の愛するクラブですから」

──代表引退について
「数ヵ月間トップリーグでプレーせずに遠く離れたリーグへ行くという僕の選択は、スペイン代表でプレーするチャンスを遠ざけるものである事は間違いありません。でも、僕から"もうスペイン代表ではプレーしない"とは言えないし、言う事も無いでしょう。代表チームからもう要らないと言われる形での引退がいいですね(笑)」