元バレンシアの選手で、パテルナ練習場の職員でもあったホセ・ビセンテ・クサール氏が4月10日、病気によりお亡くなりになりました。享年57歳でした。

コルネジャ出身のクサール氏は32歳で現役引退した後にバレンシアにクラブ職員として入社し、20年以上ものパテルナ練習場で寮生活を送るカンテラーノたちの世話をする仕事を務めてきました。

非常に誠実で、世話好きな人物として有名で、ダビド・シルバ、ジョルディ・アルバ、イスコ、パコ・アルカセル、ガヤ、ソレール、ラトなど、近年バレンシアのカンテラで育った選手たちは皆、パテルナで彼のサポートを受けて成長したことになります。

ここ数年は闘病のため休職していましたが、クラブは彼の回復を信じて練習場内に彼のオフィスを残したままでいました。このこともクサール氏がクラブにとって欠かせない人物であったことを示しています。

自身もバレンシアのカンテラ出身で、1984/85シーズンにトップチームデビュー。守備的MFとして2シーズンでリーグ戦21試合に出場しましたが、86年夏のクラブの2部リーグ降格によりバレンシアを退団。その後は、アルシラ、レバンテ、マンジェウ(以上、2部Bリーグ)、ビジャレアル(2部リーグ)でプレーしました。

今回の訃報にシルバやソレール、ラトらは自身のSNSを通じてお悔やみのメッセージを送っています。