エリック・ハムザ、ウーゴ・フェルナンデス:カンテラの駆け込み補強
ピーター・リムが財布を緩めないためトップチームにお金をかけられないバレンシアですが、カンテラについては例外のようです。アカデミーのスタッフの尽力により、パテルナ練習場には興味深い選手が次々とやってきています。
まず、今月の初旬にアトレティコ・マドリーからロドリゴ・ネリ(18)を連れてきました。このアメリカ人FWは既にフベニールAで公式戦デビューを果たしています。
そして今週、エルチェとの契約を終えたアンドラニク・ハコビアン(18)がやってきました。このアルメニア人DFもフベニールAの一員として登録され、間もなく公式戦出場の機会がやってくるでしょう。
そして次にやってきたのはギリシャ人のエリック・ハムザ(17)です。シロス島出身のこの若者はバレンシアCFアカデミー・ギリシャに所属するトップ下と左サイドを得意とする左利きのアタッカーです。
ハムザがパテルナに初めてやって来たのは2022年6月のことでした。世界各地のバレンシアCFアカデミーの優秀な選手を招いて開催されたエリートキャンプに、4人のチームメイトと共にパテルナを訪れたハムザは、このキャンプでバレンシアのスタッフたちを前に素晴らしい才能を見せました。しかし当時は、2007年生まれのハムザの国際移籍は認められず、バレンシア入りは実現しませんでした。
今回、クラブは3月1日まで開かれているユースカテゴリの移籍期間を利用してハムザをチームに登録したいと考えています。しかし、FIFAの承認が下りない場合は選手登録することが出来ないため、彼はパテルナで練習を続けながら来季からの加入を目指すことになります。
今週、ハムザは既にバレンシアのシャツを着てプレーしました。クーロ・トーレスが監督を務めるエストニアのFCレバディア・タリンとの練習試合に、VCFメスタージャの一員として数分間出場しました。
さらにもう1人、クラブが今月中に契約を結ぼうとしている選手がいます。レアル・ソシエダ所属のフランス系スペイン人CBウーゴ・フェルナンデス(16)です。
パリ生まれのこの若いプレーヤーは、レアル・ソシエダの至宝のひとりであり、フランス、スペイン両国が代表招集を検討しているという将来を期待される選手のひとりです。
ウーゴとラ・レアルはプロ契約を結んでおらず、今季で契約が切れるため夏にフリーで獲得できる可能性がありますが、バレンシアはいくらかの金銭的補償を支払って、今季中にパテルナに連れてきたいと考えています。
そしてラ・レアルが選手の経済的権利の10%を保持するという条件で合意しました。残すは書類上の処理だけとなっており、近日中に正式契約となるでしょう。ウーゴは2027年までの3年契約+2年延長のオプション付きという条件でバレンシアの一員となります。年齢的にカデーテAの選手登録となりますが、バレンシアはフベニールBに加える意向のようです。
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