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バラハ監督のプレゼンテーション、就任会見

公式発表の翌日2月15日、メスタージャでルベン・バラハ新監督とカルロス・マルチェナアシスタントコーチのプレゼンテーションが行われました。

バラハ監督のプレゼンテーション、就任会見

プレゼンテーションにはいつもの3人(チャン・レイフン会長、ハビエル・ソリス、コロナ)に加えて、彼らと同時期にプレーしたクラブのアンバサダーのひとり、ビセンテ・ロドリゲスとVCFメスタージャのミゲル・アンヘル・アングーロ監督、トップチームの世話役ダビド・ランヘルに加え、アリアス、テンディージョ、ボッシオ、アロージョ、ヒネールといったクラブのレジェンドたちも出席しました。

プレゼンテーションはバラハとマルチェナの幸運を祈るラファ・ベニテスのビデオメッセージから始まりました。

「やあ、ルベン。まず初めに君を祝福したい。バレンシアの監督になることはいつでも特別なことだからね。君もカルロス・マルチェナも良い仕事をして、チームを困難な状況から救ってくれるであろうことはわかってる。君たちにはそれを行うための能力、情熱、知識がある。加えて君はそのクラブに在籍し、重要な選手であり続け、クラブをすでによく理解している。うまくいくと確信しているよ。チームが救われて、最終的にファンが幸せになるだろうことに疑いの余地はない。私たちが一緒に過ごした多くの時間が、君の役に立つことを願ってるよ。私が出来る最善のアドバイスは、自分らしく、常識的な決断で行動することだ。君にはそれが出来る。君と全てのバレンシアニスモに幸運を」

このメッセージ動画についてバラハ監督はベニテスに感謝の言葉を述べました。

「ラファ・ベニテスがバレンシアニスタに残したものは黄金時代の素晴らしい記憶です。幸運にも私はその主人公の中のひとりとなり、その瞬間を体験出来ました。今、ラファから励ましのメッセージをもらえたことを嬉しく思います。彼は指導者という仕事を選んだ私たち全員にとっての模範です。感謝していますし、彼の言う通り、シーズンの残りの日程で設定した目標を達成したいと思います」

バラハ監督と記者の一問一答

──クラブとの交渉はどのように行われましたか?
「最初にクラブから連絡があり、私がクラブの状況に対応できる素質があるかどうかを評価してもらいました。その数日後にまた連絡をもらい、私をバレンシアの監督にすることに決めたと言われました。この2つの瞬間は非常にエキサイティングなものでした。一言で説明すると、私にとってバレンシアの監督となることは人生の夢であり、私がこのオファーを受けた理由です。いつでも"家"に帰ることは名誉なことです。私の人生で最も重要なマイルストーンであり、あらゆる観点で幸せな日です」

──あなたのスタッフについて教えてください。
「クラブから連絡をもらった時、私はたったひとつだけクラブに頼みごとをしました。"マルチェナに隣に居てほしい"ということです。彼は素晴らしいバレンシアニスタであり、私たちはバレンシアでも代表チームでも一緒に長い時間を過ごしてきました。私は今、現時点で個性を発揮できる人が必要だと感じています。その他のスタッフはクラブの専門家たちの協力を仰ぐつもりです。私は構造レベルで大きな変革を起こす人間ではありませんし、今は多くのことを変える時期ではありません」

──ファンの存在をどのように感じていますか?
「私はファンがチームと共にいてくれることを好みますし、チームもファンを必要としています。私は今ここに座り、今日は監督として話していますが、私も皆さんと同じバレンシアニスタのひとりです。引退してからもパスを持ってチームを見るためにスタンドに来たり、良い瞬間を楽しんできました。セビージャでの決勝戦もスタンドで見ました...。引退する時は、偉大で美しいバレンシアを離れるのだと感じました。私の選手たちには私がバレンシアの選手として感じてきたものを感じてもらいたいと思っています。ファンにはバレンシアを応援してもらいたいですが、私には彼らを強制することはできません。励まして、背中を押して試合に勝たせてくれた私が愛する、思い出深いメスタージャを背に、この挑戦に立ち向かいたいと思います。2008年に私は残留争いを経験していますが、彼らのおかげで残留することが出来ました」

──選手たちにはどんなメッセージを伝えますか?
「現在の状況を受け入れなければなりません。そのうえで説得力のあるメッセージを伝える必要があります。選手たちが毎日の練習で順位表の上に行くことが出来ると感じられるようにしなければなりません。アイデンティティを確立する必要があります」

──6月までの短い契約ですが...
「コロナからは最初に私がこの仕事に興味があるか、状況を改善できるかを尋ねられました。チームを救うのにふさわしい人物だと彼に感じてもらいたかったので他のことは話しませんでした。何があってもクラブを担保にするようなことはしたくなかったのです。私は今が自分の時間だと考えていますし、この時間を活用するつもりです。私の考えは月曜日に勝点を獲得し、選手が最高のパフォーマンスを披露することです。3月、4月のことはまだ考えていません。私は人生の半分をバレンシアで過ごしました。子供たちはバレンシアーノであり、私の友人たちもバレンシア出身者が多いです。私をやる気にさせたのは、選手たちを落ち着かせるために私のようなプロフィールを持っている人間をクラブが必要としているということでした」

──状況をどのように変えていきますか?
「負のスパイラルにはまり込んでいます。アトレティック戦でも多くのことをうまくやりましたが、最終的に負けてしまいました。そのダイナミクスを変えなければなりません。私たちはバランスを追求し、あらゆる状況でも試合を解釈し、うまく守り、プレスをかけ、反撃できなければなりません。試合の扱い方を知る必要があるのです。これは魔法ではないので突然変わるものでもありません。バレンシアは猶予のないクラブなので、ハードワークが必要であり、選手たちに厳しいメッセージを伝えなければなりません。私たちはエネルギーとハングリー精神を備えた競争力のあるチームになりたいと思っています。それを加速させなければなりませんし、選手たちもそうなるためにチームをサポートしなければなりません」

──成績次第で来季もこの仕事を続けられると思いますか?
「わかりません。私は大きな野心とハングリー精神を持ってここに来ました。今は目の前にある重要な目標──選手たちを説得し、順位を上げるために勝点を追加することに集中しています。先のことは考えたことがありません。待っていたチャンスが来たという思いしかなく、それ以外のことは考えていませんでした。私は現在の状況についてのみ話したいと思ってここに居ます。チームの役に立たないことについて話したいとは思いません。ファンに何かを求めることもできませんし、そのような状況にもありません。ファンがチームに夢中になってくれるような仕事と態度を示さなければなりません」

──基本システムは4-4-2ということになるのでしょうか?
「基本形ではありません。現役時代は4-4-2で主にプレーしてきたので、そのシステムを理解していますが、状況に応じられるよう他のシステムにもオープンです。重要なことはバレンシアを競争力のあるチームにすることなので、システムにはこだわりません。キーポイントのひとつはラインナップであり、選手たちをそこにうまく乗せることです」

──朝、パテルナ練習場に行ったと聞きましたが選手たちとは話しましたか?
「私もかつてパテルナに居ましたが、離れて長い時間が経ったので変化は大きかったです。幸運にも今日何人かの選手に会うことが出来ました。ガットゥーゾ、ボロ...短い時間に変化がありましたが、落ち着いてリーダーシップを見つける必要があります。私が信じていること、働き主張したいことを彼らに説明したいと思います。3人のキャプテンはチームが求めていること、良い素質があることをポジティブに伝えてくれました。選手たちには既に良い調和があると思いますので、あとは非常に大きなクラブであるバレンシアでプレーすることがいかに重要であるかを感じてもらわなければなりません」

──あなたはバレンシアで選手としてのレジェンドですが、監督としての結果次第ではその伝説を覆い隠してしまうことになるかもしれません。
「そのリスクはありますが、人生は瞬間と決断にかかっています。勇敢かつ危険なことですが、想定していることです。もちろんもっと別の状況下で就任できれば良かったとも思いますが、状況の違いで私のエネルギーが失われることはありません。ダイナミクスを変えるという目標達成のためにベストを尽くします」

──ピーター・リムとは話しましたか?
「その機会はまだありません。でもそのことについて心配はしていません。そのうちそういう機会があることでしょう」

──パテルナに戻ってきた時の気持ちはいかがでしたか?
「何よりも大きな感動です。クラブで働いてきた人、私のキャリアを見てきた人、今もそこで働いている人、私に愛情と敬意を持ってくれている人、多くのたちと再会しました。全てが感動的でまさに家に帰ってきたと感じています。知っている人が居て、仲間になってくれる人が居て、背中を押してくれる人が居て...私がこの仕事を受け入れてからたくさんの感動がありました」

──バレンシアを救えるという自信を持てるのは何故でしょうか?
「分析した結果、私が見たのはチームは降格圏から抜け出すのに充分な戦力を持っているということです。直接知ることが出来ない部分もありますが、成長するための非常にオープンなメンタリティを持った若いグループがあり、それが私のモチベーションを高めてくれます。私の監督としての特徴を上げるとしたら、若い選手を信じるということです。私の監督としての最初の経験は育成年代でした。今トップチームに居る数人の若い選手も指導しました。私はチームを信じ、改善と成長の能力を信じ、この道程で彼らにツールを提供する私たちの仕事を信じています」

──プリメーラは未経験ですが、不安はありませんか?
「今この瞬間を楽しんでいます。初めてのカテゴリですが心配はありません。次の試合までの4日間を利用して仕事を進め、勝たなければなりません。選手としてバレンシアに来た時の私は3番目のオプションでしたが、バレンシアの選手として10年間、クラブの最高の時期を経験できたことは幸せでした。まずは、ここに居るというオプションを持つことがとても重要です。私は自分と自分の仕事を信じています」

──今回のミッションはあなたのキャリアにおいて最も難しい挑戦でしょうか?
「監督として直面する最も重要な挑戦です。私にとって意味があるのは私が愛し、敬意を持っているチームからの挑戦であるということであり、挑めることをとても幸せに思っています。この挑戦に真摯に取り組みます。人生においては勇敢でなければなりません」

──前節はメスタージャの外で大規模なメリトンに対するデモ行為がありました。どう感じましたか?
「考えを変えてもらうための動機をファンに感じてもらわなければなりません。ファンにはデモをするのではなく、メスタージャで私の後ろに居てほしいと思いますが、それは私にどうにかできることではありません。私もバレンシアニスタですし、チームはファンを必要としていると思いますが、適切だと思う方法で自分の考えを主張したいというファンがいることも理解しています。同意する人もいれば同意しない人もいます。確かなことは私たちはファンを必要としているということです」

──ファンの要求が高いことが選手たちのプレッシャーになっているでしょうか?
「バレンシアはとても大きなクラブです。選手たちはバレンシアでプレーする時に求められるものを理解しなければなりません。若さは言い訳にはなりません。自分たちがこのような状況になるとは思わなかったでしょうし、自分たちの足元が定まらない場合、解決策を見つけるのは非常に困難です。でも、このクラブは非常に高い要求があります。クラブの歴史においてずっとそうですし、長年に亘って維持してきたものですので、私は彼らにそれを要求しなければなりません。このチームは良いプレーをしてきましたし、継続させなければなりません」

──移籍マーケットや選手との契約延長などのテーマについてはどう考えていますか?
「私はプロとして自分の意見を述べますが、私にとってこのチームが最高のチームです。選手全員の力を必要としています。彼らの契約や私の契約はここでは関係ありません。今は私たちの契約の危機ではなく、クラブ存続の危機に瀕しているのです。バレンシアはプリメーラのクラブでなくてはなりません。選手たちがこの試練を乗り越えるために全力を尽くしてくれると信じています」

──ルベン・バラハ監督のプレースタイルを説明してもらえますか?
「バランスを取りたいと思っています。私のチームは組織化されており、ボールを持っていない時もアイデアがあります。ボールを持っている時は主役になって相手エリアで危険を作る必要があります。試合には様々な瞬間があり、90分間支配することは滅多にありません。試合中のミニゲームが重要です」

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