バラハ監督のバレンシアでの初戦：ヘタフェ戦後の公式会見です。チームは降格圏を抜け出すことに失敗しましたが、バラハ監督は「まだ試合が残っている」とポジティブにとらえ、ファンには次節メスタージャ開催のラ・レアル戦でのサポートを求めました。

──11月から勝てていません。「降格」の言葉が頭に浮かんでいるのではないでしょうか？
「ひとつの意見として尊重します。私たちは仕事を通じて、状況を好転させられると信じていますし、そう選手たちには伝えています。チームは良く戦い、先制のチャンスも2、3回ありました。だから結果に満足することはできません。私自身は長期的に状況を評価するのではなく、今この瞬間のことだけを考えています。状況の難しさは理解しています。明らかなことは勝利のチャンスに繋がる試合の側面を改善する必要があるということです。今日の私たちは試合に勝つために十分な仕事をしたにもかかわらず、空の状態で帰ることになります。でも頭を下げる必要はありませんし、時間がないと焦る必要もありません」

──チームの課題が解決されていないように見えます。
「現状分析を隠してはいません。状況は複雑ですが、受け入れなければならないものです。今日は互角の戦いであり、選手たちは態度、欲求、集中の面でポジティブであると感じました。ヘタフェとの違いは相手の得点のみでした。今日の結果を踏まえて次の試合に集中しなければなりませんし、それ以外の観点は考えられません」

──ヘタフェに抜かれて19位に転落しましたが、これはバレンシアがかつてセグンダに降格して以来のことです。
「事態を深刻に受け止めたい気持ちは分かりますが、まだ多くの試合が残っています。今日の仕事を今後の勝点に変換するために分析する必要があります。セットプレーからのアクションをうまく処理することに苦しんでおり、それが私たちが取り組まなければならない課題なのは明らかです。しかし、私たちは明日のことだけを考えます。この先に起きることを心配して時間やエネルギーを無駄にするつもりはありません」

──この逆境をどのように跳ね返すつもりですか？
「自信を生み出すこと、そして大胆になること。私たちは状況を好転させなければなりません。私たちがやってきたことが今日、ダイナミクスに変化を与えられず残念に思います。チャンスを作ってもモノにできず、ずっと続いているセットプレーからの失望を終わらせることが出来ませんでした。このような瞬間にネガティブになることもポジティブになることもできますが、私はポジティブになりたいと思っています。今日の試合で示した仕事と態度、ファンのサポートがあれば、勝つためのプレーができると信じています」

──ここから厳しい相手との対戦が続きますが、怖れはないですか？
「勝てばすべてが変わり、視点も変わる可能性があります。私たちを待ち構えている日々を考えた時、今この状況で自殺を選択しますか？私はポジティブであり、状況が変わるように自分の意志、欲求、情熱をチームに伝えるつもりです」

──ファンへのメッセージは何かありますか？
「メッセージはより明確です。これは一日でどうにかなることではありません。ファンが私たちと共にいてくれて団結を維持することが必要です。順位表見ることがつらいと思いますが、私たちには改善の余地があり、勝利のダイナミクスに戻ることも可能だと信じています。その実現のためにはファンが一緒に居てくれることが不可欠です。今日のこともポジティブにとらえて、土曜日にはホームで快適にプレーしたいですし、不正確なプレーを目にしても私たちが勝つための後押しをしてもらいたいと思っています。勝利が全てを変えてくれるはずです」

──リーノとガヤの負傷の具合はいかがでしょうか？
「二人とも軽い捻挫です。数日間で状況を判断します」

──戦術的側面からみて今日の試合はいかがでしたか？
「チームはナーバスになった時もあり、プレーに正確性を欠いた場面もありましたが、パスのシークエンス、ボールを使ったプレー構築、深さ、スペースを使ったプレーは良かったと思いますし、ヘタフェにチャンスを作らせませんでした。ピンチの場面は全てセットプレーからです。守備の面では改善すべき点はあるものの、コンパクトにプレーできたと思います」