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ミゲル・アンヘル・コロナの公式会見(2022/10/20)

2020年1月に、スポーツディレクターに就任したセサル・サンチェスの部下としてバレンシアにやってきたミゲル・アンヘル・コロナ。正式な役職名も不明で、これまで公の場で話すことがなかったコロナが、チャン・レイフン会長と共に公式会見に姿を見せました。

ミゲル・アンヘル・コロナの公式会見(2022/10/20)

──これまで会見に出てこなかった理由、また今日こうして会見を行うことにした理由を教えてください。
「今日までこうして話さなかったのは事実です。クラブのこれまでの広報戦略によるものであり、私自身はクラブの方針に常にオープンでありたいと思っています。今日、こうしてこの会見が設定され、ファンの皆さんに私たちのことを知ってもらうための機会を持てることを嬉しく思います。まず、この偉大なクラブで働けることを幸せに思い、誇りに思っています。私が控えめである方がクラブにとって良いことだと思いますし、公式の場で話すことでいろいろな交渉事を損なう可能性もあります。立場上、公の場で言えないこともたくさんありますが、これからはこのように話す機会を持とうと思います」

──あなたは縁の下の力持ちの役割かと思われていますが、ママルダシュヴィリの代理人やカバーニの代理人、ガヤの代理人はあなたがキーマンであったと言います。スポーツディレクターとして働いてきたという認識で良いのでしょうか。
「私たちの役割は分析、評価であり、次のステップである会長の意見を取り入れて、そこからオーナーに届けることです。役職の名前は重要ではありません。私たちにとって重要なのはプロセスです」

──ジョルジュ・メンデスはチーム編成にどの程度関与しているのでしょうか?
「私たちの選手たちが契約している他の代理人たちと同じです。ジョルジュは国際市場に深くかかわっているので、一緒に仕事をするたびに非常に貴重な情報を受け取っています。しかし、通常の代理人との関係以上のものを感じたことはありません。彼はバレンシアが勝てるかどうかを心配しています」

──あなたがクラブに来てからの3年間、多くの監督が通り過ぎていきました。ボルダラスは6人の補強を求めたが叶わず、グラシアは補強自体を諦めました。今季ガットゥーゾは満足していますが、今夏は何が変わったのでしょうか?
「私がここに来てからの3年間──少なくとも2020年以降変わらない基準が常にあります。それはFFPであり、どのように移籍市場に適応していくかということです。私たちは常にコンセンサスと適切なプロフィールを見つけ、そこから選手の獲得に努めてきました。今年は良い感触を得られたと認識しています」

──ディアカビとトニ・ラトの契約延長交渉はどうですか?
「ディアカビのプロセスはオープンです。彼と彼の代理人からは良い感触を感じています。今後、数日間でもっとわかることが増えると思います。話題のトニについては、ここ2年間はガヤとの契約延長という優先課題があり、それが24時間前に解決したことを考慮しなくてはなりません。彼のポジションで有効な契約を結んでいる2人の選手が居て(ガヤとヘスス・バスケス)、それでいて我々を満足させてくれるトニのような選手もいる。この状況をどのように解決するかを見ていきましょう」

──ディアカビの契約延長について、何故これほどまでに遅れたのでしょうか?彼のパフォーマンスが理由でしょうか?それとも経済的な理由でしょうか?
「時間はかかるものです。ガヤでさえ、契約書にサインするかどうかを悩んだ時があることを認めていました。契約というものは全てがどちらか一方に依存しているものではありません。ディアカビの場合、彼にオファーが届いて退団する可能性があった時期もありました。重要なことは、今の私たちが良い感触にあると感じていることです。彼は今の私たちに満足しています。困難な時期を乗り越え、彼にとって今が一番幸せな時期だと思います。そういう時間が、私たちを契約延長に近づけると思います」

──マーケットでのバレンシアの働き方を教えてください。
「私たちはチーム、契約状況、監督のプロファイルの分析から始めます。また、それらが私たちの哲学、クラブ、街、歴史にどのように適合するか、その後で名前によってそれらのプロファイルは定義されます。私たちはFFPの問題に非常に細心の注意を払っています。ラ・リーガでは選手を登録できずに2~3節プレーしたチームがありましたが、私たちはそんなことはありません。ここに来てから会長と監督と、チームとして動くというプロセスを完全に理解しました。その後でオーナーが認識して、許可を出す必要があります。そこにコンセンサスが無ければ許可は下りません。常にコンセンサスは求められており、そのために選手と契約をしないこともあります。でも、そのことについてボタンを持っている人がいるとは感じていません」

──目の前でスポーツディレクターを探していると言われたり、前会長から仕事のできるスポーツディレクターを探すにはお金がかかると言われたりした時、どう感じましたか?
「私は19歳の頃から、サッカーの世界に関わってきました。当時から私は、仕事に行く時には可能な限り最高のことをするというエネルギーしか持っていません。クラブの構造の強化については私の仕事ではなく、そこにエネルギーを使うことはありません。チームが求める答えと解決策を提供する事が私の役割であり、そこについて自信喪失したことはありませんし、クラブに不信感を抱いたことも一度もありません」

──会長があなたはテクニカルディレクターであると言いましたが、あなたの役割は何ですか?
「基本的に私の役割は変わりません。チームの分析、マーケット注視、選手たちの分析、それらが変わらない私の毎日の仕事です。そしてチームの近くに居て、人的リソースをマネジメントして監督を支えようとしています」

──冬の移籍期間での補強を考えていますか?
「私たちはチームに満足しています。彼らが示しているように、日々良くなると信じています。人数的には充分足りていると思いますし、アカデミーにも代わりとなる子たちがいると信じています。怪我人が発生して補強が必要となる可能性を考慮し、マーケットには常に注意を払う必要がありますが、今のチームのパフォーマンスをポジティブに評価しているため、大きな変化を加えるつもりはありません」

──バレンシアはどこを目指したチーム作りをしているのでしょうか?
「チームに多様性が必要であると認識しています。レンタルという契約形態のおかげでFFPに適応することが出来ました。今回の補強の形でチーム力を向上させることが出来たと考えています。カバーニは私たちが最年少のチームであるという事実を補うために、ピッチ上だけでなく、ロッカールームでも多くのものを与えてくれています。チュメルトは当時、非常に手頃な価格でマーケットに出されていました。適応するのに時間がかかりましたが、今は非常に良いパフォーマンスを見せています」

──あなたが話しているチームとしての団結を感じたのはこれが初めてのことでしょうか?
「そうですね。今季は監督、会長、オーナーがグループとなって働いていると感じています」

──サイドバックのパズルの解決方法はどのように考えていますか?
「その質問については答えられません」

──サムエウ・リーノを完全移籍で獲得するための準備はできていますか?
「シーズンがどのように進んでいくかを見てみましょう。アトレティコは彼に大きく賭けていますし、うちの会長も彼がここに来ることに賭けました。今彼について話すのは冒険しすぎです」

──ブライアン・ヒルについては扉を閉めたという認識ですか?
「サッカーの世界では、翌日に全てが変わることが多々あります。私たちがマーケットに積極的に行くという気持ちがあることは否定しません。ブライアンがこれからも選択肢になるかどうかは見ていきましょう。夏の話をすると、あの時はマーケットが閉じるまで24時間しかなく、ギャンブルをすることはできませんでした」

──5人のレンタル加入選手で計画はどのように変化しますか?
「レンタルでの選手獲得でFFPに適応できます。私たちは将来への投資の可能性を閉じたくないですし、出来ることなら選手を保有したいと考えているのは間違いありません。ただ5人のレンタルの選手が居ることと併せて、チームには契約が2025年を超える14人の選手が居ます。その点で安定していると言えます」

──クラブはまだ選手売却の必要性に迫られていますか?
「FFPは売却することを前提に設計されているため、マーケットで常に積極的に行動する必要があります。ただ、差し迫ってその必要はありません」

──監督は勝点40の獲得を目指すと繰り返し語っていますが、クラブとしてはスポーツ面でどのような目標を設定していますか?
「監督の言葉の本質は正しいと思います。若い子たちが居るチームであり、努めて冷静にトレーニングセッションを進化させる必要があります。私たちは6月にどこに居るかというビジョンを持たず、アイデンティティを求めて一試合一試合に直面していきます。5月初めには、何か素晴らしいことをするための選択肢が増えればいいなと思いますが、それは決して目標を置くことから逃げているわけではありません。チャンピオンズリーグに出場するクラブにもプロセスがあり、一試合一試合進んでいることを忘れてはいけません」

──カルロス・ソレールの退団についてどのような評価をしますか?ソレールがバレンシアを離れることをいつ知りましたか?
「交渉事では距離が近く見える時もあれば遠く見える時もあります。マーケット最終週は交渉ラッシュとなり、会長の努力にもかかわらず、私たちには他の選択肢はありませんでした。契約延長が不可能だと感じた瞬間については言えません。バレンシアは可能な限りの努力をしました。彼は特別な才能を持った子ですし、幸運に恵まれることを願っています」

──ガットゥーゾは全員と契約延長することを望んでいますが、クラブの考えとはぶつかりませんか?
「彼は知的な男であり、クラブの運営についても理解していると思います。彼は私たちを説得しなければなりませんし、私たちも彼の考えやニーズを理解しなければなりません。ただ、それでも全ての願いをかなえられる時とそうでない時があります。彼はソレールを引き留めたがっていましたが、それはできませんでした。でも私たちはガットゥーゾと何年も何年も一緒に居たいと思っています」

──モスケラをメンバーに入れながら、オズカジャルを補強したのは何故ですか?彼はまだデビューすらしていません。
「チームに4人のセンターバックが居ることが久しぶりのことです。モスケラはレベルの高い選手ですがまだ18歳であり、ガブリエウが怪我をした昨季は非常に苦しんだので、彼以外にチームに4人のセンターバックが必要であると理解していました。今日までガブリエウが1~2週間離脱した以外に怪我人は出ていません。それでも私たちは監督にツールを提供する必要があり、監督も納得しました」

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