元バレンシアのティノ・コスタのインタビュー「僕が居た時のバレンシアは過小評価されていた」
2010/11シーズンから3シーズントップチームに在籍した元アルゼンチン代表MFティノ・コスタ(37)がバレンシアのローカルラジオ「La Grada」に出演しました。
37歳となった今季もアルゼンチン2部リーグのCAサン・マルティンでプレーを続けているティノ・コスタは、インタビューの中で今でもバレンシアに愛情を持っていることを明らかにしました。
──バレンシア在籍時代を振り返って
「バレンシアは僕の名前を世界に示してくれました。僕のキャリアで最も輝いていたのはバレンシアに居た時でしたし、今も、将来はバレンシアに住もうと考えています。ブルサスポル戦のゴール(※)はよく覚えています。念願のチャンピオンズリーグにデビューして、あのゴール...僕にとってスペインでの紹介状のようなものでした。僕たちのバレンシアは過小評価されていました。チームを見てみると...何人かは今でもそれぞれのチームの中心選手として活躍しています。競争力は結果にも数字にも表れていたと思います。僕が居た時のバレンシアが良いプレーをしていた、と多くの人が気が付くまでに長い時間がかかりました」
※2010/11のGL第1節:前半16分にPA外ピッチ中央からのロングシュートをゴールマウス左上に突き刺した。この試合、ティノは直接FKで2点目も演出。アウェーで0-4で勝利。
──メスタージャ
「メスタージャにはとにかく感動しました。バレンシア加入前、契約も決まってない時にお忍びでメスタージャに入ったら...劇場でした。間違いなく。チャンピオンズリーグの夜なんて特にもう...行けるチャンスがあればいつでも行きたいと思っています。息子にもそう話しています」
──バレンシアからのオファー
「バレンシアから最初に電話をもらった時、真剣に受け止めませんでした。冗談かと思って放っておいたんです。2回目に電話がかかってきて初めて現実に起きてることだと認識しました。バレンシアのシャツは誰もが着られるものではありませんからね」
──バレンシアへの関心
「息子が1か月前にバレンシアに行きました。まだバレンシアに家を持っているし、ファンもすごく歓迎してくれて、とても感謝していました。いつも見ているわけではないですが、バレンシアの試合がライブで見られる時間だということに気が付いたら、すぐにテレビのチャンネルを合わせます。あの頃から全く変わらないものがありますね」
──アルベルダ
「アルベルダは僕が一緒にプレーした選手たちの中で最高の"5番"(アルゼンチンでいう守備的MF)でした。彼は33~34歳だったと思いますが、常に居るべき場所に居て、いつでもボールに追いついていました。彼とドブレ・ピボーテを組むことで、僕は非常に落ち着いてプレーできました。トパルとも非常に良いコンビを組めたと思いますが、アルベルダは他の選手たちとはレベルが違いました」
──ガヤ
「ガヤはデビューした時から、とても規律正しい子だと思っていました。相手に蹴られた時も、悪いジェスチャーも悪い表情もせずに立ち上がっていたのを覚えています。あの頃にはもう、彼がバレンシアで今のような存在になることは明らかでした」
──自身の性格
「僕はいつも怒った顔をしているように見えますが、実際はそんなことないです(笑) 自分自身を守るための鎧は身に着けていたかもしれませんね。でも自分は良い人間だと思っています。ガットゥーゾと一緒にプレーしてみたかったですね」
──故・エスパニェータさん
「バレンシアのことを思い出す時、真っ先に思い浮かぶのがエスパニェータです。バレンシアでの3年間、僕は彼の顔を見て、彼と人生を共にしました。本当に素晴らしい人でした。偉大すぎるくらいに。毎年夏のメスタージャでのプレゼンテーションで最も大きな声援を浴びていたのが彼でした。彼こそがバレンシアの歴史そのものですね」
──将来のプラン
「7歳の息子をバレンシア・アカデミーに入団させるつもりでいます。息子はいろいろなものを持っていますが、シュート力もそのうちの1つです。僕もそうでしたが、あのシュート力は生まれつき身についているものですね。今の僕のプランは、あと1年プレーしてバレンシアに行くことです。それははっきり決めています」
関連記事
ティノ・コスタ (プロフィール)
さよならティノ・コスタ (2013/06/06)
ティノ・コスタ獲得決定 (2010/07/02)