モスケラ退団、お別れの言葉
クリスティアン・モスケラ(21)のアーセナルへの完全移籍が公式発表となりました。5年契約で移籍金は1500万ユーロ+インセンティブ500万ユーロとなります。

契約があと1年となっていたモスケラに対し、クラブは契約延長のオファーを提示していました。当初モスケラはクラブに移籍金を残して退団することを望み、契約解除金を2000万ユーロに下げることで契約延長にサインする意思である、と報じられていました。
モスケラに2000万ユーロ以上の値段が付くと考えたクラブは、契約延長交渉を進める一方で今夏の売却への動きも強めました。ドイツのライプツィヒからは実際に2000万ユーロでのオファーが届いていました。

しかしアーセナルからのオファーが届き、クラブの目論見は崩れることになりました。プレミアリーグの強豪への移籍の機会を手放したくないモスケラは一転して契約延長を拒否し、アーセナルと交渉することをクラブに望みました。
移籍金2000万ユーロ以上にこだわったバレンシアと移籍金を抑えたいアーセナルの間で長い交渉が行われ、最終的に前述の1500万ユーロ+500万ユーロという条件での合意となりました。クラブが求めた最低条件に達していないこともあり、多くのバレンシアニスタがクラブの交渉の稚拙さに不満を漏らしていますが、この不満への回答としてクラブは公式発表の文章の中で、モスケラが自分の意志で退団したことを異例のメッセージで明らかにしました。
バレンシア公式
「バレンシアとアーセナルは、クリスティアン・モスケラの移籍で合意に達しました。
この決定は、同選手がバレンシアとの契約更新を望まず、他のクラブではなくアーセナルの選手になりたいという強く明確な要求に応じたものです。
クリスティアン・モスケラ選手は2016年にVCFアカデミーに入団し、2022年1月にトップチームデビューを果たしました。以来、公式戦90試合に出場しています。
バレンシアCFは、モスケラ選手の今後の活躍を心より願っています」
これに対し、モスケラの代理人セルヒオ・バリラ氏はスーペルデポルテに「選手の売却が決まるのは関係者全員が合意した場合であることを忘れてはいけません。残りの契約が1年の選手でありながら、モスケラはクラブに多額の資金を残してきました。今年1月に、彼には重要な移籍のチャンスがありましたが、彼は決して移籍を考えた利しませんでした。むしろ、チームメイトとクラブのためにチームに留まりたいと考えていました」とコメントしています。

7月14日、モスケラはチームメイトたちに別れを告げてロンドンに旅立ちました。すぐに公式発表が出ると思われましたが、最終的に発表されるまでに10日間かかりました。時間がかかったことについて、一部のメディアでモスケラがメディカルチェックに引っかかったのでは、という憶測も出ていましたが、実際には書類の不備があったためとのことです。
以下、モスケラが自身のSNSに掲載したお別れのメッセージです。
「何日も前から自分が今感じているこの気持ちをどうまとめようか考えていましたが、決まった方法はないので、心からの言葉を述べたいと思います。
今日、皆さんにお別れを告げなければなりません。別れを告げることがこんなにつらいことだとは想像していませんでした。なぜなら、ここは僕の人生のクラブであるだけでなく、僕の家であり、育った場所であり、失敗しては立ち上がることを学び、選手として、そして何よりも人として成長してきた場所だからです。
コーチ、チームメイト、スタッフ、そして練習場で共に時間を過ごした全ての人に感謝の言葉しかありません。僕は、写真に写ることなくクラブのために全力を尽くして働いている素晴らしい人たちとロッカールームを共にするという幸運に恵まれました。
そして、いつも僕に特別な愛情を注ぎ、僕を認めてくれたファンの皆さんにも感謝したいと思います。この偉大なバレンシアニスタの家族の一員であると感じさせてくれてありがとうございました。
バレンシアでのステージを閉じるのはつらいことですが、全力を尽くしてきたこと、このシャツとエスクードを全身全霊で守ってきたこと、そしてこれまでの人生の全てでバレンシアニスタであるを感じて生きてこられたことを誇りに感じています。
僕のこのクラブへの思いは、誰にも奪うことは出来ません。なぜなら、僕はバレンシアを自分の中に永遠に刻み込んでいるからです。心の中に、肌の中に、全ての思い出の中に。
今までありがとうございました。全てに感謝します」

モスケラの退団が決定的となってから、クラブはCBの補強に取り組んでいます。現在、最も獲得に近づいているのがマジョルカのコペテです。選手本人とは移籍について口頭合意が取れていますが、マジョルカが移籍金400万ユーロを要求しているのに対し、バレンシアの提示額が280万ユーロであるため、今日現在では合意に至っていません。
またティエリーが負傷中の今、モスケラの退団で右サイドバックをできる選手がフルキエだけになったこともあり、コルベラン監督はルボ・イランソの放出に待ったをかけました。フルキエがフィジカルの問題でレガネス戦を欠場したこともあり、コルベラン監督は彼を頼るしかない状況です。
VCFJapan.org
