バラハ監督が就任1周年
昨日で、ルベン・バラハ監督がバレンシアの監督に就任して1年が経過しました。
一般的に監督としての1年間は特筆すべき長さではありませんが、バレンシアにとってはそうではありません。2014年にピーター・リムがオーナーになってからの10年間で監督を1年以上続けられたのは4人しかいません。ヌーノ・エスピーリト、マルセリーノ・ガルシア、ペペ・ボルダラス、そしてバラハです。
2年4ヶ月の無所属期間の後、2023年2月14日にトップチームの監督としてバレンシアに帰って来たバラハ監督は、就任から11日後、2戦目となるメスタージャでのレアル・ソシエダ戦で初勝利を記録しました。
現役時代、クラブの歴史上最も成功を収めた選手のひとりとなったバラハ監督は、バレンシアCFというクラブの特異性を完全に理解し、努力と献身的な仕事、野心あふれる若手選手を抜擢する勇気、そして彼の持つ強いカリスマで、降格圏に沈んでいたチームを17戦6勝4分7敗でプリメーラ残留に導き、再びバレンシアの伝説となりました。今季は第24節を終えて勝点35を獲得し、9位に付けています。
就任から1年間の戦績は公式戦45試合で19勝9分け17敗となっています。公式戦での勝率42.22%はクラブの104年の平均値より低いものですが、リムが来てからの監督の中では悪い方ではありません。
バレンシアで指揮を執った主な監督の公式戦勝率は以下の通りです。★はリムがオーナーになってからの監督です。
- ルイス・カサス 56.45%(62戦35勝)
- ラモン・エンシーナス 55.91%(93戦52勝)
- ラファ・ベニテス 54.32%(162戦88勝)
- ルイス・アラゴネス 54.29%(70戦38勝)
- エルネスト・バルベルデ 53.33%(30戦16勝)
- ★...ヌーノ・エスピーリト 51.61%(62戦32勝)
- キケ・フローレス 50.86%(116戦59勝)
- クラウディオ・ラニエリ 50.00%(132戦66勝)
- ★...マルセリーノ・ガルシア 50.00%(110戦55勝)
- エクトル・クーペル 49.17%(120戦59勝)
- ウナイ・エメリ 48.64%(220戦107勝)
- アルフレッド・ディ・ステファノ 44.63%(307戦137勝)
- ★...ルベン・バラハ 42.22%(45戦19勝)
- ★...ホセ・ボルダラス 36.96%(46戦17勝)
- ★...アルベルト・セラーデス 36.59%(41戦15勝)
- ★...ギャリー・ネヴィル 35.71%(28戦10勝)
- ロナルド・クーマン 32.35%(34戦11勝)
- ★...ハビ・グラシア 28.95%(38戦11勝)