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メリトンがワールドカップ開催地としての立候補を拒否

これまでバレンシアCF、バレンシア州、バレンシア市の3者は、現在建設が中断している新メスタージャを完成させ、2030年に予定されているスペインワールドカップの開催地として立候補をする予定でいると報じられてきました。

メリトンがワールドカップ開催地としての立候補を拒否

しかし昨日、メリトン・ホールディングスのスタッフがバレンシア州政府とバレンシア市議会に対し、ワールドカップの開催地として立候補するための書類にサインできないと通告しました。これはメリトンから州政府・市議会に対する脅迫行動であると解釈されています。

クラブはチャン・レイフン会長を中心に、LaLiga Impulsoで得た資金を基にした新スタジアム建設計画を作成し、何度も州政府・市議会との話し合いを進めてきました。しかし市議会は、メリトンの新スタジアム建設計画・新メスタージャを中心とした都市開発計画には問題があるとして、これまで承認せず、クラブに再考を求めてきました。その影響で新スタジアム建設は未だに再開されていません。

FIFAは、ワールドカップの開催地となるためにはRFEF(スペインサッカー連盟)、州サッカー連盟、州政府、市議会、スタジアムを保持するクラブのサインが必要であるとしています。今回のメリトン(スタジアムを保持するクラブ)のサイン拒否は、バレンシア市でのワールドカップ開催の可能性を消滅させたくなければメリトンの(ピーター・リムにとって都合の良い)都市開発計画を承認するように、と仕向けているものです。

この書類の提出期限は本日2月23日となっています。今回のメリトンの決定を受けてバレンシア州政府は、バレンシアCFのサインがないままFIFAに書類を提出し、書類の完成までの猶予を求めるようですが、ワールドカップ開催を目指し、書類提出期限を守っている他の都市からは当然圧力がかかることになるでしょう。

また、もし開催地として選ばれた後で、何らかの事情で開催できなくなった場合──バレンシアの場合はスタジアムの完成が間に合わない、が最も可能性の高い事由です──クラブには少なくない罰金が科せられることになるでしょう。そしてメリトンは罰金を支払う可能性を残したくないため、市議会への圧力を緩めることはないでしょう。

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