週を追うごとにバレンシアの状況は劇的になっています。ラ・セラミカでのバジャドリーの勝利、カンプ・ノウでのヘタフェの引き分けにより、バレンシアはたとえ昨夜の試合に勝っていても降格圏を出られないことは分かっていましたが、昨夜の敗戦により少なくとも2週間は降格圏を抜けられないことが決まりました。

物事はそれで終わりではありません。残留できるか降格するかをOptaのAIで予測したところ、バレンシアはセグンダ降格の可能性が最も高い3チームのひとつに入っています。そしてこの予測は、チームの歴史、現在の状況、コンペティションのダイナミクスを考慮して、考えられるすべての試案リオを最大10,000回シミュレートしたものであり、非常に高精度です。

そして10,000回のリーグ終盤戦をシミュレートした結果、バレンシアはそのうちの5,500回でセグンダに降格しました。

OptaのAIが予測したセグンダ降格の確立
16位　バジャドリー　15％
17位　アルメリア　26％
18位　バレンシア　55％
19位　エスパニョール　72％
20位　エルチェ　100％

"所詮AI"と、この計算結果を信じない人も居るでしょう。しかし、第29節終了時点での勝点27はセグンダに降格した1985/86シーズン以来（同勝点24）となる酷いものであり、確かなことはバレンシアが自ら状況を変えない限り、誰もこの危機から助けてくれないということです。

残留争いのための5連戦、アルメリアとセビージャに敗れた今、エルチェ、バジャドリー、カディス相手の3連勝しかチームを救う術はありません。