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ボルダラス前監督のインタビュー「起こり得ると思っていたことが起きている」

昨季バレンシアの監督を務めたホセ・ボルダラスが昨日、ラ・ヌシア(アリカンテ県)で開催されたスペインスポーツプレス協会(Asociación Española de la Prensa Deportiv/AEPD)の国際スポーツフェスティバルに出席しました。その席で、メディアからのいくつかの質問に応えました。

ボルダラス前監督のインタビュー「起こり得ると思っていたことが起きている」

──お元気ですか?
「すこぶる元気です。長年途切れることなく監督業を続けてきたので、今までとは違う新たな日々を過ごしています。今は落ち着いた日々を過ごしていて、家族と一緒に過ごす時間を楽しんだり、外からサッカーを見ています。こういう時間からもまた、本当にたくさんのことを学びますね」

──具体的な監督就任のオファーもいくつかあったと思いますが、あなたは受けませんでしたね。どうしてでしょうか?
「提示されたプロジェクトが私を納得させなかったんです。他のリーグの多くのクラブから連絡をもらったことは事実です。でも、まだ国外に行く時ではないと考えました。私は、より野心的で競争力のあるリーグからのプロジェクトを待っています」

──今のバレンシアをどう見ていますか?
「今季のバレンシアは非常に苦しんでいて、バレンシアを愛する私たち全員が同じように悲しんでいます。現時点で心配な点も多々ありますが、最終的には勝点を得て残留してくれると信じています。プリメーラに残ることを目標にバレンシアが戦わなければならないのは悲しいことです」

──今のバレンシアを見ていると、昨季あなたが成し遂げた仕事はより高い評価を与えるべきだと思いますか?
「ええ、もちろん。バレンシアが低迷しているのはボルダラスの問題でも私の仲間たちの問題でもなかったと最近よく言われます。ボルダラスは最悪の時期、非常にデリケートな状況の中にあるチームで期待と目標に応えたと思います。実際、国王杯では無敗で決勝まで進み、リーガでも降格を心配することなく9位でフィニッシュしました。私たちはバレンシアでとても良い仕事をしたと思います」

──バレンシアがこのような状況になるという予感はありましたか?
「そうですね。わずか1年という短い時間しかいませんでしたが、クラブがこの道を歩き続けるのであれば遅かれ早かれ危険な状況を迎えると感じていました。昨季の時点で既にバレンシアは非常に複雑なダイナミクスの中にあり、バレンシアが本来あるべき姿とは異なっていました。今季は、残念ながら私たちが起こり得ると思っていたことが起きています」

昨季ボルダラスはバレンシアのベンチで大いに苦しみました。その要因のひとつがチームにおける引き締め役の欠如でした。マルセリーノの時代にマテウ・アレマニーが担っていた役割です。

ボルダラスは昨季、試合に負けた時に誰かが選手たちを"絞る"ようでないと敗戦から何も得られないという思いを抱えていました。しかしクラブにはロッカールームに下りて来る人間が居ないため、ボルダラスはその役割を自分が担う必要があると考えました。

アンヘル・トーレス会長が完全な権限を持ち、選手たちとも頻繁に会話をしていたヘタフェのようなクラブに慣れていたボルダラスは、バレンシアにその役割を担う人がいないことに辟易としていました。彼は時々、チームに必要な競争力や緊張感を維持するため、選手たちを公然と締め付けました。例えばアルデレーテは昨季、何度も体重超過になりましたが(クラブが買取オプションを行使しなかった理由の一つです)、シーズン中はボルダラス以外、クラブのスポーツ部門にさえこのパラグアイ代表DFを戒める人はいませんでした。そうしているうちにシーズン終盤には、ボルダラスはチームの多くの選手の信頼を失ってしまいました。

監督より上の役職者が行うべきこの役割が欠けていたこともあり、ボルダラスを解任した後のバレンシアはスポーツディレクターが必要であるという結論に至りました(アニル・マーシーはスポーツディレクターは不要な職であると公言していました)。

そしてブラウリオ・バスケス、ラモン・プラネスらにオファーを出しましたが、誰もバレンシアに来ることを望まなかったため、最終的にミゲル・アンヘル・コロナがこの役割を担当することになりました。

コロナは今季、自身の仕事を増やし、ほとんどすべての練習に参加していますが、実際のところマテウ・アレマニーのような"軍曹"であることを示せていません。この観点では、選手たちの意識も問題です。マテウが居た時代は、選手たちが自分の将来が彼にかかっていることを知っていたため、選手たちはマテウの言葉を受け止めていました。しかし今、選手たちは自分の将来についてコロナが何の権限も持っていないことを知っています。

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