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新たに取締役に就任したキアト・リムのコメント

12月12日にクラブの株主総会が行われ、役員構成の変更が承認されました。これによりピーター・リムの実息ウィー・キアト・リム(Wee Kiat Lim)が新たに取締役会のメンバーとなりました。

以前から「キアトの取締役就任は次の会長になるための準備」とバレンシアの地元メディアが報じていることもあり、株主総会以降、キアトの写真とコメントが全ての地元メディアに登場しています。

新たに取締役に就任したキアト・リムのコメント

以下が株主総会でのキアト・リムのコメントです。

「本日、役員体制の変更が承認されました。私たちは誠実かつオープンであるように努めてまいります。私たちが嘘つきであるという非難はされるべきではないし、しないでほしいと思います。私たちは努力しています」

「"プラン"についてよく質問されます。成功──つまりタイトルの獲得やヨーロッパでプレーすること──を株主の皆さんが望んでいるのと同様に私たちもそれを望んでいます。難しいのはそのバランスをとることです」

「過去にとらわれるのではなく、未来に目を向けたいと思っています。私たちは皆、結果を求めています。私が取締役会に参加してまだ間もないため、明日がどうなるかは約束できませんが、具体的な問題について建設的な意見を聞いている、ということはお話しできます。私たちは団結してこれらの問題に取り組んでいます」

「ファンと株主の皆さんに感謝します。この2年間は決して楽な道のりではありませんでした。いつも個人を攻撃していると有害なウサギの穴(※)に落ちてしまいます。私個人としては学んで、もっと頻繁にコミュニケーションを取れるようにしたいと思っています」
※本来の目的から逸れ、抜け出すことができない状況に陥ること


また株主総会から2日経ち、バレンシアの公式サイトでもキアトのインタビューが掲載されました。

──今季のチームをどう見ていますか?
「とても感銘を受けています。チームには新しいエネルギーが満ち溢れており、エネルギーのレベルは非常に高いと思います。セビージャでの国王杯決勝(ベティス戦)を観戦しましたが、優勝まであと一歩というところでした。負けてしまったことは残念でしたが、このチームには苦しい時に自分たちで這い上がって来た歴史と伝統があると思っています。だからこそ今季は、そこに新しいDNAを加えて、自分たちの持っているプレースタイルをより確立したいですね。それはとてもエキサイティングなことだと思います」

──ガットゥーゾ監督就任後の新たなプレースタイルをどう思いますか?
「自分たちで試合を見たり、試合を見た仲間と話したりして思うのは、ここ数ヶ月でプレースタイルも非常に野心的になり、より面白い試合をするようになってきたということです。スタジアムには平均41,000人のファンがいます。これだけ多くのファンが来て、応援してくれることがとても嬉しく、皆さんには感謝しています。そしてそれ以上に、皆さんが再びチームのプレーを楽しみ始めていることをとても嬉しく思います」

──クラブとしての目標は何でしょうか?
「私たちは常にヨーロッパでプレーしたいと思っています。これは全ての関係者の共通目的であり、野心です。そしてそのために、クラブのスポーツ面で求められることと財政面で求められることの間で、絶妙なバランスを見つけなければなりません。そのバランスを見つけることは簡単なことではありませんが、私たち全員がそれを達成するために懸命に努力しています。また、高いレベルで安定した成績を残すためには、まず財政面が安定することが必要です。1シーズンうまくいったけどその次のシーズンはダメ、ということは避けたい。それは私たちが望んでいることではないからです。何よりも私たちはビッグクラブであり、毎年コンスタントにヨーロッパでプレーしたいと思っているからです。そのためにクラブの財政面を安定させる必要があります。もちろん目標は勝つことであり、それがサッカーです。私たちは一生懸命働いていますが、最終的には結果が重要であることは理解しています。これは今回のプロジェクトの刷新によって達成したいことです。この役員の入れ替えで、私たちは以前よりもはるかに強い状態でこの状況を脱することが出来ると信じています。レイフンが会長となり、今回、私も正式にクラブを代表して活動できるようになりました。このことをとても嬉しく思いますし、将来に向けて楽しみでもあります」

──あなたは最近、ガットゥーゾ監督と会い、チームの練習を見ました。彼の仕事をどう評価しますか?
「私はガットゥーゾ監督を高く評価しています。素晴らしい監督であると同時に、人としても素晴らしいと思います。私は特定の人物の名前を出して話すことはあまりありませんが、彼のことは尊敬していますし、ビジネスでもプライベートでもとても好きです。間違いなく今のバレンシアのプロジェクトの鍵となる人物でしょう。彼は、選手、ロッカールーム、株主、そして私自身の尊敬を集めています。彼が担当する今季の残り日程も楽しみにしています。偉大な監督で、将来のために若いチームを率いるのに最適な監督です。バレンシアの復活に向けた新たなDNA、私たちが形成したこの新たなアイデンティティとファンが好むプレースタイル、全てが同じ方向、未来を向いています。私たちは過去に起きたことを全て認識しています。そのうえで皆さんには、前を向いてもらえることを願っています。重要なのは未来であり、過去に起きたことを掘り返しても意味がありません」

──取締役という役割にどのように向き合っていきますか?
「この新しい役割を受け入れ、取締役会の他のメンバーと同様に自分の責任を果たし、クラブの未来のために会長と緊密に連携して働いていくつもりです。まだ私は余所者の立場に居ると感じる人も多いと思いますので、もっと一生懸命に働き、ここバレンシアの文化を没頭するくらい深く学びたいと思っています。文化の違いがあるのは事実ですが、それを言い訳にしたくありません。ここに居る時は、ペーニャと連絡を取り合い、彼らの話を聞いて、視野を広げ、学べるようにしたいと思っています。これまでの状況を修復しましょう。私が現場で働き、耳を傾け、本当に学べるように、コミュニケーションを取るつもりです」

──ということは、あなたの優先課題の一つは、クラブとファンを再び結び付け、ファンが自分のチームを誇りに思うようにすることですね?
「ファンが一番大事だと思います。私は常にそう言ってきましたし、私が正式に理事会に参加することで、ファンと繋がり、このクラブの深く豊かな文化と伝統に敬意を払っていることを示すために、多くの仕事を行うつもりです。ここ数年、ファンにとって簡単な状況ではなかったことは理解しています。ヨーロッパカップ戦から離れて1,000日以上が経過しました...それを変えたいと思っています。確かなことは、変化は一晩では起きないということです。かつてのレベルのプレーを確実に取り戻すために、私たちは全力で取り組んでいきます。決勝戦、チャンピオンズリーグでのプレー...これらが私たちが到達すべきレベルだというのはファンの皆さんと同じ意見です。ファンの皆さんが動揺しているのもわかりますし、私自身も同じです。私たちと取締役会は、それを実現するために懸命に努力します」

──クラブの小株主たちとの関係を再構築するために何か決断することはありますか?
「クラブの歴史と伝統を尊重し、年次総会への参加方式を本来の形式に戻すことにしました。これにより全ての株主と繋がることが出来ますし、私たちが真剣に変化を求めていることを示せると思います」

──どのようにこの決断に至りましたか?
「取締役に就任し、クラブの様々な職員と何度もミーティングを行い、総会やファン、他の株主の孤立化に関する意見に耳を傾けてきました。そして今後は全ての株主が総会に出席できるように戻す決定をしました。今はこの決定の実現に向けて弁護士と話し合っています。これでファンの信頼を少しでも回復出来たら、と思います。私がバレンシアに来た今、クラブは本当に良い方向に変わろうとしています。取締役会で会長とも話しましたが、オープンで透明性の高い状態を保つことが非常に重要であることに全員が同意しています。サッカーでは親密さ・繋がりが重要である、これは株主総会で学んだことです。スタジアムには様々なタイプのファンが居て、様々なペーニャがあります。これはシンガポールにはない文化ですが、この文化も学びたいと思っています。文化や地域社会、そして何よりもファンの皆さんと本当に繋がりを持ちたいのです。次の訪問の際には、もっといろいろな意見を聞いて、バレンシアの文化に可能な限り適したプランを立てたいと思っています」

──あなたの父、ピーター・リムは今季どのように過ごしていますか?
「彼は常にクラブにコミットしてきました。私たち全員が浮き沈みを経験してきましたが、彼のクラブへのコミットは決して揺らぐことはありません。これは彼がバレンシアに継続的に提供している財政支援にこれ以上ないくらい明確に表れていると思います。今年彼がクラブに与えた新たな資金によってそれは繰り返されています」

──バレンシアニスタへのメッセージをお願いします。
「ここ数年で、皆さんの信頼が失われたことを理解しています。私は信頼を求めているのではなく、私たちの決断によって起きることを見て、それから皆さん自身の決断を下すようにお願いしたいのです。私たちはスポーツ面で非常に明確な目標を持っています。それは皆さんと全く同じことのはずです。ヨーロッパでプレーしたい、勝ちたい、タイトルを獲得したい...それらの全てが私たちが明確に望んでいることです。これまで起きたこと全てを理解したうえで、私は取締役会に参加し、ここで働けることを楽しみにしています」

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