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ボルダラス監督のベティス戦前日会見(2022/5/9)

ベティス戦前日のボルダラス監督の公式会見です。ヨーロッパカップ戦出場がなくなったバレンシアにとって"消化試合"となることに加え、アトレティック戦後の記者とのやり取りとそれに伴うクラブからの公式声明もあり、試合のこと以外の質問が多くなりました。

ボルダラス監督のベティス戦前日会見(2022/5/9)

──クラブがあなたを守る公式声明を出しました。
「クラブから報告を受けました。素晴らしいことだと思います。監督への敬意だけでなく、クラブへの敬意。私たちが不当な扱いを受けたと感じているのは単発の行動によるものではなく、皆さんもご存知で、私にとっては繰り返し起きてほしくない一連の事象によるものです。これは私のことについて話しているのではなく、バレンシアのことについて話しています。私や選手たちに手を出すことはバレンシアに手を出すことである、ということです」

──最初の重要な決断はウーゴ・ドゥロの買取オプションです。あなたはオプションを行使すべきと考えますか?
「クラブと話さなくてはなりません。クラブがそのような重要な決定について私に相談すべきだと考えるのであれば、私は自分の意見を述べます。クラブの意図を聴く前に私の意見を公に話すつもりはありません」

──ウーゴ・ドゥロについてクラブから何か情報はないのでしょうか?
「今のところありません」

──ガブリエウ・パウリスタの状態はいかがでしょうか?
「大きな怪我ではないと思っています。彼は大丈夫だと言っていますが、検査をする必要があります。明日まで様子を見ることになるでしょう。皆さんも彼の性格をよく知っていると思いますが、彼はチームで重要な役割を担っています。本当に大丈夫な場合は、彼に頼ることができるでしょう」

──トニ・ラトは既にコンディション的に問題ない状態と聞いていますが、2試合招集外となりました。何があったのでしょうか?
「ほぼ問題なく全メニューをこなしているのでそう答えましたが、今季の彼は怪我が多く、練習メニューも他の選手たちほどこなせていません。長期間の怪我をした選手には、再発させないための措置が必要です。彼が招集外となったのは体力面で他のチームメイトのレベルより劣っていると考えたからです。そして明日の試合でも同様に彼を外さなければなりません。彼にとって感情的に難しいことは理解していますが、出場停止のガヤとギジャモン、負傷のガブリエウを除いてほぼ全員が揃っている状態であり、その点でも招集できない選手が出ることは避けられません」

──ウーゴ・ドゥロとマルコス・アンドレがアトレティック戦で招集外となったのは何故ですか?
「ウーゴ・ドゥロはハムストリングに違和感があったため、リスクを冒さないことにしました。マルコス・アンドレは技術的判断によるものです。判断を下した際に選手本人と話しており、あの子もその理由を理解しています」

──来季の補強と放出の話もすでに出てきています。誰がクラブを去るかは既に決まっているのでしょうか?
「それは腰を据えてじっくりと話さなければならないテーマです。私が考えるバレンシアに来られる選手や、スポーツ部門がピックアップするバレンシアのレベルに沿う選手について、私の意見を言うことはあります。以前にも"バレンシアレベル"の選手という言い方をしていますが、この言葉が独り歩きしているように思います。この言葉を聞いた多くの人はとても要求の厳しい監督だと思うことでしょう。でも私は世間で言われているほど厳しい人間ではありません。私は、キリ・ゴンサレス、アルベルダ、ペジェグリーノのような選手たちについて話しているわけではなく、飛躍してチームを助けてくれる選手たちについて話しているのです。そしてシーズン終了後に、私は自分のチームを分析し、続けるべき選手についてクラブに意見を述べることになるでしょう」

──来季を見据えた時に、ヘスス・バスケスはバレンシアのレベルにあるでしょうか?
「はい。そのことをとても嬉しく思います。何事にもプロセスがありますが、ここで彼を知った時から、常に大きな可能性を持っていると見てきました。フィジカルも強く、物事もうまくこなす子なので、バレンシアのレベルに到達し、さらに向上できるようにこの数か月間で取り組んでいます。守備面の改善は課題ですが、個人的にはとても満足しています。彼は私たちと共に居てくれることでしょう。そのことに疑いはありません」

──バレンシアはヨーロッパカップ戦争いから脱落しましたが、今その争いに居るチームと比較して大きな違いはあるのでしょうか?
「まだ他のチームを評価する時期ではありません。ほぼシーズンが終わろうとしている中で、リーガとそこに参加するチームについては私たち全員が知っています。私たちは皆、ニーズを知っています。上位のチームを倒すのに負担がかかるだけではなく、マジョルカ、カディス、オサスナといったチームに勝つためにも労力が要ります。メスタージャで勝点を獲得するために物事をもっとうまくやる必要がありました」

──お金をかけずにバレンシアレベルの選手を補強することが出来ると思いますか?
「明日は試合がありますが、まだベティスのことについて話していません。このテーマは一旦、横に置いておきましょう。クラブが持っている候補者リストを利用して、チームを向上させるために適切なミーティングを行います。来季のチーム編成が始まりますので早急に対応しなければならないでしょう。実際に既にチーム作りをスタートしているクラブを知っています。私をここに連れてきたスポーツディレクターと話した時に、チームのレベルアップのために4人の選手を連れてくるというアイデアがあることは聴きました。さて、話を変えましょう。チャンピオンズリーグ出場を目指すベティスとの対戦です。明日の試合とセルタ戦を利用して出来るだけ高い順位で、良いフィーリングをもってシーズンを終えたいと思っています」

──ジェジュ(ヘスス・サンティアゴ)は来季のトップチームの戦力として期待できるレベルにあると見ていますか?
「彼はとても若いユースの選手です。トップチームの練習に参加した最初の数日間で私を驚かせた子です。体格が良く成熟していて注意力も優れています。良い仕事と時間によって良い選手になれると思いますが、私たちは占い師ではありません。彼にはとても難しい道程があります。何事も段階を踏むことが必要であり、短期的に選手のことを考えることはできません。彼は成熟したプレーと何事も諦めないこと、プレー強度の面で私を驚かせました。サッカー選手として重要な特性を持っている子だと思います」

──クラブの公式声明では、いくつかのコメントがレフェリングの確立を条件づけたとされています。あなたもそう思いますか?
「既にコメントをしている通りです。いくつかの試合で私たちがレッドカードを出されたアクションが、他の試合では見過ごされてイエローカードにすらならないことがあります。クラブも私たちも彼らから何かを与えてほしいとは思っていませんが、私たちから奪わないでほしいとは思っています」

──あなたはクラブに変化の余地があることを以前の会見で話していました。クラブはこれから考え方を変えようと、あるいは変えたいと思っているでしょうか?
「クラブが私に教えてくれた後に話しましょう。私は自分の気まぐれではなく、大会に参加するチームとしての観点からチームに必要な物が何かを理解しているつもりです。バレンシアはビッグクラブであり、それ以外の物であってはなりません。野心的な目標を持つためには最高のチームを編成しなければならないのです。クラブが選手を売らなければならないことも、選手を売ればチームが弱体化することも当然理解しています。売った選手たちの分を補うだけでなく、チーム力を向上させなければならない、私はそう信じています」

──チームが受ける判定の偏見以上に、あなたは迫害されている、標的にされやすい、と感じていますか?
「標的にされやすいというよりはワイルドカードのような気分です。相手チームの監督だけではありませんし、国王杯決勝の前だけではありません。今季継続してのことです。上手くいけば私たちは最高だった、上手くいかなければバレンシアのプレーとその監督に原因があったと言うのです。バレンシア全体には絡まないが、監督には絡んでくる。クラブの声明は私を擁護するつもりで出されたものですが、攻撃はバレンシアに対するものです。私たちはあらゆる不当な攻撃から自分たちを守らなければなりません。迫害されているとは思っていませんが、彼らにとって使いやすいワイルドカードであり、影響がないため使い続けている。差別的・侮辱的な発言があった際には相応しい制裁が科されることを信じています」

──ブライアン・ヒルのレンタル延長を期待する声もありますが、彼はここ数試合のメンバーから消えています。来季のことを考えた際に、ブライアンの延長が難しいから起用しないのでしょうか?
「シーズン終盤のこの時期になると、誰かをテストする必要はありません。私は全ての選手を完璧に知っていますし、彼らが何を与えてくれるかも知っています。ブライアンについての判断は、あくまで技術的なものです。選手には良い時も悪い時もあります。たとえばマルコス・アンドレに関して、クラブは非常に大きな賭けをしました。彼は自分が一歩前進しなければならないことを理解しています。私はできるだけ公平にしようと思っていますが、選手たちの日常について知っているのも私なのです」

──ベティスとの試合はどのように臨むつもりですか?
「プロフェッショナルとしてのモチベーションを持ち、クラブやファンのことを考え、可能な限り最高の形でシーズンを終えなければならないと選手たちに言い聞かせています。ファンの皆さんには借りがありますし、最高の形でシーズンを終えなければなりません。国王杯決勝の相手との再戦となりますが、決勝では私たちは素晴らしい試合をし、PK戦でだけ敗れました。リベンジの気持ちではなく、良い試合をして勝点3を取りたい、そのモチベーションで臨まなくてはなりません。ベティスは非常に高い要求が求められる相手ですが、私たちはチームに自信を持っているし、良い試合をする義務があります」

──ディアカビが昨日フランスのインタビューで"そろそろチームを変える時期かもしれない"と話しました。退団の可能性はあるのでしょうか?
「その話を私は知りません。彼の働きぶりには満足しています。ディアカは信じられないくらいの仕事をしていると思います。私がバレンシアに来た時、多くの人に彼のレベルは期待されたほどではないので放出しろと言われたのですが、彼の変貌に貢献できたのではないかと思うのです。彼の成長を労わなければなりません。勝点を失うような非常に重大なミスをしていたころから、スタメンの座を獲得しました。彼の注意力は他のチームメイトたちも見習うべきです。そして彼の評価は大きく変わり、とても重要な存在となりました。彼のパフォーマンスにとても満足しています。私個人としては、彼がこのまま続ける以外の可能性は考えていませんが、最終的な決定は私が関与できないところで行われるものでしょう」

──どんどん価値が上がっている選手の1人がギオルギ・ママルダシュヴィリです。格安で獲得した彼は移籍で多くの収入をもたらす可能性がありますが、彼の去就を心配しますか?
「バレンシアに限らず、以前のチームでも再評価されるような選手を獲得してきました。ギオルギもまた再評価されている選手の1人です。一時はBチームでプレーさせようと言われましたが、私は彼の可能性を見て反対しました。私たち全員の努力で、彼を非常に信頼できる選手にすることが出来たのです。彼がオファーを受けるかどうかわかりませんが、良い仕事を続けているのは間違いありません。足元の技術や、判断が必要とされる際にもう少し冷静になることなど、改善しなければならない点もあります。それでも彼は大いに私たちを助けてくれていますし、とても良い試合を続けています」

──バレンシアが相応しい順位に居ないのはレフェリングのせいだと思いますか?
「私たちがこの順位に居るのは、私たちがそこに居るべきだからです。私は陰で泣いたりもしません。私は負けた後に、相手のプレーで自分を正当化したことはありませんし、これからもするつもりはありません。私たち全員がミスをしてきましたし、その責任者は私です。今の私たちはミスを繰り返さないために学ばなければなりませんし、ファンの希望に応えられるチームでなくてはなりません。加えて、前の2シーズンと比較すれば、それよりも悪くなっていないことも事実です。今の順位は決してバレンシアが居るべき場所ではないですが、現実はこの通りです。失敗しても成功しても、私は全てを出し切ってきましたし、最後の試合まですべてを出し切るつもりです。私は常に勝ちたいと思っています。勝てない時は嬉しくないですし、勝つために毎日練習しています。それが、私たちが持たなければならないメンタリティです」

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