アトレティック戦後のボルダラス監督の会見です。試合終盤、サン・マメスのスタンドの大部分から「ボルダラス、Hijo de...」の酷い侮辱のチャントが聞こえてきたことについて、記者から嘲笑の意図が含んだ質問が投げかけられ、それにボルダラス監督が言い返すなど、異様な雰囲気の会見となりました。

──とても露骨なチャントがうたわれていましたが、どんな気持ちでスタジアムを後にしましたか？
「あなたはその内容を知りながら"とても露骨なチャント"と笑顔で言うのですね。私にはあなたが理解できません。私は侮辱されて笑うことはできません。一般的に選手や監督が侮辱行為をした場合は制裁を受けるものですが、スタンドが選手や監督に向かって侮辱しても何も起こらないようです。彼らが私を侮辱することは正しいことではないと思います。私たちはそれぞれの仕事をしていますし、私たちも世界中の人たちに敬意をもっています。私たちは絶対的に誰も侮辱してはならないと考えていますが、彼らがそう思わない理由は分かりません」

──試合を評価してください。
「アトレティックは絶好調で、ヨーロッパカップ出場権を争っていますし、最初から難しい展開になることはわかっていました。私たちは今、ヨーロッパカップ戦という目標も非常に遠くにあるという状況の中で戦いました。ファンへの敬意としてチームを競争に参加させ続けること、それが私たち監督が心がけていることあり、その点で最後まで戦い抜いた私の選手たちを労わなければなりません。アトレティックが私たちを苦しめることはわかっていましたし、最後には実際にセットプレーから危険な場面を作られましたが、ママルダシュヴィリが良い仕事をしてくれました。私たちは攻撃面で物足りなかったですが、特にボール奪取が低い位置で、アトレティックのゴールまでの距離が長かったことが影響しています」

──スコアレスの状況でありながら、試合が止まった時のバレンシアの選手たちはとてものんびりしているように見えました。バレンシアは勝利を目指していなかったように見えますが、この結果はバレンシアにとって価値がありますか？97分に選手交代をしたのは時間を無駄に消費するためですか？
「それはあなたの解釈です。後半ロスタイムの選手交代で何も起こらない試合は数えきれないほどあるでしょう。私のチームがそれをした時だけ、あなたが言うような批判が起こります。私は同じことを最近のチャンピオンズリーグ準決勝でも見ましたが、あなたは何か言いますか？苦しんでいる時だからこそ焦るわけにはいかない、そう思った時に私は選手交代を活用します。相手の監督が必要だと思った時に選手交代をするのと同様に、私も必要な時に判断するのです。結論はこういうことです。私たちに対してこういう"キャンペーン"が行われることにもう驚きません」

──ガブリエウ・パウリスタの負傷はどんな様子ですか？
「足首をひねりました。大事に至らないことを願うばかりですが、実際には松葉杖が必要な状態でした。このシーズン終盤に彼を失うことは残念です」

──話題をあなたの言う"キャンペーン"に戻しましょう。あなたが以前の記者会見で"バレンシアに反対する流れがある"と言ったことが影響を与えています。何故そんなことを言ったのですか？そして、それを言えばこうなったであろうと思わなかったのですか？
「いや、あなたのような人が定期的にコメントするから、そうなるのでしょう」

──原因について話しています。
「どうでしょう。あなたはその理由をご存知だと思いますが。勝てない時は、単純にいつでも同じことのせいにされます。最近の例でいうとレアル・マドリーvsマンチェスター・シティですが、最後にどんなプレーがあったかご覧になりましたか？その時にあなたはボルダラスを思い出しましたか？全ての試合、毎週末に起きることですが、私のチームが行った時は話題になり、それ以外のチームの時は話題にならないのです」