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VCFメスタージャのアングーロ監督のインタビュー「トップレベルでの指導が目標ではあるが急いではいない」

バレンシアのレジェンドの1人であり、今季のVCFメスタージャの監督を務めるミゲル・アンヘル・アングーロ。自身が愛するバレンシアで指導者としてのキャリアを重ね続けるこの元選手が、育成年代の指導者が必ず抱える「育成or勝利」というテーマや自身の将来のキャリアについて答えました。

VCFメスタージャのアングーロ監督のインタビュー「トップレベルでの指導が目標ではあるが急いではいない」

──チームはリーグ首位で冬休みに突入しましたが調子はいかがですか?
「とても満足している。結果が出ていること、うちの選手たちが良く働いてくれていること、トップチームが何人かの選手を頼りにしてくれていること、特に最後の項目は最も重要な目標の一つだった。就任した最初の日から成長の見込みがある選手たちに力を発揮させることを優先事項としてきた。昇格という第2の目標も順調に進んでいる」

──あなたは降格したチームの監督に就任しました。就任時のチームはどのような状況にありましたか?
「厳しいシーズンを過ごした後だったので、選手たちが自信を失っているように感じた。勝利の道に戻れないのではないかという不安が見て取れたんだ。今季は順調にスタートしているが、いくつかの引き分けや敗戦が選手たちに疑問を与えることになる。だから俺たちは良い結果を得ることでこの観点の改善を続けている。選手たちもトップチームに行くという目標、チームを相応しい位置に押し上げようという目標について落ち着いて考えられている」

──あなたの言葉を踏まえると、VCFメスタージャでのあなたの最初の仕事は、戦術的なことよりも精神的なものに関するものが大きかったのでしょうか?
「そうかもしれない。選手たちは一年中降格ゾーンに居たネガティブな昨季を繰り返したくないと、物事がうまくいくことを強く望んでいた。昨季の降格を経験したメンバーの多くは、これまでの人生で大きな挫折を経験してこなかったため、彼らの精神面を回復させることは簡単ではなかった。その分、彼らが多くの成熟を遂げたのはポジティブなことだと思う」

──RFEF2部リーグに昇格する最有力候補と言われることはあなたにとってプレッシャーになりますか?
「俺たちは最初から最後まで最有力の名札をつけ続ける。俺たちはこのチームが昇格すると信じているので萎縮したりすることはない。もちろん、謙虚さも忘れてはいけない」

──私がこの質問をしたのは、いつかの記者会見で「勝つ気持ちがないから3部リーグに居る」という言葉が選手たちに投げかけられたことにあなたが怒っていた姿を見たからです。
「そうだ。その言葉はSNSでもどこでも繰り返された。確かに一部の選手たちは勝つために最初から義務を果たさなくてはいけないことを知らなかった。そのことも俺たちは認識している。俺たちはこのようなコメントはドラッグになる可能性があると考えている。俺たちの最大の目標は選手を育てることであり、そのためにはこのような形のプレッシャーは取り除かなければならない」

──監督としてのアングーロについて話しましょう。あなたは自分をどんな監督だと定義しますか?
「俺はまだまだ学習過程にある監督だ。サッカーの世界では発生する様々な問題を絶えず乗り越えていく必要があり、俺もその道を進んでいる。指導理念については...うーん...(笑)プレースタイルとしてはボールを保持すること、高い位置からプレスをかけることが好きだ。このようにプレーすることで、秩序と規律を手に入れ、相手のゴールに向かって攻撃する回数を増やせると思っている」

──RFEF3部リーグでプレーするにあたって、あなたはその哲学を形成し直し、適応させなければなりませんでしたか?
「それは間違いない。このカテゴリに適応する必要があった。このカテゴリに関する情報があまりなかったことに加え、2つの異なる試合理念が必要だった。1つは相手チームが閉じこもる傾向があるホームでの試合、もう1つがアウェーの試合だ。この2つはいろいろな要素によって全く異なるものになる。実際、選手たちが様々な試合の要素を経験することはポジティブなことだと思う」

──ロッカールームでの選手管理についてはいかがでしょう?私はある試合後の「困難に直面した時に、解決策を選手たちに与えるのではなく、選手たちにそれをみつけてもらいたい」というあなたの言葉をよく覚えています。
「俺は選手たちにいくつかのガイドラインを提供しようとしているが、それらのガイドラインの中には解決策に繋がる可能性のあるパスが1000、2000とあり、最初に見つけたものや簡単なものではなく、最も適切だと思うものを選択するように伝えている。そして俺が提案したガイドラインに固執せず、自分たちでも探求するようにとも言っている。選手たちの創造的な部分を訓練することは非常に難しく、そこで選手たちそれぞれの個性や才能というものが発揮されてくるのだと思う」

──多くの元選手が育成年代の経験なしにトップチームを率いたりする最近のサッカー界を見るとあなたのようなキャリアは異例に見えます。
「そのプロセスを経験しているのは俺だけじゃない。ジダン、ピルロ、チャビ...自分が飛躍する準備ができたと信じてトップの舞台に立てばきっとそうなるだろう。大きな成功を収めた人もいればそうでない人もいる」

──あなたはどのプロセスに居ますか?
「俺はチームで問題が起きた時の解決策を学び続けるために改善が必要な過程に居る。短期的にも、長期的にもチャンスはやって来ると信じているし、だからこそまったく焦っていない。今はとにかく学び続けることを望んでいる」

──いずれは指導者としてトップレベルに到達したいという願望を持っていますか?それとも育成年代の指導を楽しんでいますか?
「将来的にはトップレベルで指導したいと思っている。少しずつ少しずつ、その目標に向かっていけばいい。俺は12歳の子たちの指導から始め、15歳、18歳、そして今は20歳の子たちの指導をしている。トップチームのアシスタントコーチも経験した(ギャリー・ネヴィル時代)。俺は"いつまでに"という目標は設定しない。全てが自然に来るようにしたいと思っている」

──バレンシアというクラブにおいてはあなたの考えは理にかなっているかもしれません。何故ならチームの手綱を握った2人の元選手(ペジェグリーノとジュキッチ)はどちらも早く解任されました。
「まあ、そこだけを見て決めつけることはよくない。俺は自分のことしか答えないが、自分にも遅かれ早かれトップレベルでの指導機会が来ると思ってる。ここバレンシアでその機会が来るのか、他のクラブで機会を得るのかはわからないが、その瞬間が来た時が俺が準備が出来た時なんだと思う。現時点では俺はまだその準備が出来ていないように思う」

──そういえばバレンシアに何年いることになりますか?
「選手として13年、監督として8年。他のクラブでプレーしたりで2~3年ほど間が空いているかな」

──今のバレンシアでポジティブな雰囲気を作ることは難しいですか?
「俺はコーチングスタッフと一緒に作ろうとしているよ。人はポジティブで居る時に、より多くのことを得られるものであり、ネガティブな時にはあらゆることが難しくなるものだ」

──ガヤ、ソレールたちからバトンを受け取れるような将来有望な選手たちはいますか?
「非常に明るい未来を持っている選手たちが居る。2~3年後にはトップチームに入るだろう。そしてまだまだ成熟できていない選手たちもいる。この年齢で"ごまかす"ことが癖になってしまっている選手もいるんだ。そういう子たちは一時的に活躍しているように見えるが、その後伸び悩むことだろう。そして残念ながらトップチームに届かないように見える選手たちもいる。それでも彼らが持つ競争力によってエリートの舞台にのし上がることは可能だと思う」

──リザーブチームに非常に優秀で目立っている選手たちが居るにもかかわらず、彼らがトップチームの監督のプレースタイルに適合しないという時はどうするべきでしょうか?
「チームの選手たちの成長が止まったと感じた時、それはそのカテゴリの天井に到達したからだと考える。最も論理的なのはより高いカテゴリやリーグへのレンタルを探すことだ」

──例えばリザーブチームのCBが、トップチームで何をできるかを示すのに6試合が必要だとします。その間、あなたのチームは彼を起用できません。これはリザーブチームの難しい点だと思いますが、どのように管理しますか?
「それが二元性、リザーブチームについてまわる永遠のテーマだ。リザーブチームにとってRFEF3部リーグは低すぎると思われているかもしれないが、そんな今季は4~5人の選手たちがトップチームに参加している。もし俺たちがセグンダに居たら、高いレベルでの競争を経験出来て幸せだとは思うが、おそらくこんなに選手たちが出てくることもなかったと思う。俺たちはいつでもこの二元性を抱えているんだ。若い選手たちに賭けた場合、結果を得ることは難しくなる。勝利という結果を最優先にしたら、選手たちを育てるよりも勝利を目指すことになる。重要なのはバランスだ」

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