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GKのオーバーブッキング

クラブは今季のリーガに提出する公式の選手リストに3人のGK(シレセン、ジャウメ・ドメネク、リベロ)の名前を書きました。しかし開幕からママルダシュヴィリがスタメン出場を続けていることで、プリメーラのチームにはめったに起こらないチームに4人のGKが居るという状況になりました。

GKのオーバーブッキング

当初、ボルダラス監督とオチョトレーナGKコーチの考えはリベロに賭けることにありました。ボルダラス監督が「シレセンが1stチョイスである」と明言していたことを踏まえると、これはジャウメの放出を意味します。実際にクラブはリベロに届いたレンタル移籍のオファーを拒否し、ジャウメに移籍先を探すように伝えていました。しかし、ジャウメは2023年まである契約を全うすることを望み、結果的に現在の状況が誕生しました。

エリートサッカーの世界で4人のGKを抱える例はほとんどありません。トップチームに2人のGK、サテライトチームとトップチームを行き来する1人のGKを持つという形がスタンダードです(つまりシレセン、リベロ、ママルダシュヴィリで構成する意図でした)。現在のGK陣は明らかな"オーバーブッキング"の状態です。


2015/16シーズンにもバレンシアは4人のGKを抱えました。ヌーノ・エスピーリトが監督を務めていた当時、チームはリーガ、国王杯、チャンピオンズリーグを戦わなければならず、加えて前シーズン最終戦(アルメリア戦)でジエゴ・アウヴェスが膝の十字靭帯を断裂して長期離脱することが決まっていました。チームにはセルタから来たジョエルと、トップ昇格したばかりのジャウメが居ましたが、ポルトガル人監督はこの2人で3つのコンペティションを戦うことに難色を示し、クラブにGKの補強を要求しました。そこでジョルジュ・メンデスはオーストラリア人GKマット・ライアンをチームに連れてきて、トップチームに4人のGKが在籍することになりました。

しかし、ライアンが第2節終了後に右膝の半月板を損傷して離脱。アウヴェスとライアンの2人を起用できなくなったヌーノはジョエルではなく、ジャウメをデビューさせることを選択しました。この決定により、ジョエルは冬の移籍期間にレンタルでチームを離れました。その後のレギュラー争いは、アウヴェスが議論の余地のない方法でポジションを取り戻しました。

2008/09シーズンを振り返りましょう。ウナイ・エメリが就任したこの夏、カニサレスが去ったトップチームにはヒルデブラントが居ましたが、エメリが彼を信頼していなかったため当時のスポーツディレクターであるフェルナンド・ゴメスは北京五輪で銅メダルを獲得したばかりのブラジル人GKレナンを連れてきました。そしてVCFメスタージャに居たグアイタが第3GKの役割を担っており、理想的な形となっていました。

しかし、1月にレナンがビルバオで負傷すると、クラブは即座にセサル・サンチェスを連れてきました。これによりトップチームのGKは4人となりましたが、すぐにヒルデブラントがクラブを去ることになったためこの複雑な状況は長く続かずに済みました。


以上の2つの例はともに「負傷者が出た」という理由によって結果的に4人のGKが共存することになりましたが、現在の状況はその2つとは異なります。今週、リベロが負傷し1か月離脱することが明らかになりましたが、それを踏まえても現在の状況は明らかに不健全であり、4人の共存は長期的には完全に不可能と言えます。この状況をボルダラス監督も快く思っていないため、近いうちに決断が下されることになるでしょう。

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