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イ・ガンイン退団

イ・ガンインがクラブとの契約を解除して退団し、マジョルカと4年契約を結ぶことが公式発表されました。契約解除のため移籍金は発生せず、将来の移籍金の一部受け取り等の金銭的保障もありません。

イ・ガンイン退団

10年前の2011年にバレンシアに入団した当初から他の選手たちとの違いを見せ、将来を嘱望されてきたガンインでしたが、ついにバレンシアを離れることになりました。

クラブとの残り契約が1年となり、ガンインが契約延長を拒否していたこともあり、クラブはこの韓国代表選手を今夏のマーケットで売りに出していました。ボルダラス監督もクラブのその意向を知り、早くからガンインを構想に含まないチーム作りを進めてきました。2019年のU-20ワールドカップの大会MVPにもなった彼にはブラガ、モナコ、クラブ・ブルージュなどからオファーが届いていましたが、彼がスペインでのプレー継続を希望したため交渉決裂。スペインのクラブからはグラナダ、アラベス、マジョルカらからオファーが届いていましたが、より多くの出場機会を得たいとの希望でマジョルカが選ばれました。

バレンシアとマジョルカの交渉では当初、移籍金が発生しない代わりに将来の移籍金の25%をバレンシアが受け取るという条件で口頭合意していました。しかし、バレンシアが先週の金曜日にEUパスポートを持たないマルコス・アンドレの獲得を発表したことにより、状況が一変。バレンシアが同じくEUパスポートを持たないガンインの放出を義務付けられたことで、交渉において有利な立場となったマジョルカは将来の移籍金の支払いを含まないゼロコストでの移籍をバレンシアに求めました。

移籍市場の残り日数が少なくなり、他のクラブからのオファーも断ってしまっていたバレンシアは、試合で起用できないガンインを手元に残し、彼の今季の給与を支払いながら飼い殺して来夏の契約満了を迎えるか、移籍金収入や将来の収入がなくとも彼を放出して彼の今季の給与分を節約するかのいずれかを選択しなければならなくなりました。そして最終的には後者を選択したことになります(ガンインがマジョルカから他のクラブに移籍する際にガンインを育てたことによる連帯貢献金として移籍金の3.5%(*)を受け取ることはできます)。
(* 12歳~15歳の育成分 : 移籍金の0.25%×在籍年数4年分、16歳~20歳の育成分 : 移籍金の0.5%×在籍年数5年分)

クラブにとって不本意な形でこの韓国のスター選手を放出することになったこともあり、クラブからの公式発表にガンインへの感謝のメッセージはありませんでした。一方でガンインはSNSにて以下の通り感謝のメッセージを残しています。


イ・ガンイン
「2011年、プロのサッカー選手になるという夢を実現するために、家族と共に国を離れる決心をしました。バレンシアは僕にドアを開けてくれて、僕に賭けてくれたチームでした。そのことを僕は決して忘れませんし、クラブにお別れを告げる今日という日を大切にしたいと思っています。

バレンシアで僕はサッカー選手としてだけでなく、それ以上に人間として成長してきました。バレンシアのアカデミーで学んだ価値観が、僕の将来を正しく導いてくれる原動力となることを願っています。入団してからトップチームに昇格するまでに出会った全てのチームメイト、コーチングスタッフ、プロフェッショナルな職員たちにはこれからずっと感謝し続けていくでしょう。

そして何よりも、情熱をもってサッカーをすることを学ばせてくれたバレンシアニスタの皆さんから受けた愛情には、言葉に表せないほどの感謝の気持ちでいます。今日、バレンシアとファンの皆様にお別れすることになりますが、皆さんに相応しい敬意をもってお別れしたいと思います。今から僕は未来に向かっていきますが、熱意を持ってAMUNTと叫びながらここを去ろうと思います」

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イ・ガンイン (プロフィール)
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