バレンシアは既に来季のDF陣の計画を立てています。事実、クラブは今季ここまで守備面の弱点が目立っており、練習ではその改善に時間を割いています。さらにクラブは、間もなくリールとの間でフランス人CBアディル・ラミの取引を終えるでしょう。

一般的に新たなディフェンダーを獲得する事は、同時に既存のディフェンダーを放出する事を意味します。そして、今季いっぱいで契約が切れるスタンケヴィシウスがその該当者となるという考えは不思議なものではないでしょう。しかし、今のバレンシアの守備陣の中でラミの代わりに誰が放出されるかはまだ決まっていないと言えます。そこにはいくつかの理由があります。

第一に、決定が早すぎると言う事。まだシーズンは半分以上残っています。第二に、スタンケヴィシウスの契約に付随するオプションの存在。バレンシアは、このリトアニア人DFを150万ユーロで買い取れるオプションを持っています。クラブの技術部門は、まだこのCBの選手を残すか否か決定を下していませんが、オプションの行使に前向きな姿勢が垣間見えています。ただ、どちらにしろ時間があるのは紛れもない事実です。

現時点で確かな事は、クラブの技術部門もコーチングスタッフもスタンケに非常に満足しているという事です。事実、(ダビド・ナバーロの負傷の影響もありますが)少しずつですが、彼はスタメンでの出場機会を増やしています。彼らはスポーツ面での振舞いと共に、スポーツ以外の面での振舞い、また経済的な面でもこのリトアニア人を高く評価しています。

スポーツ面での彼の武器はロングスローです。何かの問題でチームが劣勢になってしまった時、この彼の特徴はボールへのプレスの影響を受けず、ライバルチームに対抗するための最初の武器となります。また、空中戦に強い事、試合を通じて集中力が切れない事も高く評価されるべきです。スポーツ以外の面では、トラブルを起こさない彼のプロフェッショナリズムは抜きん出ています。この点でもスタンケはチームにフィットしています。

最後に経済的な面について。スタンケをバレンシアに留めるためにクラブが必要なのは150万ユーロと、彼の年俸50万ユーロです。スポーツ的な面ではこのリトアニア人選手はチームにとってプライオリティの高い選手ではありません。しかし、模範的な態度とこれまでの経験、複数のポジションをこなせるユーティリティ能力で今季チームに貢献する事が出来るでしょう。そして、これだけの特性を満たしつつ、スタンケヴィシウスよりも安く買える選手が居るでしょうか？これに加え、彼が既にリーガ・エスパニョーラとバレンシアでの生活に慣れている事も見逃してはいけません。

今、スタンケヴィシウスはスタメンで出場するチャンスを得ました。コーチングスタッフも彼に注目しています。

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スタンケの買取オプションって300万ユーロだと思ってたんですが、今回の記事では150万ユーロになってました。150万ならかなりのお買い得価格と言う気がしますね。