ギジャモンが退団、お別れの言葉
コルベラン監督の構想外となっていたウーゴ・ギジャモン(25)がクロアチアリーグのハイドゥク・スプリトに完全移籍したことが公式発表されました。2年契約で、移籍金は発生しない代わりにバレンシアが将来の移籍金の一部を受け取る権利を保持します。

2005年にバレンシアのアカデミーに入団してから20年、バレンシア一筋で生きてきたギジャモンがついにチームに別れを告げることになりました。
ギジャモンのバレンシアでのキャリアは大きく2つに分かれます。カタールワールドカップの前と後です。
バレンシアのアカデミーや、スペインの年代別代表チームで常に中心選手として活躍してきたギジャモンは、2019/2020シーズンにレアル・ソシエダとのリーガの試合でトップチームデビューを果たしました。そしてトップチームで公式戦146試合に出場し、5ゴール4アシストを記録しました。
ユース年代を通じてセンターバックとして育ったギジャモンでしたが、2021/2022シーズンにホセ・ボルダラス監督時代にピボーテにコンバートされ、ブレイクを果たし、スペインA代表にも招集されるようになりました。翌シーズン、ガットゥーゾ監督にも重用されていましたが、11月のカタールワールドカップが彼のバレンシアでの運命を変えました。
このワールドカップで惨敗を喫したスペイン代表のルイス・エンリケ監督は、大会後に「二度と招集したくない選手が1人いた」と発言。これがギジャモンのことを指していると見られ、その後ギジャモンはバレンシアでもそれまでの輝きを失っていきました。
そして昨季、コルベラン監督の初戦となったレアル・マドリー戦──途中出場で2失点に関与し、一人少ない相手に逆転負けを喫した試合──をきっかけに、ギジャモンはコルベラン監督の信頼を完全に失うことになりました。この試合以降、ギジャモンはリーグ戦20試合でわずか4分しかプレーしませんでした。
冬の移籍期間でもコルベラン監督に退団を勧められたギジャモンでしたが、この時は残留争いしていたチームを去ることはできないとして残留しました。しかし、今夏はプレシーズン初日からチームに加わることを禁じられ、退団を余儀なくされていました。
今夏の退団に向けた交渉の中で、クラブとギジャモンの間で話されていたのは経済面でした。ギジャモン側は、残り契約1年分の給与を受け取っての契約解除を望んでいましたが、ワールドカップ前に契約延長したギジャモンの給与はチームの中では高額であり、クラブはこの給与を節約するために契約解除ではなく、完全移籍の形を求めて受け入れ先を探していました。
ギジャモンにはプリメーラの他のクラブからのオファーも届いていたようですが、本人の「バレンシアと対戦したくない」という希望により、国外のクラブへの移籍、という形で話が進められました。そして7月にスペイン人監督ゴンサロ・ガルシアが就任し、イヴァン・ラキティッチがテクニカルディレクターを務めるハイドゥク・スプリトが獲得に名乗りを挙げたことで、このクロアチアのクラブとの交渉が始まりました。
最終的にクラブとギジャモンの間でも経済的合意に達したことで移籍が決まりました。クラブはギジャモンがハイドゥク・スプリトで受け取る給与との差額(今季ギジャモンに支払う予定だった給与のかなりの割合)を彼に支払うことになります。

ギジャモンは自身のSNSにお別れのメッセージを残しました。
「バレンシアニスタの皆さん、こんにちは。どこから話せばいいか分かりません。このような状況は想像していませんでしたが、サッカーとはこういうものです。朝起きてパテルナ練習場に行き、このシャツを着て練習をする毎日がなくなるのはとても不思議な感覚です。4歳の頃から今日までたくさんの思い出があります。
良いときも悪いときも経験しましたが、常に最大限の誇りをもってこのエスクードを守り抜いてきました。このクラブのために全てを捧げてきたという自負と、そしてすべてのバレンシアニスタの子供たちの夢を叶えられたという幸せな気持ちをもって、胸を張ってバレンシアを去ります。
まず、監督、コーチ陣、メディカルスタッフ、用具係の皆さん、そしてその他の関係者の皆さん、ここで共に過ごすことのできた全ての方に感謝したいと思います。皆、困難な時期に私を支えてくれて、助けてくれて、擁護してくれて、私の喜びを自分のことのように喜んでくれました。
次に、チームメイトたちにも感謝の気持ちを伝えたいと思います。彼らは私の第二の家族であり、生涯の友人です。
最後に、ファンの皆さんにも。皆さんがチームにとってどれほど大切な存在であるかは、皆さんが想像している以上のことだと思います。皆さんはこのクラブの原動力です。私はこれからも皆さんに感謝し続けるでしょう。
最後になりましたが、私はどこにいても私自身がバレンシアニスタであることは永遠に変わりません。Amunt Valencia」
August 26, 2025
VCFJapan.org
