クラブが公式声明でNetflix社に抗議
クラブは、先日Netflix社が公開したレアル・マドリーのヴィニシウスのドキュメンタリー「Baila, Vini」について事実と異なる演出・映像が含まれているとして、映像の即時修正を要求する声明を出しました。

バレンシアが問題としているのは「メスタージャで3人の観客から人種差別行為があった」という点ではなく、このドキュメンタリー映像の中で使用されている一部の動画素材に対してです。
この動画素材は、メスタージャが彼に対して「tonto, tonto(バカ、バカ)」というチャントに対して「mono, mono(猿、猿)」という字幕を付け、あたかもメスタージャ全体で人種差別行為を行ったかのように見せています。
当該の試合後にヴィニシウス本人が自身のSNSにて使用したことで有名となった動画素材ですが、この動画素材には、後に音声の改ざんが加えられていたことが法廷ですでに証明されています。また、当初「スタジアム全体が猿と叫んだ」と発言していたマドリーのアンチェロッティ監督もその後、自身の認識に誤りがあったことを認め、バレンシアに謝罪しました。
クラブは「虚偽の映像と知りながら演出のために使用し、バレンシアのファンを不当に扱っていること」を理由に、ドキュメンタリーの制作会社に書面で抗議文を送付しました。併せて、法的措置を取る準備も進めているとのことです。
このドキュメンタリーについては、以下のようなエピソードもありました。
事件のあった翌年のメスタージャでのマドリー戦で、Netflix社がメスタージャでの客席を撮影しようとしていたため、バレンシアは同社に対し撮影を禁止する旨を伝えました。しかし、同社は撮影を強行。そして「mono」と叫ぶ幼児の姿をカメラに抑えました。
スペインでは子供を盗撮することが犯罪行為となるため、その幼児の母が警察に通報。警察は同社スタッフに映像の削除を求め、スタッフの女性が削除したと警察に伝えたことで、逮捕を免れました。
しかし、彼女は実際には映像を削除していませんでした。そして一般人を装い、ブラジルのニュース番組のインタビューに登場。再度バレンシアに人種差別クラブのレッテルを貼るために、その映像を使用しました。
このドキュメンタリーはアトレティック戦の前に公開されました。À Puntのインタビューでこのことについて聞かれたアトレティックのスペイン代表GKウナイ・シモンは、
「私が訪れた全てのスタジアムに他のファンとは一線を画す4人のファンが必ずいる。彼らの行為をそのクラブのファン全体のせいにしてはいけない。スペインがネーションズリーグでベスト4に進出できたのも、メスタージャ、バレンシアの人々、バレンシアニスタたちの応援があったからだ」
とコメントし、翌日の試合でメスタージャからのリスペクトを集めました。
VCFJapan.org
