ディアカビ「招集リストに自分の名前があるのを見て心が震えた」
前節:バルセロナ戦で長期離脱から復帰を果たしたディアカビがバレンシア公式ラジオに登場し、インタビューに応えました。
──復帰を果たして
「ピッチに戻れたことがとても嬉しいです。最後にプレーしてから長い時間が経ちましたが、プロサッカーの世界に戻れることは大きな喜びです」
──バルセロナ戦への招集
「自分が招集されることを知りませんでした。だからコーチ陣とメディカルスタッフに話して、プレーしても良いという許可をもらいました。ここに来るまでに私たちがしてきた仕事を誇りに思います。一週間前、コルベラン監督から状態は良いかと聞かれました。それだけのことですが、僕にとっては喜びであり、特別なことでした。毎週、自分の名前のない招集リストを見てきたので、リストに自分の名前があるのを見た時は心が震えました」
──アップを命じられた時の気持ちは
「プレーする準備はできていました。招集された選手はいつでもあらゆる事態に備えておかなければなりません。試合展開的に難しい状況でしたが、ただ楽しんで、良い感覚をつかむことだけを考えていました」
──復帰の瞬間
「この330日間に経験してきた全てを思い出しました。自分がサッカー選手に戻ったと感じましたし、再びプレーし、試合の雰囲気を感じることができたことは喜びです。僕がどれだけ苦しんできたか、そして復帰するために全てを捧げてきたことを知っているチームメイトたちも、とても喜んでくれました。全てがうまくいき、再びプレーできるようになった今、彼らを助けられることを願っています」
──メスタージャでの復帰
「チームを常に支えてくれたファンの気持ちを感じること、それが僕が長い間待ち望んでいたことです。彼らが最後まで僕たちと共に居てくれることを願っています。僕らは難しい状況にあり、彼らを必要としていますし、彼らが僕らと共に居て、僕らを支えてくれると信じています。ファンからは多くのものを与えてもらいました。メスタージャのピッチに立つことはすごく特別なことなので、再びそれが実現した時には、彼らの愛情に恩返しをするつもりでプレーします」
──メンタリティー
「とても重要でした。前向きな気持ちを保つことがこの困難を乗り越えるのに一番役に立ったと思います。僕はポジティブな人間で、ネガティブなことはいつでも頭から追い出そうとしています。そして復帰という目標を定め、それを達成するために努力をしてきました」
──予想より早い復帰
「これは僕のキャリアの中で最大の挑戦でした。僕は自分が何を望んでいるのか、自分の身体が何を与えてくれるのかを理解していました。1月にはプレーできないだろうという人もたくさんいましたが、強い精神力と懸命な努力があれば、全てを達成できると思っていました」
──大怪我からの復帰で学んだこと
「たくさんあります。何よりも忍耐力です。既に最悪の事態が起きた状態であり、起きてしまったことを変えることは誰にもできません。長いプロセスを楽しむ必要があります。僕は自分の身体の管理方法や、いつトリートメントを行うべきかなど、多くのことを学びました」
──考え方の変化
「ウォーミングアップ、ストレッチなど全てのディテールがとても重要で、基本的なものになりました。そして心理学も人生において、特にサッカーにおいて、とても重要だと思いました」
──家族の存在
「家族も僕と同じように苦しんでくれて、とても強い支えになりました。彼らは報道で僕がもうサッカーをできないかもしれないことを知りましたが、それを僕には言いませんでした。彼らも僕と同じように復帰できると信じていたからです。彼女も両親も、僕が良いメンタリティーを維持するためにいろいろな言葉をくれました」
──チームの存在
「今、僕はただの選手の一人であり、自分にできることはベストを尽くすことだけです。まだ復帰したばかりでこの先もプロセスがあり、良いレベルを取り戻さなければなりません。練習、試合、感覚に基づいて時間の経過とともに回復するでしょう。もちろんチームと一緒に練習することも大切です。僕はこのクラブに長く所属しているからか、チームの皆が僕の話を聞いてくれます。アドバイスをしたり、そばにいるだけでもチームのサポートをできると思います。人から模範的な存在とみられる時は、自分自身に厳しい姿勢を持ち、模範的であることを示さなければなりません」
──ヤレク、タレガとの会話
「彼らとは試合中の様々な状況について話します。僕らはプロとして、アドバイスをしたり、彼らの意見を聞いたりします。お互いに話し合うこともとても重要です。僕ら全員が勝つこと、チームを助けること、今いる場所から抜け出すことを望んでいるのですから」
──100%の状態に戻るまで
「毎日の練習はとても充実していますが、真実を語るのは試合です。メスタージャはパテルナではなく、競争はまた別のものです。より多くのものを見て、リズムをつかむことができます。チームの中に入れるように自分のキャパシティの全てを尽くすつもりです。もうすぐ準備が整うと思います」
──自分が負傷した時の映像を見ましたか?
「SNSで見ましたが、今はその事故を見ても何も感じません」
──メッセージ
「僕を支えてくれたクラブの皆さん、ドクター、フィジコに感謝します。ひとりではこの目標を達成することは出来ませんでした。クラブの人たちは皆が一流でした。リハビリの最初から僕が快適でいられるようにあらゆることに気を配ってくれました。そしていつも僕を支えてくれたバレンシアニスタにも感謝しています」
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