ガヤ「すべてを失った人たち、亡くなった人たちのためにプレーする」
1か月ぶりの公式戦:ベティス戦を今週土曜に控え、キャプテンのガヤがバレンシア公式ラジオに出演しました。被災地への思い、この一戦に賭ける思いなどを話しています。
──震災後のチーム状況
「震災で様々なことが起きてから数週間、少しは良くなっていますが、犠牲者や被災者のことを頭の隅に寄せるにはまだまだ時間がかかります。誰にとっても非常につらく、苦しい状況です。これだけ大きな被害が出ている中、試合を戦うのは無理でした。この期間を使って僕らは練習を続け、インテンシティを保つことを目指しました。震災で影響を受けた人たちの中にはバレンシアのファンも多いと思います。土曜の試合では彼らのために、そしてもうここにいない人たちのためにプレーし、勝利を捧げるつもりです」
──ベティスとの特別な試合
「すごく特別な日になるでしょう。僕らはこのような悲劇にどのように立ち向かうべきかを知らなければなりません。簡単ではないですが、気持ちを強く持って、試合が始まったらサッカーだけに集中しなければなりません。それと同時に、彼らのために最初の1分1秒から戦い、全てのボールを争う、という感情も持ち続けると思います。ベティスに勝てれば、つらい時間を過ごしてきた彼らにとっては小さな喜びにしかならないかもしれないけれど、僕らにできる最高のプレゼントになると思います。勝利の可能性は僕らの手の中にあるのだから、僕らはそれを実現するように努力します。それが私たちの目標です」
──チームの団結力
「僕らはひとつの家族です。誰が言い出すでもなく、被災して大変な状況にあったルボ・イランソのサポートに行くことを全員で決めました。彼の家はそのままの状態で残されており、練習の後、僕らはそこに行ってできる限りの手伝いと援助をすることにしました。チームが彼を支えると決めたことは彼にとってもすごく大きな意味があったと思いますし、僕らにとっても良いことだったと思います」
──1か月ぶりの試合
「すべてを失った人たちや、亡くなった人たちのためにプレーするので、感情面で最も難しい試合になるでしょう。でも、それをモチベーションに変えなければなりません。審判の笛が鳴ったらサッカーに集中しなければなりませんし、ファンには僕らを応援してほしいと思います。この困難な時期にこそ、重要で絶対に必要な勝利を確実に手にするために、力を合わせなければなりません」
──被災者への支援
「僕らが持つ情報発信手段を利用して、あらゆる種類の支援や励ましのメッセージを広め、できる限りサポートしようとしています。今日もまだ困難は続いています。彼らに寄り添いながら、支援を続けていきたいと思っています」
──個人としての調整
「この1か月は"ミニプレシーズン"のようにトレーニングをしました。簡単ではありませんでしたが、良いトレーニングを続け、調子を上げることができました。リズムとインテンシティを得たことは、怪我から復帰したばかりの僕にとって良いことだと思います」
──最下位を脱するために
「自分たちがどこにいるのか、どれだけ難しい状況におかれているのかはよく理解しています。最下位にいることを喜ぶ人間はいません。できるだけ早く抜け出さなければならないことを理解して、ベティスと戦わなければなりません。試合ではすべてが求められるので、僕らはベストを尽くして戦わなければなりません。これまでの試合から学び、前半から良い試合・完璧なプレーをして、メスタージャで再び強くならなければなりません。この1か月間、僕らは一緒に良いトレーニングを重ねてこの状況から抜け出すことを目指してきました。すべての面においてチームのレベルを上げることを考え、それを実現できたと思っています」