代理人アントニオ・ロペス氏「ワーレン・マドリガルは近い将来トップチームに届く」
今夏、75万ユーロの買取オプション付きレンタルでVCFメスタージャに加入したFWワーレン・マドリガルが、先週末のリーグ戦で、バレンシアの選手としての初ゴールを決めました。
このコスタリカ代表FWをバレンシアに連れて来たのは彼のスペインでの代理人を務めるアントニオ・ロペス氏です。ロペス氏は3年前にギオルギ・ママルダシュヴィリをバレンシアに連れて来た人物であり、かつてパテルナ練習場で働いていたこともあります。
そのロペス氏がEsportbaseのインタビューで、ワーレンについて答えました。
──ワーレン・マドリガルはどのような経緯でバレンシアにやって来たのでしょうか?
「ママルダシュヴィリと良く似た経緯です。私の協力者であり、コスタリカでスカウトをしているダニ・オルチナ(※)が情報をくれました。コスタリカでのワーレンの代理人は、ケイラー・ナバスも担当しているファン・マリア・ラトーレ氏です。私は彼らに"ワーレンをスペインに連れていける"と言い、スペインにやってくることになりました。
彼らは当初、ワーレンをエスパニョールに連れていこうとしました。それがうまくいかなかったため、私がバレンシアに連れていきました。ワーレンが今年のコパ・アメリカでブラジル、コロンビア、パラグアイといった難しい相手に対して非常に良いプレーをしたことが、バレンシアが彼とレンタル契約を結ぶきっかけとなりました」
※ダニ・オルチナは元バレンシアの選手。コスタリカ2部リーグのクラブでコーチ兼スカウトとして働いていた時にワーレンを見つけ、以来ずっとフォローしていたそうです。
──バレンシアとの交渉は難しいものでしたか?
「クラブの技術部門には彼との契約に納得していない人もいたので、苦労しました。コロナSDが彼の獲得を後押しし、技術部門のルイス・マルティネスとホセ・ヒメネスと共に進めました。バレンシアからは様々な要求がありましたが、サプリサ(ワーレンの所属元)が多大な協力をしてくれて、選手自身も模範的に行動してくれたおかげで移籍が実現しました。彼がRFEF2部リーグに到達したことは称賛に値すると思います」
──ワーレンは良い形でシーズンを始められましたね。
「オロットとの開幕戦では、20分に足首を蹴られて負傷し、その後40分プレーしたことを考慮しなければなりません。それから代表チームに行き、コスタリカから戻ってきたらすぐにトップチームに合流し、アトレティコ戦、ジローナ戦に招集されました。ようやく落ち着いてVCFメスタージャでプレーできるようになった先日のエウロパ戦で78分プレーし、ゴールを含めて素晴らしいパフォーマンスを見せました。彼のようにゴールを背にしてプレーするFWはしばらく見てないですね。彼はフィニッシュだけでなく、他の選手と連携してスペースを支配することもできる9番であり、非常に運動量も豊富ですし、エアバトルも強いです。私は彼のことを"近い将来トップチームに届く選手"だと見ていますが、それを決めるのは私ではないですね」
──ワーレンはトップチームに行くという目標を持っていますか?
「トップチームに到達するという意欲を明確に持っています。彼は落ち着いていて、バレンシアでの生活に満足しています。スペインに来て彼は明らかに体が絞られ、スピードが増しました。彼がトップチームに呼ばれる日を私たちはもう少し待たなければなりません。そしてまた代表ウイークがやってきます。おそらく招集されてチームを離れるでしょうし、バレンシアで継続性を得られるかどうかを見る必要があります」
──ワーレンについて、クラブからは何を言われていますか?クラブは彼に満足していますか?
「私が話した人たちは皆、満足していました。とても。コスタリカ人選手ということで懐疑的に見る人もいますが、試合を見れば彼の印象は間違いなく変わります。しかも20歳になったばかりの非常に若い選手です」
──彼がゴールを決め続ければ、ママルダシュヴィリと同じ道を歩むかもしれませんね。
「ええ、もちろん。そうなると信じています。現在のマーケットの状況を考慮すれば、バレンシアのようなクラブが問題なく購入できる価格の選手です」