ヘルマン・バレラ獲得決定
バレンシアのトップチーム最後の補強はアトレティコ・マドリーBの元スペインU-18代表WGヘルマン・バレラ(22)となりました。アトレティコとの契約を解除したため、フリートランスファーでの加入となります。
バレラは、ムルシア出身の左右両方のサイドでプレーできる左利きのウインガーです。ビジャレアルの下部組織で育ち、2018年にアトレティコの下部組織に入団しました。
17歳で迎えた2019/20シーズンにプリメーラデビュー。その後、テネリフェ、レアル・ソシエダB、アンドラ、サラゴサとセグンダのクラブへのレンタル移籍で経験を積んできました。昨季はサラゴサでリーグ戦38試合に出場し、1ゴール1アシストを記録しています。
スペインとリトアニアの国籍を保持していますが、代表はスペインを選択しました。これまでU-16、U-17、U-18代表でのプレー経験があり、2019年のFIFA U-17ワールドカップにはキャプテンとして出場しています。
バレンシアはコーフリーズとバレネチェアの獲得を続けて発表しましたが、知名度が低くて(=安くて)両サイドのウイングでプレーできる選手を継続して探していました。そこで名前が挙がったのがバレラでした。
Copeの報道によると、バレラがバレンシアからの連絡を受けた時、既にアトレティコとの契約は解除していて、エルチェと契約を結ぶために移動している途中だったとのことです。アンドラ時代の恩師エデル・サラビア監督のいるエルチェでプレーするためにアトレティコとの関係を終わらせたバレラでしたが、プリメーラでプレーできるチャンスが目の前に現れたことで考えを変え、エルチェに断りの連絡を入れました。
そしてバレラはバレンシアと4年契約を結びました。バレンシアはピーター・リムから許されていた今夏の補強資金の残り50万ユーロを彼の年俸に充てて、今回の契約を実現させました。
クラブは、バレラがU-23の選手であることからBチームで選手登録をするようです。ただ、ママルダシュヴィリの初年度や昨季のヤレクと同様にシーズン通じてトップチームで過ごすことになるでしょう。セルジ・カノスとフラン・ペレスが負傷で不在の間、バラハ監督のウインガーのオプションとなることが期待されています。
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ヘルマン・バレラ (プロフィール)