ママルダシュヴィリの移籍が決定
ギオルギ・ママルダシュヴィリ(23)のリヴァプールFCへの完全移籍が公式発表されました。また、今季はレンタルでバレンシアに残ることも合わせて発表されました。
ママルダシュヴィリはリヴァプールと2030年までの6年契約を結びます。移籍金は3000万ユーロ+インセンティブで500万ユーロ。加えてバレンシアが経済的権利の10%を保有します。インセンティブ500万ユーロのうち、250万ユーロは達成可能なもの、残りの250万ユーロは非常に難しくほとんど達成されないものになるだろうとのことです。
また、1年間のレンタル契約には途中解除が認められない=今季途中のリヴァプール復帰はない、という条件も付けられています。
一方で、このジョージア代表GKの古巣ディナモ・トビリシが選手の経済的権利の10%を保有しているため、今回の移籍でバレンシアはディナモ・トビリシに移籍金3000万ユーロの10%を支払わなければなりません。
ママルダシュヴィリは移籍先を選ぶにあたり、出場機会を得られるチームであることを条件に挙げていました。
リヴァプールは彼をアリソン・ベッカーの後釜として確保したいと考えており、今季必ずしもこのジョージア代表GKがチームに必要な状況ではありませんでした。しかし、獲得を後延ばしにして、他のチームに獲られること、これ以上彼の評価(=移籍金)が上がることを避けるために今夏の獲得にこだわっていました。
バレンシアはママルダシュヴィリの移籍金を4000万ユーロに設定していました。しかし、リヴァプールがこの金額を出すつもりがないことを認識したピーター・リムは、交渉に別の条件を付け加えることで妥協することを考え始めました。
MARCAでは以下のように報じられています。
リヴァプールは、ママルダシュヴィリを獲得後すぐに同じプレミアリーグのボーンマスにレンタル移籍させたがっていましたが、「選手獲得後すぐに同リーグのライバルチームにレンタル移籍させること」がプレミアリーグの規定で禁止されていることが分かり、プランを変更する必要がありました。そこでママルダシュヴィリがバレンシアへのレンタルを希望したことで、全てが動きだしました。
Relevoではプレミアリーグの"加入即レンタル禁止"については触れておらず、以下のように報じています。
ママルダシュヴィリはリヴァプールに「給与が増えなくても良いのでバレンシアに留まれる可能性はないか」と相談していました。その話を聞いたバレンシアは、リヴァプールに移籍金を下げる条件としてバレンシアで1年プレーを続けることを提示。リヴァプールもそれを受け入れ、ママルダシュヴィリも400万ユーロの年俸を用意したボーンマスではなく、年俸180万ユーロのバレンシアに留まることを躊躇うことなく受け入れました。
こうして「リヴァプール移籍、バレンシアへのレンタル」が決まりました。ここから1週間は交渉の最終盤として、詳細──ママルダシュヴィリのシーズン中のリヴァプール復帰を認めるか、バレンシアへのレンタル期間を延ばすか、500万のインセンティブの条件をどうするか等──が話し合われました。リヴァプールはレンタル期間中のママルダシュヴィリの給与180万ユーロも負担します。
昨日、ママルダシュヴィリはバレンシア市内でリヴァプールの代表者2名と共に、5時間に亘る徹底したメディカルチェックを受けました。そして問題ないことが確認され、正式に契約書にサインがなされた後の公式発表となりました。