レンタル中の選手たちの去就
今季レンタル移籍していた3人の選手。それぞれ、2023/24シーズンを終えて明暗が分かれました。
セサル・タレガ
トップチームでの出場機会を得られず、冬の移籍市場でバジャドリーにレンタル移籍しました。この移籍は全ての人にとって大成功を収めたと言ってよいでしょう。
バジャドリーはタレガの加入と共に守備が安定し、混戦のプリメーラ昇格争いを制して直接昇格を勝ち取りました。
タレガの契約には「バジャドリーで65%以上の時間を出場した場合に2028年までの契約延長と来季のトップチーム昇格」という条件が含まれていました。そして加入後の20試合中16試合に出場し、このインセンティブを勝ち取りました。
バレンシアも早くても4月まで復帰できないディアカビの代役を今夏の移籍市場で探す必要が無くなりました。タレガはモスケラ、ヤレク、ジェンクと共にトップチームのCBの一員となるでしょう。
エライ・チュメルト
買取オプションを持ってフランスのナントに出向していたチュメルトは、今季初めてのフランスリーグで25試合に出場し2ゴールを記録。リーグ戦だけで2,000分近くプレーしました。
数字だけを見れば悪くない成績を残していますが、ナントは220万ユーロの買取オプションを行使しないことを決断しました。バレンシアとは2026年まで契約が残っているため、7月にはパテルナに戻ってくることになります。
サム・カスティジェホ
ルベン・バラハ監督の構想外となり、イタリア・セリエAのサッスオーロに貸し出されていたカスティジェホは、3人のうち最もストレスの残るシーズンを過ごしました。リーグ戦17試合に出場しましたが、うちスタメン出場はわずか6試合のみ。プレー時間も530分間に留まりました。
サッスオーロは19位でセリエB降格が決定。買取オプションも行使されないため、彼もまた7月にパテルナに戻ってきます。