クリスティアン・モスケラ(18)が前節：バルセロナ戦で、CBの選手としてはクラブ史上最年少となる18歳5か月でのリーガ10試合連続スタメン出場を達成しました。

これまでの同記録は、1979年12月にミゲル・テンディージョが記録した18歳10か月でした。テンディージョは当時のアルフレッド・ディ・ステファノ監督に見いだされ、18歳から19歳にかけて公式戦47試合に連続出場し、クラブの最年少記録をいくつも破りました。

モスケラは2022年1月16日、ボルダラス監督のもとで17歳203日でデビューしました。昨季は不遇のシーズンを過ごしましたが、今季は第3節に交代で今季初出場を果たすと、それからバルセロナ戦まで15試合連続出場を果たし、市場価値をどんどん高めています。

バレンシアはかつてボロ・ゴンサレス、フェルナンド・ヒネール、ラウール・アルビオルといった優れたCBをカンテラから生み出してきました。しかし、その中でもテンディージョほど若い年齢で継続した試合出場を記録した選手はいませんでした。モスケラはバレンシアに置いてテンディージョの系譜を継ぐ選手と言えるでしょう。

スペインとコロンビアの二重国籍を保持するモスケラには、両国のスカウトから熱い視線が送られています。

コロンビアは長い間、モスケラの招集を夢見てきました。昨季バレンシアで出場機会を失い、スペインU-19代表に呼ばれなくなった彼に、コロンビアはU-20ワールドカップのメンバーとしての招集のオファーを送りました。出場時間と成長の機会を求めていたモスケラにとって、その時点でのコロンビアからのオファーは魅力的なものでしたが、既にスペインのユース代表でのプレー経験があり、代表チームを変更すると二度とスペイン代表のシャツを着れなくなるモスケラは、重大な決断を下すために時間が欲しいと回答しました。

そしてモスケラのこの回答はどうやら正しかったようです。今季の彼の活躍は、彼自身の希望であるスペイン代表のシャツを再び着用することを後押しするでしょう。実際に、10月の代表ウイークには、スペインU-21代表のプレリストに名前が載りました。この時、同時にコロンビアA代表からのオファーもあったようですが、モスケラはこれを辞退しています。