国王杯:アローサ戦を終えてバラハ監督のコメント(2023/12/5)
国王杯:アローサ戦後のバラハ監督のコメントです。苦しんだ末の最少得点での勝利となりましたが、「国王杯は簡単ではないもの」と評価し、相手チームを称えました。
──3回戦進出を決めましたが、予想していた以上に苦しんだという感想でしょうか?
「いいえ。私たちは皆、国王杯の歴史を知っており、これらの試合がどんなものであるかも知っています。今日の対戦相手はホームで私たちにプレッシャーをかけて来るチームでした。前半は私たちが試合を動かし、後半は開始早々に相手が圧力をかけてきて、私たちに試合の中で成長する機会を与えてもらいました。重要なことは私たちがこのラウンドを通過したということです」
──試合を評価してください。
「前半はスペースをうまく活用しました。ロマン(・ヤレムチュク)は良い動きをして決定的な仕事をしました。ハーフタイムにその点について選手たちに話しました。後半は失点する可能性もありましたが、良いレベルの状態を維持しているジャウメがスコアを維持してくれました」
──後半、相手に攻め込まれる時間帯がありましたが、チームに油断があったのでしょうか?
「試合中にリラックスしてしまったのではなく、スタジアムと相手の圧力の影響を受けました。後半はスペースを上手く使えず0-2にすることが出来なかったので、最後までわからない試合となりました」
──ローテーションで出場した選手たちについてはいかがでしょうか?
「誰もがプレー機会を必要としており、その点で国王杯は彼らにとってのチャンスでした。ロマンはこのチャンスを生かしてゴールを決めました。カノス、アマラー、ディアカビも出場時間を得ました。しばらく離脱していたヘスス(・バスケス)はフル出場できましたし、アルベルト(・マリ)も復帰しました。今日の試合で負傷者が出なかったこともポジティブにとらえています」
──3回戦の対戦相手はどの相手が良いですか?
「今はそれを考える時期ではありません。抽選の後に考えましょう。今日はアローサを労いたいと思います。彼らは素晴らしい試合をして、私たちを非常に苦しめました。小さなクラブが大きなクラブを倒すのが国王杯の歴史です。彼らに勝って次のラウンドに進めて良かったです」
──ゴールを決めたヤレムチュクについていかがですか?
「彼はしばらく長い時間プレーしていなかったですし、金曜日(ヘタフェ戦)にも彼の力が必要となるので、この試合で彼を出場させるべきだと判断しました。終盤に彼を下げたのは予定していたことで、4ヶ月プレーしていなかったアルベルトにプレー時間を与えたかったからです」
──今日のスタジアムはいかがでしたか?
「センセーショナルな雰囲気でした。彼らのファンは最後まで私たちにプレッシャーをかけ続けましたし、このことから彼らがチームととても緊密な関係を築いていることがわかりました。難しい試合になることは分かっていましたし、元々失点が少ないチームであるアローサには最後まで苦しめられるであろうことも予想していました。彼らのファンは最後まで自分たちのチームの背中を押し続けました。これが国王杯の魔法です」
──今日はマルコ・カムスとアリ・ファダルがトップチームデビューしました。彼らについていかがですか?
「彼らはまだ成長過程にあります。例えばアリ・ファダルには素晴らしい将来があると私たちは考えています。カムス、ゴシ(ゴサルベス)のような選手たちもこのような試合を通じて成長・改善してくれると信じています。彼らがトップチームで出場時間を得る可能性は常にポジティブでなことであり、それは私たちに解決策を見つけ、チームとバレンシアでの将来の選択肢を考えることに役立ちます」