スポルティング・リスボンのスター選手のひとりであるポルトガル人FWペドロ・ゴンサウヴェス(25)。かつて彼がバレンシアのカンテラに在籍していたことを知る人は多くありません。

昨日、アディダス社のプロモーションイベントに参加したゴンサウヴェスは、イベント後のインタビューで"これまでのキャリアで最大のチャレンジのひとつ"として17歳の時に契約したバレンシアでの時間を選びました。

「これまでで最も大きな挑戦は2つあります。ひとつは11歳の時に家を出て、ブラガに行ったこと。もうひとつが17歳の時にバレンシアに行ったことです」

「バレンシアでは選手登録許可が下りなかったので、18歳になるまでの1年間、プレーできませんでした。僕の家にはお金がなかったので、母がバレンシアに来ることもできなかったんです」

「彼ら（バレンシア）は、少し工夫をすれば来月には登録できると話してくれましたが、実現しませんでした。僕は全力で練習に取り組んでいましたが、試合に出られないことに落胆していました」

ゴンサウヴェスはこのように語りました。

現在25歳のゴンサウヴェスは、2015年にヌーノ・エスピーリト監督のラブコールを受け、バレンシアに2年契約でやってきました。

彼が振り返った通り、彼の移籍は18歳未満での海外移籍を禁じる条項に引っ掛かり、2015/16シーズンは公式戦出場はゼロ。試合に出られるようになった2016/17シーズンは、攻撃的MFの位置で22試合に出場し4ゴールを記録しました。

バレンシアとは契約延長せず、2017年の夏にヌーノ監督が率いていたイングランド・プレミアリーグのウルヴァーハンプトンと契約。そこでプロデビューを果たしました。

彼の名前がプロサッカーの舞台で知られ始めたのは2019/2020シーズンのことです。プリメイラ・リーガに昇格したばかりのファマリカンに移籍した彼は、リーグ戦33試合に出場し5ゴールを記録。リーグ6位と大躍進を遂げたチームの中心選手のひとりとして頭角を現し、プリメイラ・リーガの年間最優秀若手選手賞も受賞しました（この年のファマリカンには元バレンシアのラチッチ、センテジェス、トニ・マルティネスらも在籍していました）。

2020年にスポルティングからのオファーを受けて完全移籍。このシーズンにウインガーに転向すると、23ゴールを決めてリーグ得点王のタイトルを獲得し、"レオネス"の19年ぶりのリーグ優勝の立役者の一人となりました。

先月にはスポルティングとの契約を2027年まで延長しました。契約解除金は8000万ユーロとなっています。

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ペドロ・ゴンサウヴェス (プロフィール)