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チャン・レイフン会長のインタビュー「現実的に見て今季の目標はプリメーラ残留」

チャン・レイフン会長がVCFmediaに登場し、移籍市場やチームの目標について話しました。

チャン・レイフン会長のインタビュー「現実的に見て今季の目標はプリメーラ残留」

今回は、レイフン会長はジャーナリストの介入を拒否し、VCFmediaのディレクターとのインタビュー形式での対談を行いました。

インタビューの中で会長は、今夏の移籍市場でクラブがベストを尽くしたことを強調し、今季の目標がプリメーラ残留であることを認めました。これは「移籍市場が閉まったら成果を分析し、目標設定する」と話していたバラハ監督を納得させるため、そしてピーター・リムに対する過剰な批判を避けるための措置の一環であると考えられます。


──はじめに、今日この場を設けた理由をお聞かせいただけますか?

「今日は、私がこの2か月間行ってきた運営を分析するためにこの場に来ました。会長として、説明することが重要であり、最善の方法だと考えているためです」

──移籍市場をどのように評価していますか?何故もっと多くの選手と契約しなかったのでしょうか?

「移籍市場で業務を遂行する際には、考慮すべき点が2つあります。まず、皆さんご存知の非常に厳格なFFPのルール。第二に、クラブに課せられた財政的制限です。これら2つの要因が市場での活動に影響を与えます。私たちは、このような困難な状況下で、可能な限り最高の戦力を監督に提供できたと信じています。

カバーニが7月末に退団するまで予算の制約がありました。それにもかかわらず7月中にジェンクとペペルと契約しました。ご存知の通り、クラブは難しい財政状況にあり、数シーズンにわたってその影響が続いています。この状況が短期で解決される見込みはありません...。クラブの財政事情とキャッシュフローの観点から持続可能性、つまり収入と費用のバランスを達成するのは、一晩でできることではありません。そして私たちは損失の補填を筆頭株主(=リム)に頼ることはできません。それは長期的な解決策ではないからです。

昨季の悪い結果とCVCとの契約(ラ・リーガ・インプルソ)により、放映権収入が大幅に減収しました。ですが、CVCからの資金は新スタジアム建設プロジェクトを継続するための資金として必要なものです。そのため、今季はコストを削減する必要がありました。

クラブの財政赤字は、主にチームの高額な給与と移籍金支払いによるものです。私たちは自律的に存続できるクラブとなるために、コストを削減する必要があり、そのためにこれらの解決策を見つける義務があります。

今夏の移籍市場で私たちは、新たな選手と契約を結ぶ前に選手を売却する必要がありました。一方でチームに合わなかった選手たちも居て、彼らの退団も解決する必要がありました。

財政面の条件をクリアした後、私たちはカノス、アマラー、ヤレムチュクと契約しました。彼らのような私たちのクラブの可能性を考慮したうえでの選手獲得に満足しつつ、クラブにとって最高の状態を目指してさらなる補強のために最後まで交渉し、戦ったことは皆さんに伝えたいと思います。

私たちのクラブ運営を批判する人が沢山いることは承知していますが、成功したクラブとはピッチ内で成功し、ピッチ外で持続可能であることだと私は信じています。財政的に持続可能になろうとしている私たちが批判されるべきとは思いません」

──移籍市場が閉まった後、チームをどのように評価していますか?

「現在の財政事情の中で、私たちは可能な限り最善な補強をしました。難しい状況下にもかかわらず、監督に最善の選択肢を与えたと思っています。今夏5人の選手と契約しましたが、そのうち4人は25~26歳で、ある程度の経験を積んでおり、チームのパフォーマンスに貢献するだけでなく若い選手の成長の助けにもなってくれると考えています。今回の移籍市場で交渉を通じて見えてきたことがひとつあります。それは選手たちにとってバレンシアCFがいかに魅力的な環境であるかを確認できたことです。選手たちは私たちバレンシアで一緒に成長してキャリアを築けることを知っています。だからこそ彼らがここに来たいと考えているのがよくわかりました。

若い選手たちに関して言えば、今夏5人の選手をトップチームに昇格させることができました。彼らはそれに値します。これはバレンシアCFアカデミーが取り組んできた仕事が素晴らしいものであることを証明しています。バレンシアCFのカンテラはヨーロッパの主要5大リーグの中で6番目に優れているというデータがあります。私たちは成長途中の人材に、適切なタイミングでチャンスを与えることに取り組んできました。また、スペインU-21代表にスペインのクラブで唯一3人を送り込んだクラブであることも嬉しく思っています。若い選手たちの努力の賜物です。

私たちはここ数シーズンから学んだうえで、適切なプロフィールを備えたチームが必要であると信じています。それは監督もクラブも望んでいるもので、今季の選手獲得を通じて明確に認識できるものです。私たちはチームと監督を完全に信頼しています。今季のチームはアイデンティティが構築されつつあります。競争力を持ち、素晴らしいことを成し遂げるためにどん欲になると確信しています」

──ローカルマネジメントの役割と意思決定について多くのことが言われてきました。移籍市場でのアプローチに関して仕事のやり方は変わりましたか?

「移籍市場の開始時に、私たちは"リセット"を行って、"ローカルマネジメント"により多くの自主性を与えることについて話し合いましたが、現在もその道を継続しており、完結はしていません。"リセット"とは当然、改革を意味しますが、私たちはチームに正しいアイデンティティを植え付け、競争力を高めるために大きな改革を加えました。また、クラブのさまざまな部門にも改革を加えました。私たちはクラブ全体が目標に集中することを望んでいます。

"ローカルマネジメント"についていえば、今季はスポーツディレクター(コロナ)が監督の人選と決定に関して全責任を負っていたことが分かると思います。私たちはバラハと2年契約延長しており、彼に全幅の信頼を置いています。また、新加入選手の選択もスポーツディレクターに任せています。選手獲得の交渉は完全に"ローカルマネジメント"で行われました。これが私たちがクラブで行っている改革です」

──移籍市場で様々な交渉を完結させるために、何故これほど時間がかかったのでしょうか?

「移籍市場での交渉は決して単純ではなく、非常に複雑なものです。FFPや財政的制限がある場合、物事には時間がかかります。ただ、時間がかかったことが今季の契約結果に影響を与えたとは思っていません。私たちが望んでいた補強を実現できたことがわかります。最も重要なことは、彼らのような新たな選手たちが今私たちと一緒にいることです」

──移籍市場を終えた今、クラブの今季の目標はどうなりますか?監督に何を要求しましたか?

「順位表の特定の順位について話すつもりはありません。現実的になれば、今季の私たちの目標はハードワークをして成長し、プリメーラに残留し、昨季のような苦しみを二度と繰り返さないことです。これを達成できれば、チームはより良い成果を上げて可能な限り多くのことを目指せるようになると確信しています。私たちは監督とチームを全面的に信頼しています。バラハがこれまでしてきたように良い仕事を続けてくれることを願っています。監督の懸命な努力、チームの献身、そしてファンの皆様の無条件のサポートによって、私たちはその目標を達成できるでしょう」

──ピーター・リムがゴンサロ・ゲデスのような選手との契約を阻止したというのは事実ですか?

「その情報をいくつかのメディアで見ましたが事実ではありません。私たちが今夏用意した強化リストにゲデスは一度も入っていません。ピーターが最も懸念しているのは、いつでもクラブの持続可能性と財政状況です。新加入選手の選択と獲得は彼ではなく、スポーツディレクターの決定によって決まります」

──最後に、ファンにメッセージをお願いします。

「まず、クラブに対する無条件のサポートに対し、ファンの皆様に心からの感謝を送りたいと思います。今後ともチームへのご支援ご鞭撻をよろしくお願いいたします。それらが私たちの目標達成のための基本的な要素になります。

この目標を達成したら、私たちは自らの可能性の中で、可能な限り上を目指して戦うことを志さなければなりません。私たちは全ての試合でファンを必要としています。監督とチームも皆さんにサポートを必要としています。ファンの皆様のサポートがあれば、今季の目標を達成できると信じています」

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