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セルジ・カノスのインタビュー「ここに来ることを僕の心が求めていた」

今週、バレンシアへの入団が公式発表されたセルジ・カノス。チームやファンにとって待望の新戦力であることに加え、彼自身が熱烈なバレンシアニスタであることから、まだバレンシアのシャツを着てプレーしていないにもかかわらず、既に多くのファンの愛情を勝ち取っています。

セルジ・カノスのインタビュー「ここに来ることを僕の心が求めていた」

そのカノスがバレンシアの公式インタビューに登場し、改めてバレンシアへの思い、そして古巣ブレントフォードへの思いを語りました。

──バレンシアの選手としての最初の日々はいかがですか?
「とても濃密な日々を過ごしています。サッカーに集中したいと思っていたので、今はすごく楽しめています。ここに来ることは僕自身が望んだことであり、僕の心が求めていたことです。ここに来た時の歓迎はすさまじいもので、ファンやクラブの従業員、コーチングスタッフなど全員からメッセージをもらいました。しっかり練習して調整して、メスタージャに行きたいと思っています」

──バレンシアでのプレーが待ち遠しいですか?
「僕は重要な存在になるため、そしてベストを尽くすためここに来ました。メスタージャでプレーすること、ファンに会うことを本当に楽しみにしています。サッカーをしたい、ピッチで楽しみたい、それを実現させるためにここに来ました」

──あなたにとってのバレンシアはどのような存在ですか?
「バレンシアは僕にとってすごく意味のあるものです。常に僕の心にあった存在ですが、ここでのプレーは決して実現することはないものと思っていました」

──それは何故でしょうか。
「プレミアリーグで数年間プレーしましたが、キャリアではいろいろなことが起こり、少しずつ階段を上っていると感じていました。でもバレンシアでプレーすることは想定していませんでした。僕にとってメスタージャはいつもファンとして行っていた場所だからです。今こうして、バレンシアのシャツを着ることができて、ついにメスタージャのピッチに立てる日が来ました」

──バレンシアからのオファーを聞いてどう思いましたか?
「もしバレンシアから連絡をもらえたら、ここに来ることを一切迷わないことは最初からわかっていました。母の死も僕の決断を後押ししたと思います。イングランドで10年過ごした後、母を失った僕は家族の近くに居る必要があったからです」

──新しいチーム、チームメイトたちはいかがですか?
「とても良い仕事をしています。素晴らしいグループがあり、最高の歓迎をしてもらえました。バラハ監督としっかり話す時間を取っていて、少しずつチームのことを教えてもらっています。監督は僕に大きな仕事を期待していますし、僕もバレンシアに沢山貢献したいと思っています。スポーツ面では、このチームのインテンシティ、ハイプレッシング、スペースへの攻撃は、僕にとって良い要素になると思っています。いっぱい楽しみましょう。ここ数試合のチームを見ると非常に組織化されていて、明確なアイデア──これが最も難しいことです──も持っています。シーズンはとても長いので、チームで一緒に進んでいきたいと思います」

──バレンシアでのあなたのポジションはやはりウイングになるのでしょうか?
「純粋なウインガーもワイドに展開するだけでなく、内側に入っていくプレーも求められるようになり、役割が変わりつつあります。僕にはどちらの特性もあるので、それを最大限に生かして、ここで重要な存在になるつもりです。左右両サイドでプレーできますし、もし9番としてプレーしなければならない場合も監督の要求に従います。監督が必要としている時も、そうでない時もいつでも僕は準備しています」

──今週末のオサスナ戦でのデビューを期待していますか?
「例えば今日カードを交換した少年なら"明日遊ぼう"と言うでしょうが、セルジ・カノスなら"このようなプレシーズンになってしまったので、落ち着いて準備しろ"と言うでしょう。今は頭を落ち着かせる時間です。僕たちは今、長い一週間を過ごしていますが、僕の調子が良くて、監督が僕の準備が出来ていると判断すれば、その判断に準じることでしょう。1年はとても長いので、日曜日だけではなく、年間を通じて100%でなければなりません」

──初めてバレンシアのユニフォームを着た日のことを覚えていますか?
「確か、父が買ってくれたと思います。僕の家族にはバルセロナファンやレアル・マドリーファンも居るので、バレンシアファンで居ることはとても大変でした。僕が子供の頃に、父の友人が僕にバルサのシャツを着せたときは、父が走ってきてそのシャツを取り上げました」

──入団プレゼンテーションにはあなたの家族も出席しました。
「あのような重要な日に家族と一緒に居られたのは幸運でした。今の僕があるのも家族全員の支えによるものです。だからこれは僕一人で達成したものではなく、僕の家族が達成したものでもあります。母を失いましたが、僕たちは長い間一緒に暮らしてきました。僕たちはずっと家族全員で幸せであるために努力してきましたし、母は幸せなままこの世を去ったと思っています。空から見てくれていることを願っています」

──あなたは今年の6月に、ブレントフォードとの契約を1年延長しました。契約延長していなければブレントフォードとの契約は満了となり、もっと早くバレンシアに来られていたと思いますか?
「非常に複雑な状況でした。ブレントフォードには8年在籍したので、契約を延長しないでほしいとお願いしました。僕は、どこに行くかを自分で決められるキャパシティが欲しかったんです。でも彼らはクラブの決断として契約延長することを決め、スポーツディレクターからはブレントフォードに価値のある契約だと言われました。彼らは無料で僕を放出したくなかったんです」

──あなたがSNSに載せた写真でTシャツに"Please help me"とプリントされていたことが話題となりました。簡単に移籍させてくれないブレントフォードに恨みを感じましたか?
「昨季、ブレントフォードを離れたのは、監督からサイドバックでのプレーを求められて調子を落としたからです。僕は自分が快適にプレーできるもっと前の位置でプレーしたかったのですが、そのチャンスを与えてもらえませんでした。でも"Please help me"はブレントフォードへの恨みなどではありません。単純に"サッカーをさせてくれ"という思いからでした。僕はブレントフォードをとても愛していて、僕も家族も幸せに過ごしていました。スポーツの観点から言えば、僕のこれまでの人生で最高の時間をブレントフォードで過ごしたと思います。ひとりの少年としてブレントフォードに到着し、バレンシアで夢の実現を目指す男としてブレントフォードを離れることになりました」

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セルジ・カノス (プロフィール)

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