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ラチッチが退団、お別れの言葉

ウロシュ・ラチッチ(25)がイタリア・セリエAのサッスオーロに完全移籍することが公式発表されました。2026年までの3年契約を結ぶとのことです。

ラチッチが退団、お別れの言葉

移籍金は非公開ですが、MARCAの報道によると225万ユーロ+将来の移籍金の10%、Tribuna Deportivaでは150万~220万ユーロ+将来の移籍金の一部、Deportes COPEでは220万ユーロ+インセンティブ30万ユーロ+将来の移籍金の一部と、おおよそ彼を獲得した際の移籍金200万ユーロに近い額とみられています。

ラチッチは2018年の夏にパブロ・ロンゴリアの手によってレッドスター・ベオグラードからやってきました。加入初年度はVCFメスタージャで半年過ごし、冬にテネリフェにレンタル移籍。翌シーズンはポルトガルリーグのファマリカンにレンタル移籍し、レギュラーとして33試合に出場(3得点)しました。

レンタルで充分な実績を残して2020/21シーズンにバレンシアに復帰。ハビ・グラシア監督のチームでレギュラーをつかみ、リーグ戦31試合に出場しました。

翌2021/22シーズンは、ボルダラス監督がギジャモンをピボーテにコンバートした影響もあり、バックアッパーに。2022/23シーズンはニコの加入もあり、出場機会を得るためブラガにレンタル移籍することになりました。

ブラガで充実した一年を過ごして今夏バレンシアに戻ってきましたが、バラハ監督の構想に入れず。本人はバレンシア残留を希望していましたが、プレシーズン合宿のメンバーからも外され、プレーするためにはチームを出るしかないという状況になっていました。

ラチッチは昨日サッスオーロに飛び、メディカルチェックを通過。昨夜の公式発表となりました。発表後、自身のSNSでファンへのお別れメッセージを残しています。

ウロシュ・ラチッチ
「親愛なるファミリーの皆さん、私にとって非常につらい日が来ました。5年間過ごしたバレンシアに別れを告げなければなりません。

子供の頃から憧れを持っていたこのクラブ(※)は、サッカー選手としての今の私になる機会を与えてくれました。

私はほろ苦い気持ちを感じながらここを去ることになります。それは、皆さんが私に与えていただいた全ての愛情に対して、ピッチ上で働いて恩返しすることがまだまだ沢山あったと感じているからです。

だからこそファンの皆さんには特に感謝したいと思います。皆さんに私の成長を見守ってもらい、皆さんと一緒にあらゆることを乗り越えてきました。このシャツを着て以来、皆さんの無条件の愛情とサポートを受けていると感じてきました。私がこのクラブとこの街を愛せるのは、皆さんのおかげです!

また、バレンシアで日々働いている全ての人に、特にパテルナ練習場で働き、私たちが快適に過ごせるよう、あらゆるサポートをしてくれた皆さんに感謝したいと思います。

最後にお願いです。これまで以上に皆さんを必要としているこのチームを応援することにうんざりしないでください。皆さん無しでは私たちは何者でもない、ということを忘れないでください。そして皆さんはバレンシアを相応しい場所に連れて行かなければなりません。

どこに居ても、私はずっとバレンシアニスタであり、全ての試合で応援していくつもりです。Amunt Valencia!」

※ラチッチは小学生の頃、双子の兄弟であるボグダンと一緒に、バレンシア・アカデミー主催のトーナメントに参加し、メスタージャを訪れています。その頃からバレンシアでプレーすることが夢だったと公言してきました。


クラブは次のステップとしてバラハ監督の構想外となっている選手たちの退団に向けて動いています。マルコス・アンドレについてはバジャドリーへのレンタルで先方と合意しているものの、完全移籍での放出にこだわるピーター・リムからのOKが出ないため停滞。カスティジェホとは契約解除で話し合いが進められています。チュメルトにはいくつかの関心が寄せられていますが、具体的な交渉には発展していません。

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