ナランハ杯を終えてバラハ監督のコメント(2023/08/05)
ナランハ杯:アストン・ヴィラ戦後のバラハ監督の公式会見です。リーガ開幕を一週間後に控えて、一向に進まない補強についての質問が中心となりました。
──試合を振り返って
「今日の試合から何かの結論を出すことは意味のないことです。今日は親善試合であり、結果は重要ではありません。私はチームのポジティブな要素を見てきました。プレー強度があり、プレスをかけ、ボールを奪い、カウンターではアイデアを欠きましたが...。私たちが犯した最大のミスは特定のアクションから先制点を奪われたことです。後半は互角の戦いでしたが、0-2とされてしまいまいした。選手たちは私たちが何を望んでいるのかを理解しているので、私は前向きに受け止めるつもりです」
──クラブは何を目指しているのでしょうか?
「私たちは自分たちが持っているものを現実的に評価する必要があります。そして、私たちの現実は厳しいものであるということを受け入れなければなりません。マーケットでのプロセス、クラブの運営、選手を連れてくるための取り組みを信頼はしていますが、現実的には困難な状況です。プレシーズンの目標は8月31日までに経済的限界の中で可能な限り最高のチームを編成し、マーケットが閉まるまでの3~4試合を可能な限り最高の形でスタートさせることです。このプロセスにおいて、8月31日にチーム作りを終える時に、今季の目標を設定します。私たちに補強が必要なのは明らかなので、この状況が変わることを願っています」
──クラブに、記者会見に出て説明するよう求めますか?
「もちろんです。私たちは現実を知る必要があります。まだ全てのクラブがチームを完成させているわけではありませんが、私たちは自分たちを強化し、競争力を与えてくれる選手を連れてくる必要があります。チームのバランスをとるために、ゴールを決めてくれる選手とウイングの選手が必要です。私たちは8月31日の時点でチームを評価し、現実的なことを言うつもりです。現時点で一貫性のないことを言って私の仲間やファンを失望させるつもりはありません。チームの準備が整うまで待たなければなりません」
──今日の時点で、失望していますか?
「いいえ。私は自分に与えられたチャンスと、今いる選手たちを活用することで仕事をしています。今いる選手たちは態度も良く、私たちが求めていること、望んでいることを理解して取り組んでいるので、満足しています。ただ、私たちに選手が必要なのは明らかであり、この状況が変わることを願っています。残り6日でこれほど多くのピースが欠けていることが普通だとは言えませんが、マーケットが長くなることを理解する必要があります。この状況が変わることを祈りたいと思います。私はポジティブな人間です。きっと補強は行われると信じています。私たちは要求の厳しいクラブに所属しており、ファンからの要求も大きいですから、クラブが状況を良くしてくれることを期待しています」
──セビージャ戦(開幕戦)前に誰かが到着する、といった話はありますか?
「選手の移籍は高度なオペレーションによって行われるものであり時間がかかります。マーケットとはそういうものであり、最終的に重要なのは私たちが求めるプロフィールです。私たちのチームに改善を与えてくれる選手たち。同じことを3時間話し続けることもできます。私は透明性を保っていますが、状況が変わると信じています。バレンシアがどれほど厳しい状況にあるかは誰もが知っており、改善したいのであれば、状況を変えなければなりません」
──あなたのチームには何人の選手が必要ですか?
「ただ人数が合えば良いという話ではありません。簡単なことで、攻撃面を保管してくれる5~6人の選手が必要です。ただ、私にはクラブの財政問題を管理できません」
──昨季より良いチームになると思いますか?
「私たちの知らない状況についての仮説です。私は補強が実現すると確信しています」
──試合中にパウリスタがスタンドに向かっていきました。
「まだ彼とは話していません。きっとあのような反応をしてしまうほどの何かがあったのでしょう。明日、起きたことについて話すつもりですが、もしあれが正しくなかった場合は、そのように評価する必要があります」
──フラン・ペレスの状況についてはいかがでしょうか?
「彼は他の選手と同じようにプレーしていますし、彼らもそれを理解しています。物事は順調に進んでいます。今週はセビージャでの開幕戦に向けて準備をする必要があります。ポジティブな点は選手たちが良いレベルでいてくれることです」
──あなたが選手としてバレンシアでデビューしたナランハ杯から23年が経ちました。クラブはどのように変化しましたか?
「初めてバレンシアのシャツを着た日でした。公式戦ではありませんでしたが、このクラブがどのようなものかを知り、それを直接感じることが出来た、とても美しい夜でした。これは私の残りの人生でずっと共に生きていく感覚です。このシャツを着た時に感じたもの、私はそれを選手たちに伝えようと努力していますが、それはシャツを着る時に欠かせない要素です。努力、仕事、全てを捧げるということ、これらはファンが私たちに求めているものであり、私が彼らに伝えようとしているものです」
──今日はアウメイダをFW起用しました。
「代表戦後の合流なので非常に短い準備期間でした。昨季彼はそのポジションを務めて、うまくいきました。彼は10番でも8番でもプレーできます。私たちはいつでも持っているリソースを最適化するように努めています」
──ペペルについてはいかがですか?
「彼を獲得した理由の全ては彼のプロフィールにあります。若くて、エネルギーとハングリー精神を持っていて、プロとしてある程度の経験を持ち、私たちにプラスを与えてくれる。昨季のチームには、そのポジションでプレーした選手が居ましたが、もういません。そして彼こそが、私たちが求めていたプロフィールを持つ選手であり、試合の流れを理解し、ベストを尽くすことが出来る年齢に達している、献身的で質の高い選手です」