ユヌス・ムサ(20)のACミランへの完全移籍が公式発表されました。5年契約で、移籍金は2000万ユーロ+インセンティブとのことです。

長かったミランとの間の移籍交渉がようやく終結しました。6月の終わりには既にミランとムサの間では個人条件面で合意に至っていましたが、ミランの提示額とバレンシアの要求額が大きかったため、この差を詰めるのに1か月以上を要しました。

バレンシアは移籍金2500万ユーロを求めていましたが、最初のミランのオファーは1500万ユーロで交渉決裂。その後にミランは1800万ユーロにオファー額を増額しましたが、バレンシアは2000万ユーロを下回るオファーはあり得ないとして、こちらも拒否していました。

その後、ミランは1800万ユーロ+インセンティブ200万といった条件も出しましたが、バレンシアは再度拒否。ミランは再度オファーを増額し、最終的にバレンシアが最低ラインに設定した移籍金2000万ユーロに届いたため、バレンシアがオファーを受けました。

ムサは一昨日の木曜にミラノ入りしました。昨日メディカルチェックを通過した後に契約書にサインし、昨夜の公式発表に至りました。

ムサは2019年の夏、パブロ・ロンゴリアの手によってアーセナルからバレンシアにやってきました。16歳でありながらすぐにBチームに昇格。そして加入2年目の2020/21シーズンにはハビ・グラシア監督の手によってラ・リーガの開幕戦で17歳でのトップチームデビューを果たしました。

昨季残留をかけて戦っていたシーズン終盤の無気力プレーに加え、最終節での途中出場からの一発退場処分がダメ押しとなり、少なくないバレンシアニスタが彼の退団を強く求めている状況にありました（既に彼のSNSのコメント欄は見るに堪えないものになっていました）。たとえ今季バレンシアに留まっていたとしても、メスタージャではブーイングを浴びることになっていたでしょう。今回の退団は彼にとって必要なものだったかもしれません。

関連記事
波紋を呼ぶユヌス・ムサのインタビュー (2023年6月)
ユヌス・ムサ (プロフィール)