エディンソン・カバーニ(36)がクラブとの契約を解消して退団することが公式発表されました。カバーニはアルゼンチンのボカ・ジュニアーズと2024年12月までの1年半契約を結びます。

昨夏マンチェスター・ユナイテッドを退団したカバーニは、ビジャレアルやレアル・ソシエダのオファーを断り、バレンシアに2年契約でやってきました。

昨季序盤は素晴らしい活躍を見せましたが、ワールドカップ終了後は自身の怪我とチームの低迷に苦しみ、ゴールに見放されるようになり、自身のキャリアで初めての残留争いを経験することに。さらにシーズン終盤はバラハ監督の信頼を失い、クライファートにポジションを奪われ、最終節ではカンテラーノのアルベルト・マリより序列が下がってしまいました。

キャリアを通じて最も難しい一年を過ごしたにもかかわらず、カバーニは今季もバレンシア残留を希望していました。しかし、バラハ監督はこのウルグアイ代表のストライカーを構想外とし、プレシーズンマッチの合宿メンバーからも外しました。これによりカバーニは退団に向けてクラブとの交渉を進めざるを得なくなりました。

契約解除の交渉の中で、最も時間がかかった点は金銭的補償の面です。クラブ側から契約解除を告げる場合、選手は契約年数分の給与を受け取ってクラブを去る、という形が一般的です（あるいは契約時に定められた契約解除金＝違約金をクラブが支払うという選択肢もあります）。

しかし、チーム内でも高給と言われる彼の年俸を支払いたくないために契約解除をしようとしているバレンシアにとって給与を満額支払うことは意味のないことであり、支払額を少しでも下げるためにクラブはカバーニの代理人と交渉を重ねていました。そして最終的にカバーニは今季受け取るはずだった年俸の40％と代理人手数料満額（50万ユーロ）を受け取ることで契約解除に合意しました。

バレンシアでは公式戦28試合に出場して7ゴール。ラ・リーガでは25試合に出場、うち20試合がスタメン出場で5ゴールを記録。これはクライファート、サムエウ・リーノに次いでチーム3番目の得点数でした。

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エディンソン・カバーニ (プロフィール)