クラブは、Herrero Brigantina社とのスポンサー契約について、同社が詐欺容疑で捜査されていることを受けて、契約を解除しました。

Herrero Brigantina社はマドリードに本社を構える生命保険と金融保険の仲介業者です。昨年8月にバレンシアと年間100万ユーロでのスポンサー契約を結び、選手たちが着用するスポーツウェアの背中に同社のロゴが入っていました。

4か月前、エル・パイス誌が同社の不正疑惑について報じました。そして先週、スペイン経済省が同社のグループ企業のうち6社について保険会社・保険販売会社としての営業の認可を受けていないことを公表しました。既に数十人の顧客が保険金の未払いや遅延を理由に同社を告訴している他、裁判所も4000万ユーロに及ぶ詐欺の可能性があるとして引き続き調査を進めています。

エル・パイス誌の最初の報道以来、クラブは注意深く経緯を追ってきましたが、この経済省の発表を持って契約を解除する決定を下しました。ただし、クラブはこの契約解除の理由について深く踏み込むことを望んでおらず、公式発表も出していません。

昨季のバレンシアはCazoo（胸）、Herrero Brigantina（背中）、Sailun Tire（腕）、Skoda（パンツ左前）の4社のブランドをユニフォームに付けていました。Skodaとは契約延長、Cazooとは契約解除で既に合意していますが、今回Herrero社との関係も断つことになります。

また7月31日で契約満了となるSailun Tireとのスポンサー契約についても、同社との契約更新交渉がうまくいっておらず、契約延長は難しいようです。そのためクラブは既にHerrero Brigantina社とSailun Tire社に代わる新スポンサーを探しています。