バラハ監督と契約延長で合意、マルチェナは退任へ
クラブはバラハ監督と2025年まで2年契約を延長することで大筋合意しました。今週中には公式発表に至ると見られています。一方で、アシスタントコーチのマルチェナは家庭の事情を理由に退任となります。
サプライズを除いて、マルチェナがバレンシアのベンチに座ることはありません。このアンダルシア人にはセビージャのペペ・カストロ会長からモンチSDの後任としてのオファーが届いているようです。かつてモンチが一度セビージャを去った際にセビージャに復帰し、その数年後のモンチの復帰と共にセビージャを去ったマルチェナは、新体制となるセビージャのSDの最有力候補とみられています。
悪いダイナミクスの中に居たチームの中で、マルチェナはロッカールームにポジティブな雰囲気を生み出し、選手たちを落ち着かせ、パフォーマンスを向上させる役割を担いました。また守備のスペシャリストとして、彼をクラブ史上最高のCBのひとりにした守備のコンセプトをチームに植え付けました。
約4か月前、バラハ監督は自身のスタッフとしてマルチェナだけを連れてやってきました。そのマルチェナが去るため、バラハ監督は新しいプロジェクトを始めるにあたり、新しいコーチングスタッフを連れてくるところから始めなければなりません。
バラハ監督は自分が最も信頼を置ける人たちをスタッフに迎えたいと考えています。まずはバレンシア時代のチームメイトだったミスタ(現テレビ解説者)に声をかけたものの上手くいかなかったようで、現在はかつて一緒に仕事をしたスタッフに声をかけています。そして、その中でバレンシアにやってくる可能性が高いスタッフの一人がフィジカルコーチのマヌ・ポブラシオネスです。
今季グラナダでパコ・ロペス監督のコーチングスタッフの一員としてチームのプリメーラ昇格に貢献したポブラシオネスは、テネリフェやサラゴサでバラハ監督のスタッフを務めていました。
また、現在エスパニョールでメソッド・ディレクターを務めているホセ・ラモン・ロドリゲスもバラハ監督の要請を受けてバレンシアにやってくる可能性が高いスタッフのひとりです。彼はウラカンで指導者として働いていたバラハと出会ってから、バレンシアのアカデミー、エルチェ、ラージョ、スポルティング、テネリフェとおよそ8年近くキャリアを共にしてきました。
バラハのアイデアとしては、まだ日程が決まっていない来季のプレシーズンの準備を始めるために、出来るだけ早くスタッフを集めてコーチングチームを結成することです。