バラハ監督とクラブ経営陣の会談
シーズンが終わって4日が経過し、クラブはルベン・バラハ監督で来季も戦うことを決断したようです。
昨日、スポーツディレクターのミゲル・アンヘル・コロナと広報部長のハビエル・ソリスがバラハ監督とバレンシア市内のホテルで会談しました。チャン・レイフン会長はピーター・リムに呼び出され、シンガポールに向かったため、この会談を欠席しています。
昨日の会談でのテーマは「バラハ監督路線の継続」です。昨日のうちに決定されたものは何もありませんが、概ね前向きな話し合いが行われました。この席でクラブは来季も仕事を続けてほしいという意向をバラハ監督に伝えました。バラハ監督も公式には明らかにしていませんが、バレンシアで仕事を続けることを望んでいます。
しかし彼は一度の会談で全てを決めることはせず、自らの考えを伝えてクラブに検討し、さらなる会談の場を求めました。
バラハ監督が最も求めているものは「信頼できるスポーツプロジェクト」です。彼は最終節まで降格回避のために戦い続けることになった過ちを繰り返さないために、多くのことを変える必要があると考えています。そしてバレンシアが固めなければならない柱を明確にし、透明性をもって再構築が必要であるとクラブに説明しました。
バラハ監督は、補強を含む今夏のスポーツ面の決定が自分の知らないところで行われることを望んでいません。具体的には、ガットゥーゾ監督が就任前にゲデスやソレールを売る必要が無いと聞かされていたこと、就任後もポリターノ、トレイラ、サウールのような選手たちと契約を結ぶ意向があることを知らされなかったこと、冬のマーケットで希望の補強をすると聞かされていたこと...などがそれにあたります。つまり、根拠のない約束をしたり、甘い見通しを伝えたりしないでほしい、というのがバラハ監督の要望のひとつです。そして彼はママルダシュヴィリが売りに出されていること、来季も新規獲得選手よりレンタルでやってくる選手の方が多くなることを既に知っています。
そして、もうひとつ大きく変えないといけないのがチームです。バラハ監督はプレシーズン中に彼の基準に基づいてロッカールーム内の再建を始めることを望んでいます。シーズン中に彼は「バレンシアの選手たちは自分たちが何を代表しているのかを理解する必要がある」と繰り返し述べてきましたが、それは彼の言葉を理解していない選手がチームに居ることを意味しています。
これらの点について、クラブはバラハ監督と彼の代理人マヌエル・ガルシア・キロンとの次の会談までに、レイフン会長を交えて話し合いをする必要があるでしょう。
バラハ監督を納得させられない場合、彼はマルチェナとともに身を引く可能性があることをクラブは理解しなければなりません。
また、バラハ監督が新たな契約書にサインをする場合も「クラブが約束を履行しない場合は違約金なしでの辞任を認める」といった条件を付けるよう求める可能性もあります。これは、プランデッリが2016年にそうしたのと同じ要求であり、ハビ・グラシアがそうしなかったことでクラブに違約金を払えず辞任できなかったという前例を見てきたからでしょう。