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マルチェナコーチのインタビュー「若い選手たちが結果を残したら、継続性を与えるという勇気を持つことが必要」

バラハ監督のアシスタントを務めるマルチェナのインタビューです。勝点1を加えれば残留が決まるという状況で迎える最終節を前に、他会場の結果に関係なく自分たちの手で残留を決めなければならないと意欲を見せました。

マルチェナコーチのインタビュー「若い選手たちが結果を残したら、継続性を与えるという勇気を持つことが必要」

──チームはどうですか?
「自分たちの置かれた状況と試合の難易度を理解して、慎重に試合の準備をしています。最終節で全てが決まる週なので、通常の週とは異なりますが、何をしなければならないかを理解し、明確なアイデアを持って準備しています」

──最終節、残留争いが一層熾烈になりました。
「残留できるかどうかは自分たちの手にかかっています。勝点を取れれば残留が決まるので勝ちたいですし、最低でも引き分けて、ライバルチームの試合結果を考慮せずに残留を決めたい、それがチームが目指すところであり、コーチングスタッフやチーム全員へのメッセージです。私たちはこの方針で集中し、エネルギーを試合に集中させます。試合では自分たちができることに集中し、他会場の結果でプレーを変えるようなことはしません。つまり、充分な準備をして90分間ピッチの中に集中するということです。それが最も正しい方法であり、私たちは他の道を考えることはできません」

──バラハとあなたの就任からここまではどのような道のりでしたか?
「私たちは選手たちのメンタリティがあまり良くない非常に複雑でデリケートな時期にチームに来ました。全員で長く、厳しく、困難な旅をしてきましたが、それによって降格圏から抜け出せた、自分たちの将来を自分たちが握っているという状況で正しいことをしてきたという自信を選手たちに与え、安心感を与えることができました。加えて、ここまで物事がうまくいっていること、この最終節でやらねばならないことがあるということも選手たちは理解しています」

──前節エスパニョール戦を振り返っていかがでしたか?
「私たちは様々な結果を伴う狂気と不確実性の中で生きています。ファンが引き分けたことを祝っていましたが、それがゴールによるものなのか、残留が決まったと思ったからなのかはわかりません。私たちは落ち着いて、全てのライバルチームがとても厳しい状況で、全く同じ状況にあり、全てのスタジアムで私たちと同じ目標がかかる試合が行われている、ということを知らなければなりません。精神的な準備をして、試合で生きなければなりませんし、それができなければ他のスタジアムで何が起こるかを考えても無駄です。エスパニョール戦では私たちは上手く試合に入り、試合をコントロールしてチャンスを作りました。珍しく私たちがチャンスをゴールに繋げられたのですが、彼らは私たちのミスを利用して逆転しました。チームはナーバスになりましたし、試合をコントロールしなければならない状況でしたが、最後のゴールと勝点1が最終節に向けて私たちに落ち着きと自信を与えてくれました」

──最終節に向けて特別なことをしますか?
「普段と同じルーチンで行う予定です。ルーチンはチームにとって良いことです。多かれ少なかれ話をしなければならない選手たちが居ますし、全員が心身ともに最適な状態で試合当日を迎えられるよう努めます。ただ、それはここ数週間やってきたことと同じであり、今週も同じように過ごします」

──選手たちのメンタリティはいかがですか?
「私から見て、選手たちは落ち着いているように見えます。シーズン最後の試合では各チームやることは異なります。リスクを抱えないチームの選手たちは既に仕事を終えており、バケーションのことを考えますが、私たちはまだ仕事を終えていないので、最大限に集中しなくてはなりません。誰も迷うことがあってはいけません。私はチームのことを良く見ています。常に集中力を維持する必要があり、気を抜くことはできません」

──チームがゴールを決めた時、あなたは常に冷静に振る舞っています。
「主審の最後の笛が鳴るまでは何かは祝うようなことはしたくありません。私は自分たちでコントロールできるものは全てコントロールすることを好みます。笛が鳴り、心拍が下がるまでは冷静でいなくてはなりません。ゴールセレブレーションの瞬間は、選手たちに話しかけて修正する良い機会ですし、そのために十分に冷静になって、彼らに話しかける必要があります」

──最終節の相手ベティスについてはいかがですか?
「既に目標を達成したチームは少し途切れた状態で試合を迎えることがありますが、逆にリラックスして緊張やプレッシャーなくプレーできるようになります。加えて彼らのホームゲームですので、ファンに良い形で今季のお別れをすることを望んでいることでしょう。私たちは上手く試合に入り、誰がこの試合で最も必死にプレーしているかを示さなければなりません。彼らはプレーすることが好きな監督と非常に高いレベルの選手たちを揃え、シーズン通じて非常に良く、楽しいプレーをして彼らのファンを満足させてきました。今週末の試合でもそのようなベティスと戦えることを期待しています」

──ベティスにとってはホアキンの現役最終戦となりますね。
「ホアキンほどの選手であれば、最後の試合はスタメンでプレーして、交代時にファンにお別れを告げるのが当然の流れでしょう。私は彼のことを良く知っているので、彼が常に勝利に貪欲で、勝ってファンにお別れを伝えたいと思っていることは想像できます。そしてスタジアム中の人が彼に良い気分で試合を終えてもらいたいと願っていることでしょう。誰もが勝利を望むものです」

──終盤になって、ハビ・ゲラ、ディエゴ・ロペスといったカンテラーノがスタメンに定着してきています。
「チームが難しい状況にある中で、こうした決断を下すことはとても難しいです。監督が以前からバレンシア・アカデミーの活動を理解し、下のカテゴリーの選手たちに目を向けてきたことが功を奏しました。私もセビージャのアカデミーで働いていたので、彼らのような熱意のある若い選手たちがトップチームにどのように貢献できるかを知っています。時には岩をどかしながら解決策を探さなければならないような時もありますが、時に自ら存在感を示す選手たちが現れます。若い選手たちが結果を残したら、継続性を与えるという勇気を持つことが必要です。チームには既に実績を積んできた選手たちが居るので、グループとして管理することは簡単ではありませんが、誰であれピッチで結果を残した選手が再びピッチに立つというのはサッカーの法則であり、グループの競争力を高めるのに役立ちます」

──今回のアウェーゲームでもファンがセビージャまでバスで駆けつけてくれますね。
「チームが置かれているこの状況を踏まえて、継続的なサポートを送り続けることは簡単ではありませんが、ファンはそれを続けてくれています。しかも決して衰えることのないサポートを。メスタージャでは私たちにたくさんの生命力を与えてくれますし、アウェーでも彼らの存在を強く感じてきました。エルチェやビーゴの時のように、はるばる駆けつけてくれた彼らが喜んで帰る姿を見るととても安心します。そしてカディスで負けた時に傷ついて帰るファンを見るのはとても胸が痛みました。今回、セビージャまで来てくれる彼らの滞在が楽しいものとなり、幸せな帰路になることを願っています。良い結果を残すために、残留を確定させるために、良い試合をするために、勝利でシーズンを締めくくるために、加えてファンが楽しんで、喜んでくれるために、私たちは最高の日曜日にしたいと思っています」

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